100日後に死ぬ整骨院
開業して令和2年5月10日で10年経ちました。
10年前に杉本接骨鍼灸院は開業したときのことを思い出してみます。
当時は経営のことなんて、本当に何も考えていなくて、開業して店があれば、患者なんて次から次に来る!行列作ったる!って本気で思い込んでました。
さらによくないことに運よく、偶然、患者さんが増えていきました。
その時は、自分の実力って思ってたんですけどね。
開業して数年は保険使って
安く、長く、きもちよくって・・・
そこになんの疑問も持たなかった。
でも、今はちょっと違います。
4、5年前から
保険の適応範囲を急性期の怪我のみに使って、グレー請求を行わずに、他の施術などは自費で運営しています。
他の業種から見れば、ごくごく当たり前のことなんですけど、保険がどうのああのって整骨院関係者くらいにしかわからんことですが・・
やっちゃいけないことをごまかして、嘘ついてやっていました。
不正請求の話は少し横へずれちゃうので、別で話をするとして、保険を適応しての施術はとにかく単価がびっくりするくらい安い。
だから、数で勝負。
いい商品を薄利多売してれば行列ができると思ってた。
おそらく、大部分はまだまだそれが当たり前でやってると思う。
当時は単価が低いこと、請求した書類の審査が厳しくなって行くことを
業界の仲間と一緒になって愚痴ってた。
そんなころから考えると、1回の施術が5000円とか15万のメニューとか置いて、売ってる。そして、売れてる。(^。^)
4、5年前に保険適応の正常化をした際には、
同業の先生方には『思い切ったね!』『真似できへんわ!』みたいなことを言われました。
でも、私からすると
そのままで大丈夫?
かと逆に心配になる。
単価に話を戻すと、
保険でやってると一人につき直接、窓口で支払ってもらえるのは、200円から500円くらい。
そこに針灸やオプションやっても、やっと1500円とか。
合計2000円の支払いのある患者は稀ですし、とても優良な患者です。(^。^)
電気つけて、全身マッサージして、機械乗ってもらって、約1時間のコース。
それで、数百円。
それでもなんとか時間と体力をいっぱい使って
一生懸命やって平均1日30人目指してやる。
なんで30人か?
従業員一人入れて、何とか食っていけるライン。
いい生活するために、50人目指して揉んで揉んで。
なんとか気に入ってもらえるようにこびてこびて。
いつ来るかわからん患者の都合とか、気分に合わせるのに必死こいて。
予約なんてお願いしたら
「忙しいからいつ来れるかわからんしなあ」
「来たい時にぷらっと来たいねん。」
って言われて引き下がるしかなかった。
暇なときはとことん暇で
やることと言ったら、オナニーか院内掃除くらい。どんな人でもいいから来てくれへんかなーって待つだけ。
雨やから、暑いから、老人会の旅行やから、スーパーの特売いやから、、暇になる理由はごまんとあげられた。
逆に、患者はまとまって来ることが多くて、処理するキャパを超えると
「こんなに忙しいのは嫌や・・」
「もう、今日は来んでもいいよ、、、めんどくさい!」
みたいなことを心で叫んでた。
新規の患者さんは初診料が計算できるので、来たら嬉しいけど、
既存患者をこなすのに手がいっぱいで、ろくに話もできへん。
ほんとはいろいろ悩み聞いてあげたほうが、リピートにつながるんやけど、その時はそんなの考えもしなかった。
とにかく、次から次へこなすだけ。
本気で治して欲しい患者が来たら、技術的に対応でけへんから、根拠なく、ただただ逃げの姿勢で、整形外科を紹介したり、内科的な疾患のせいにしたり、とにかくその場をごまかして、やり過ごす。💦
ていうくせに、自称で「治療家」とか思い違いしてるから本当に出口のないバカですよね。
忙しいときは待合で待たせるけど、ヒマな時はいつ来るんかわからん。
待たせるなんてことがあったら、いつ「帰るわ!」って言われるかもわからん。
診療時間外でも平気で入って来る。
畑仕事の後で、どろどろの靴のまま入って来る。
このままではあかんやろなーーって漠然と感じてた。
ある時、意を決して思い切って50円値上げしたら、
開業初日から来てくれてるからっていう単純なアホな理由だけで
特別時間かけて100円だけもらって、施術やってたじじい(口が悪くてごめんなさいm(_ _)m)
「は?50%も値上げするんか?そんなに消費税上がったんか?」
って、ゲキオコプンプン💦
さらに、「向こうに100円でやってるとこあるからなあ」
ってさ。
なにやってたんやろ~。
なにやってんねんやろ~。
もやもやモヤモヤ。イライラいらいら。
そんなときにある人のyoutube動画にたどり着いて
「整骨院自費移行」って言葉にビリビリ来た!
