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【ユーザーインタビュー】生徒と教員の試行錯誤を伸ばす「新しい教育」を!-茨城県立水戸特別支援学校-

デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回は茨城県立水戸特別支援学校さんです!
実は教育機関として日本で初めてデジリハをご利用いただいているのがこの水戸特別支援学校さん。一体なぜ学校で?実際使ってみてどうだったのか?同校の宮山校長&八柳先生に聞いてみました!

デジリハを導入したきっかけは?

宮山校長)
よく「神の手」って言われるものがあるんです。例えば子どもの手をもって、本人の意思のないところで絵を描かせたりとか。そんな風に、本当はもっともっと伸びるはずの子ども達の可能性を、引き出す技術が現場では限られているなって思っていたんです。
そんなときに視線入力という技術に出会って、衝撃を受けました。「もしかしたら私が今まで見てきた子ども達の中で、見逃してきたことがたくさんあるんじゃないか」って…。焦りに似たような気持ちを抱きました。
そこから視線入力を茨城県で普及したい!と思って研修会をしたりして、導入を進めました。

その他にも音楽とか映像などを使ったデジタルツールについては、以前にいくつか触れたことがあって、非常に興味を持っていました。デジリハのことを伺ったときは、「あのような体験が教育現場で出来るなら、是非やりたい!」と感じましたね。

<デジリハとは>

八柳先生)
すでに視線入力については導入をしていたので、イメージはつきやすかったです。こういう時代になっていくんだろうな…という想いを抱きました。
障害が重いお子さんたちは、私たち教師の「見取り」「代弁」が中心の関わりになります。でも、私たちは子ども達をこうやって解釈しているけど、それって本当に正しいのだろうか…?そんな想いを、教員はたくさん感じているんじゃないかと思います。
宮山校長からいろんなデジタルツールを紹介されて、教員の決めつけではなく子どもの想いや意思、可能性を客観的に見られるようになるのでは…と思いました。

デジリハをご利用いただいている「あいるーむ」

実際導入してみていかがでしたか?

ー自立活動の時間などに自由に使ってね、という形で「あいるーむ」にデジリハを導入していただいていますが、使ってみての感想は?

宮山校長)使ってみて…期待以上でしたね。もともとは、子ども達がゲーム感覚で自然に体を動かせるかな、と期待していたんですけど、それに付随して子ども達自身が工夫して姿勢を良くしようとしたりとか…思ってもいない成果もありました。

八柳先生)その他の実感としては、子ども達の学ぶ姿勢の変化がたくさん見えました。子どもって大人と違って諦めないんですよね。センサーがちょっと反応しないときがあっても、どうすれば反応するか?って、ゲームをクリアするために試行錯誤を始めるんです。自分の手をどう動かしたらゲームがクリアできるのかって。

もぎゅっとフルーツをプレイする生徒の様子。クッションを使って姿勢が崩れるのを防いでいる

先生方への影響は?

八柳先生)
今までの授業では子どもと一緒に取り組むっていうよりは、課題を提示してやってもらうことが多かったんです。指先の動きを上達させたいときには、指先にしか目が向けられていなかった。でもデジリハでは取り組んでいる子どもの姿が客観的に見られるので、「どうしたらいいかな」って子どもと一緒に考えるような場面も見られました。

宮山校長)
もっと教員側にも変化がほしいと思っています。私たち教員がICT機器に慣れて、自ら工夫していく風土を育てていくことが大切。色々な課題にぶつかったときに、試行錯誤して、失敗してもいいからどんどん挑戦してみようという「やってみよう精神」を推進していきたいのですが、まだ壁がある。
デジリハに挑戦することが、そこに風穴を開けるきっかけになると感じています。例えばデジリハのサポート体制というか、何かあればすぐ対応してくれたり、「こういうのが欲しいんだけど」という要望を伝えると真剣に考えてくださったりする姿勢が理由ですね。諦めなくていいかも、と思わせてもらえる。
デジリハのメンバーの皆さんに直接声を届ける機会が多いので、それが非常にありがたいですね。出来上がっちゃったものに自分たちを合わせるのではなくて、一緒に作り上げていく姿勢を示してくれているのが。

これからデジリハと一緒に目指したいもの

同校の八柳先生(左)と宮山校長(右)

八柳先生)
今は新しかったりする技術や考え方も、10年後には「当たり前」になってくるんじゃないかなって思うんです。今乗らないと、時代に乗れないんじゃないかって。今は不可能と思われていることだって、ずっと不可能というわけではなくて。デジリハを見ていると「社会を変える勢い」を感じるんです。

宮山校長)
県内でデジリハが普及していったら、eスポーツみたいにみんなで対戦する!みたいな活動も出来ればと思っています。まだまだ茨城ではデジリハの認知度が高くないので、どんどん広めていきたいなと。
肢体不自由のある子ども達って、どうしても行動範囲が制限されてしまうんですよ。それがオンラインであれば、やりたいことがもっとやりやすくなるかもしれない。デジタルツールの力を使えば、眼しか動かない子でも、世界中と繋がれる。重度障害をもつ子ども達の気持ちがもっとちゃんと読み取れる、そんな学校・社会になったらと期待しています。



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