痩せてないのに「痩せた!?」と言われて、ダイエットの考え方が少し変わった話
8〜10月には6キロづつ痩せたものの、11月には3キロ、12月には全く痩せてない状態で、
「ダイエット本はおろか、ダイエット自体うまくいかないかも…」
と思い悩んでいた時に、行きつけの飲食店に行きました
そこの店主は、私がダイエットする前には
・必ずご飯大盛り
・高い確率で唐揚げを頼む
と知ってたから、ダイエットをスタートしたら【ご飯普通で】と言っただけで驚いていました。
店主はお店に入ってきて顔を合わせるなり、
「痩せた!?」
と驚いてくれました。
…店主だけじゃなくて、年配の店員さんも痩せた痩せたとほめてくれました。
お世辞やフォローの可能性もあるが…今までそんな事言わなかった人からの
「痩せた!?」
という驚きの声なので、真実として受け取って考えてみると、ダイエット本の新しい切り口が見えた気がします。
肥満になると、顔つきから男らしさが消えてしまう
これは科学的裏付けもできることだから
「肥満になると、男性ホルモン値が下がって男らしくなくなる」
という側面があるのです。
男性ホルモン値というのは、性欲はもちろん筋肉や骨格にも影響するため、体つきにも影響してきます。
そのため、「男性ホルモン」とも呼ばれるテストステロン値は、体を鍛えている女性の間でも重要なトレンドです。
私の場合は、ダイエット前の体重は115キロでした。
ダイエットを始める頃には110キロでしたが、それでもどこの基準を当てはめても肥満です。
体重が100キロ以上のうちは「動きやすくなる」などのメリットはあっても、ホルモンまでは大きく変わりませんでした。
92キロぐらいになってきた11月になってから、ホルモンバランスも良くなったことによるメリットが大きく出てきました。
・性欲向上
・睡眠時間が意識しなくても安定する。
・肌、ケガ、凝りの気づき/治りがすごく早い
・食べ物から受ける影響が早く出るため、体調不良を引きずらない。
・体が体型を保とうとする力が強くなってるため、食べすぎても減らしていても体が以上を察知して反応する。
といった体からの調整力、察知力の向上がありました。
いいホルモンの状態で1ヶ月過ごして、ダイエットへの熱意が下がってる状態でも
「タンパク質だけはきちっと食べておこう」
と意識しているうちに、『体重はそんなに痩せてないのに、見た目はすごく良くなっている』という不思議な状態になりました。
これかなり重要な気づきです。
「ダイエットは痩せる早さもモチベーションを維持するために重要だが、サクサク痩せられるフェーズが終わったら、体にとっていい状態を続けながら健康的に痩せる」
というやり方で良かったわけです。
「デブのダイエット」は、長期戦だから急ぎすぎない方がいい
私の場合は、スタート時点が110キロでした。
理想の体型にしようと思ったら、筋肉をつけてちょうどいいラインでも80キロ、BMI上の標準にこだわるなら76キロぐらいを目指さないといけないのです。
「順調に痩せても半年以上かかる!」
というかなり無茶なものだったため、当初は
「がんばれば、年内で終わる85キロぐらいでいいや」
と考えていました。
この時の嫌な予感は半分的中していて、一時的には人体の限界を超えて
「3ヶ月連続で6キロ減」
というすごい痩せ方ができた一方で、かんたんには超えられない停滞期を迎えてしまいました。
でも、一番辛いのは「好きなものが食べられないこと」でも「停滞していること」でもなく、
「人間の味覚は、3ヶ月も似たようなものを食べていると、飽きる!」
ということでした。
これだけはどうしようもなくてですね…11月に痩せが止まった時に
「いや、頑張る!」
と、うどんや練り物中心の食事でカロリーを抑えようと努力したのですが…無理すぎて一時的に禁止しました。
そこで、ラーメンやお肉を食べて味覚の気分転換をしながらどうにか3キロ痩せたのですが…その3キロがいっぱいいっぱいでした。
「痩せやすい食事」
はたしかにあるのですが…3ヶ月も続けると、体の方が嫌がるのです。
だから、「とにかく痩せるダイエット」は、正直3ヶ月したら一度ペースダウンや休憩を挟まないとダメなんですね。
「クソー!すごく早く痩せてるから、勢いのまま素早く痩せるダイエットメソッドを書いて、一躍人気作家になりたかったのに」
と思ったのですが、よく考えてみると『本当に太ってる人だからこそ抱える問題』に直面してよかったと思います。
というのも、115キロもあるような重篤な肥満の人間に、普通の人ができるアドバイスが、必ずしも的確かというと…そんなことないんです。
むしろ、
「素早く痩せて問題解決できるのは、体重を15%程度痩せたら問題が解決する人」
であって、体重を25%以上減らさないと問題が解決しない人は
「ダイエット食に飽きた時に休憩を挟まないとダメ」
「体重自体が停滞してても、ダイエットによってホルモンバランスが良くなると、見た目はドンドン良くなっていくから、ポジティブにキープして機を待つべし!」
と、学びました。
これは私が大デブだったからこそ学べた英知です。しかも、
「ダイエットを夏にスタートした時にスルスル痩せたけど、冬にはダイエット期間ならではの寒気や温かいものを食べたくなる衝動が障壁になって大変」
という、これも年間でダイエットをする人にしか得られない感覚も勝ち取りました。
これは2月に本を出版する計画が変更されることになっても
「温かい方がダイエットしやすい環境が揃ってていいぞ」
「ダイエットは年間いつでも始められるけど、夏は外に出ただけで汗がかけるから、それだけで痩せたり運動した気分になれてモチベーションが高まるぞ!」
と、ダイエットを始める人がよりツラくない、達成感の得られる形で提案できるから、『これもこれでいいなぁ〜』と思うようになりました。
人間の体は風船のように痩せられないんです。
でも、だからこそ「目標を達成する前から、いい兆候」が出てきて、壁にぶち当たっているときでも『前に戻ってしまった』のではなく、『成長できるところまで成長したから止まってる』のです。
これすごくいい発見だと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?