こんな世界があるんや!!
保険・・・使わない・・??
これしかない!って瞬間的に信じた。
仕事終わって、いつもなら晩酌する時間を削ってその人の動画を初めから全部みてノートにまとめて、院に落とし込み始めた。
ここから、集客、リピート、ファン化する。
悩みが深い人を集める。
利益を産む商品を用意する。
患者を人としてみる。
今にして見れば当たり前のことばかりに感動してた。(^。^)
いの一番にやったことは
表看板の「各種保険取扱い」を削り、消すこと。
めっちゃ勇気がいったよ。
そんときはみんなが見てるって思ってたから。
だれもそんなもんみてないのにね。
でも、
そこらへんから徐々に保険を使わない方向へ向かい始めた。
スタッフに言っても理解してもらえなかった。(その流れでいまは一人治療院)
そりゃそうよね、専門学校に通ってる時から「保険使う」が意識に刷り込まれてる。
法に触れてるよってわかってても
保険使って、安く、長く、丁寧に、愛想よくするから
成り立ってるって信じてるんやもん。
保険のグレー請求をやめて、自費に踏み出すためにやったことは、値上げする2ヶ月前に保険に1500円プラスするからという告知をやった。
告知を始めた時には
スタッフもポカーンやったし、
常連のジジイには(口が悪くてすいません。m(_ _)m)
「こんなんやったら誰も来んわ!」って
悪態つかれる始末。
はりきゅうやって、マッサージしてて人一倍時間かけてた
常連のババアにも(口が悪くてすいません。m(_ _)m)
「えらい値上げするんやな!!」って
窓口2000円くらいで言われた。
そんなに価値ないの?
うちでやってることって2000円も払えんの?
徐々に疑問というか不安に押しつぶされそうになっていった。
だって、自分が思ってたのと違うリアクションだもの。(BY としお)
「先生が言うならしゃーないなー、2000円くらいでいいなら通うわ!」みたいなのを期待してたんでしょうね。多分
保険のグレー請求をやめる手段をとるのと同時に
思い切って新規から自費をとるようになって始めたのが3000円。
めっちゃビビった!(自分でも価値を感じてなかったのかも)
60分2980円のリラクマッサージが流行ってたのもあって、なんか引っ張られて30分3000円の設定。
国家資格者のプライドを乗せての料金設定。
今考えたら、あんまり保険と変わらんし。
でも、
直接3000円になります!ていうだけで
まあなんていうか、
保険の呪縛がキツいのか、恐る恐るでした。
そこから出発して
徐々に上げていってメインは5500円もしくは8800円。
ここら辺では一番の高額です。
当然今までの患者さんは来ない!!びっくりするくらい来ない!
スーパーで会っても無視されるか、嘲笑いされる。( ´∀` )
ここらはムラやし、患者さん同士もネットワーク持ってるしね。悪い方の噂はビューーーって光速か?と思うほど早く広がる。
今は、必要な人にメッセージを届けて
いい商品売って値段がそれって言うだけ。
慣れるってスゴいですね。
慣れるのもやはり最初の一歩があるから。
踏み出さないとわからない世界があります。
まあ、
開業がノープランだったことに
気づいた時の方がそりゃ怖ろしい気持ちに
なりましたけどね。
来てくれてた人が悪いんじゃなくて
全部自分の責任。全部ね!!
ノープランをノープランと気づかないまま
進んでしまっていたかもしれないと思うと
もっとゾッとしますけど。
今頃死んでましたかね。
もし、あなたがここまで読んでくださったなら
同じように悩んでおられるのだと思います。
踏み出す勇気がないなら情報を取るべきです。
整骨院だけじゃないと思います。
一歩踏み出すために必要なのは勇気じゃなくて情報。
有用な情報を得る機会はそこら中に転がってる。それを拾い上げられるかどうかは自分次第。お金もそんなにかからんか、無料でも行動はできる。
私は行動を始めることで、いろんな人と出会って助かりました。
仲間もたくさんできましたし、どんどん広げたい。
ぜひ、同じように一歩を踏み出してほしいです。
もし、信じられないなら、うちに相談に来てください。
話せることは全て話しますので。( ´∀` )
最後に宣伝させてくださいm(_ _)m
栄養から始めるダイエットメニュー、これがうちのメインの商品です。
もし興味があるなら、のぞいてください。