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OPACの種類について
こんばんは! デジタルな図書館司書です。
今回は、混同しがちなOPACについて記事を書いていきます。
「ウェブOPAC」とは?
「ウェブOPAC」という呼称は、主にインターネットを通じて図書館の蔵書を検索するオンラインシステムを指します。そのため、携帯OPACや館内のOPACと比べると、基本的にウェブOPACは「図書館のウェブサイトを通じてアクセスするオンライン蔵書検索システム」に適しています。
ただし、携帯電話を通じてアクセスすることもあるので、携帯OPACもウェブOPACに含まれることがありますが、 「ウェブOPAC」はパソコンやモバイル端末を通じてアクセスする図書館の蔵書検索システムを指すことが一般的です。
それぞれのOPACの違い
ウェブOPAC(インターネットを通じてアクセス)
アクセス方法: インターネットを通じて、パソコンやスマートフォンで図書館の公式ウェブサイトにアクセスし、蔵書を検索することができます。
特徴:
どこからでもアクセスできるため、家や外出先からも検索が可能。
書籍の予約や蔵書情報の確認、貸出期間の確認、延長手続きなども行えることが多いです。
使い方:
例えば、仕事の休憩中や通勤中に図書館の本を検索し、気になる本があれば予約をしておくことができます。
館内OPAC(図書館内の端末)
アクセス方法: 図書館内に設置された専用の端末を使用して、図書館の蔵書を検索します。
特徴:
図書館に来館している利用者専用の検索システム。
館内の端末から直接検索し、すぐに本の位置を確認したり、スタッフに質問したりすることができます。
使い方:
例えば、図書館に訪れているときに、館内の端末で本を検索し、棚の場所や貸出状態を確認することができます。
携帯OPAC(携帯端末からアクセス)
アクセス方法: 携帯電話やスマートフォンを使って、図書館の蔵書検索を行うシステム。
特徴:
モバイル端末から手軽に図書館の蔵書検索が可能。図書館にいなくても検索できるので便利です。
位置情報を活用した近隣図書館の情報や、予約機能も利用できる場合があります。
使い方:
例えば、外出先や移動中に携帯端末を使って、図書館に行く前に欲しい本の予約や、貸出中の本の確認をすることができます。
カウンターでのレファレンスサービスと予約サービス
カウンターでのレファレンスサービスと予約サービスについても、違いを具体例とともに説明します。
レファレンスサービス
概要: レファレンスサービスは、利用者が図書館に来館して質問や調べ物をしたい時に、図書館司書がサポートしてくれるサービスです。調べ物を手伝ったり、必要な資料を紹介したり、リストアップしてくれるなど、利用者の情報検索をサポートします。
具体例:
例えば、「夏目漱石の作品について調べたい」という質問をした場合、司書が関連する書籍や資料を紹介してくれたり、さらに詳しい調査方法を案内してくれることがあります。
「ある特定のテーマに関する情報を集めたい」というリクエストにも、司書が資料を探し、調べ方を指導してくれる場合もあります。
予約サービス
概要: 予約サービスは、図書館の蔵書が貸出中で、現在は手に入らない本を予約しておき、貸出可能になった時に連絡を受け取るサービスです。通常、ウェブOPACや館内OPACでも予約が可能ですが、カウンターで直接依頼することもできます。
具体例:
例えば、「村上春樹の新作が貸出中なので、予約してほしい」と言えば、図書館カウンターで司書にその本の予約をお願いできます。司書がその本を予約して、貸出可能になったときに利用者に連絡をしてくれます。
また、特定の本が予約リストに載っていない場合、司書が他の利用者が返却した際に最初に借りられるように予約を手配してくれることもあります。
まとめ
「ウェブOPAC」は、インターネットを通じて図書館の蔵書検索を行うシステムで、外出先や自宅からも利用できるため便利です。
館内OPACは、図書館内の端末を使って、図書館内で検索するシステムで、館内の資料や書籍を簡単に探せます。
携帯OPACは、スマートフォンを使って図書館の蔵書検索を行うシステムで、移動中にも図書館の情報にアクセスできる点が便利です。
さらに、レファレンスサービスは図書館司書が調べ物をサポートするサービスで、予約サービスは貸出中の本を借りるために予約を行い、貸出可能になったら連絡をもらえるサービスです。それぞれ、図書館利用者のニーズに合わせて活用できます。
これらをうまく使いこなせるようになると、図書館のサービスをもっと効果的に活用できるようになります。試してみてください!