【飛行機】終わり良ければ総て良し⁈のエア・アルバニア
はじめに
2023年3月22日のアルバニアに入国してからあっという間に6日が過ぎた。
きっと、今回の事を思い出すたびに夫婦で笑うんだろうなぁ…って思った話を書こうと思う。
出発当日
◇ 予定と結果
先に予定と結果をお知らせする。
ーー
チケットに記載されていた
予定はこうだった
11:10 受付締め切り
11:40 搭乗ゲートオープン
12:10 フライト
ーー
しかし、実際はこう↓
11:10 受付始まる
12:15 搭乗ゲートへ(出発時刻)
12:25 フライト(約15分遅れで出発)
ーー
◇ 寿命が縮まる11:00
9時に空港についてから、ずっと緊張が続いていた。
空港到着から待ち続けること2時間
ずっとサインボードに表示され続けていた
「wait for counter」の文字とカウンターの空白が
11:00を過ぎたとたんに「go to gate」に切り替わった。
切り替わった文字を見て二人してパニックになった。
なぜなら、荷物をまだ預けていないから。
「wait for counter」と空白を眺め続けて2時間待ち続けた結果がこれ…。
何か大切なものを見落としていたのかもしれない!飛行機に乗れないかもしれない!と…
チェックインカウンターが空欄の状態で、
go to gate(搭乗口へ)というサインが出ている…。
私たちを置いて、飛行機の搭乗ゲートは開いたのか?
搭乗ゲートがどこなのかもわからないのに?
その前に、荷物をあずけていないのに?
その前に、チェックインカウンターがわからないのに?
どうしろというの?という状態。
夫はこの状態にかなり参っていて「もうさ、この荷物も手荷物として持っていったらいいんじゃない?」とか言い出す始末
「保安検査場にいった方がいいんじゃない?そしたら飛行機に間に合うんじゃない?」とも言う。
そもそも機内持ち込みサイズじゃないのよ、このキャリーケースは!
だめにきまってるじゃん。
あと10分で搭乗手続き終了時刻なのに預けられていないのが問題。
いまだにチェックインカウンターがどこかもわからないというのも問題。
おまけにボードを見ても遅延とは出ていない。
夫は11時になる前からしつこいほどにインフォメーションセンター(総合案内)へ行っていた。
チケットを見せては「why?」とオーバーに首をかしげてみせるが、
担当者は 「We don’t have any information.(私たちにも情報が来ていないんです)」としか言わない。
何度も往復してはソワソワしている。
イスタンブール国際空港のチェックインカウンターはAからSまで、あって、かなり広いので、今の状況では、カウンターの場所が決まってから歩き出したのでは締め切り時間に間に合わない。締め切り時間が10分を切っている。
不安になり「チェックインカウンターは時間が来たら、列に関係なく締め切ってしまうものなのでしょうか。」と質問してみた。
「航空会社が決めることなので、何とも言えないが…」の前置きがあって「今のこの状況で、お客様に対して悪い影響を及ぼすような対応はしないと思いますよ」みたいな事を言っている(多分)。
夫が「ひょっとして、このボードのシステムエラーですか?」と間の抜けた質問する。
「システムエラーではありません。自動的に時間が来たらゲート案内のメッセージに切り替わります。」まぁ、確かに、エラーなら他の航空会社も同じなはず。
システム障害でもなく、遅延でもなく、理由もわからないまま待っている。それでも「今入った情報によりますと…エア・アルバニアがあと3分お待ちくださいと言っています。」
もうずっと待ってる…と言いたいところだが、堪えて
「カウンターの前列に並びたいのであなたの前で待ちます。情報が入ったらすぐに知らせてください」と言って、その場で待つことにした。
微妙な大人のにらめっこが3分ほど続き、ついにカウンターの場所が判明した。
「B33です!」と笑顔で告げた声に対して
夫は日本語なまりの英語で質問する「デー?or ビー?」これ以上の無駄なロスタイムは許されないといわんばかりの殺気?
夫の雰囲気に圧倒された女性の笑顔は引きつり「幸運を祈ります」といいながら「B33」と書いたメモを渡してきた。
ーー
◇ チェックイン
B33の列に並び、少しほっとした安心から私は、前に並んでいた女性に
「これってエア・アルバニアでは普通なの?」と冗談まじりにきいてみた。
すると、その女性はいきなり両手を広げて天井を見上げ、
「アーイ!ドーン!ノォーーーゥ!(知るかーー!)
イッッッッツ、アーブノーーマル!(絶対おかしいだろ!)」と
大絶叫されてしまった…。
わーびっくりした…。
焦らされたよね…みんなもイライラしていたんだよね、ごめんなさい。
笑ってもらいたかったのだが、怒りを逆なでるようになってしまい
黙って大人しく列を並んだ。
自分たちの番が来て、荷物を預けてチケットを受け取った。
発行されたチケットを見ると、搭乗時刻、出発時刻はメールのままで
変更なしである。(列の後半の人達大丈夫なんだろうか?)と思いつつ、
まっすぐ保安検査&出国審査に向かった。
免税店なんか見ている暇なし!お水買いたいけど、もういい!
飛行機に乗り遅れたら大変!!
チケットに記載されている搭乗ゲートへ一直線に向かった。
◇ 搭乗ゲート前
機内で迎えてくれたCAさんに「到着は遅れますよね?」と声をかけたら
「問題ないと思いますよ!」とニッコリ笑顔が返ってきた。
いやいや、遅れてますよ、何をご冗談を…フフフって思っていたら、
なんと、問題なく予定時刻の2分前に着陸していたから驚き。
空の上でどんだけすっ飛ばしたんだ?!と思うほど
何事もなかったかのようにほぼ定刻で到着し、マジックを見た直後のように不思議に包まれたまま飛行機を降りた。
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◇ 後日談
後で知ったのだが、wait for gate の間に
夫は色々と手を尽くしていたらしい。
・エア・アルバニアのヘルプデスクにメールし「どうなってるんだい?」ときいてみた
・宿の大家さんにチェックインが遅れますと連絡しておいた
・空港到着後の移動のバスの出発時刻を調べなおした
やきもきしながらも
出来る事を考え、次の手を打っていたらしい。
そうでもしないと平静でいられなかったからと言っていた。
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それに対して、私が同時期にやっていた事といえば…
・空港のフリーWi-Fiが切れるまでSNSを眺める
・Wi-Fiきれたので保存していた漫画を読む
・OFFラインでも楽しめるアプリゲームで遊ぶ
そうでもしないと待ち時間をつぶせないくらいどっぷりと遊んでいた…。
さすがの私でも11時を過ぎた時には焦ったけど…。
結局、定刻どおりに到着したので
夫の苦労はすべて水の泡になったのだが、
本人はそれでもよかったと言っている。
備えよ常にだってさ頼もしい。
おわりに
普通の旅行なら今回のフライトはかなりのストレスできつかったと思う。
幸い、私たちは1ヶ月の滞在なので到着後は予定がない。
おまけに暫くは飛行機にも乗らない。
「この旅のスタイルで本当に良かったねー!」と安心した。
数日かけてゆっくりと緊張と疲れをほぐし、
買い出し以外は家でのんびりする毎日を送っている。
ずっとお天気が悪く寒い日が続いたが、今日は久しぶりにいい天気になった。
終わり良ければ総て良しですよ、エア・アルバニア。
いろいろと驚いた空の旅だったが、今では笑い話。
残り3週間はアルバニア生活を満喫しながら時々
現地の様子をお届けします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。