#292 「1人」を謳歌する主人公たち
暇な時はNetflixで『孤独のグルメ』を垂れ流して麻雀のアプリをしたりネットニュースを見たりしています。
松重豊演じる井之頭五郎が仕事の合間に食べるランチの様子を描いた作品です。
原作はマンガ。
井之頭五郎は個人でヨーロッパインテリアの輸入商を営む経営者です。
取引先に商談をしに行っては、商談終了後、「腹が減った」のお馴染みの合言葉を発すると、スイッチが切り替わったようにお店を探し出します。
その時の井之頭五郎は何を気に留めるわけでもなく、無我夢中でランチにありつくその様子がクセになってしまいます。
松重豊曰く、「おじさんがただ飯を食べてるだけのドラマ」と言っていますが、それがいいんです。
基本的には東京の小料理屋など、地元の人なら知っているであろうおいしそうなお店がたくさん出てきます。
孤独のグルメの大ファンからすれば、そのお店はきっと聖地になっていることでしょう。
と、孤独のグルメはそんな話です。
前に、好きなドラマについて書いたことがありますが、孤独のグルメは番付には入らないものの、「グルメ番組」の位置付けとしては1位だと思っています。
最近だと、『ワカコ酒』というドラマも大好きです。
こちらは、都内の会社に勤めるOLが、井之頭五郎のように飲み屋を探して酒を飲むという話です。
井之頭五郎は下戸なのでお酒の描写がないためランチ路線、ワカコはお酒が大好きなのでディナー路線というところでしょうか。
そして、ランチでもなければディナーでもない、このドラマも大好き。
お馴染み『サ道』。
孤独のグルメでランチを攻めて、
ワカコ酒でディナーと酒を攻めて、
サ道で男のアフター5を攻めて。
憎いなぁ、テレビ東京。
サ道は、常連さんと一緒にサウナに入るシーンがあるものの、基本的には原田泰造がひとりでサウナに入るシーンが多いです。
この3つのドラマに通じるものは、基本的に「1人」であるということ。
各々が仕事後の(井之頭五郎は仕事中ですが)楽しみを謳歌している大人を描いています。
時たまに窮屈と感じる今の世の中において、ストレスを溜めないことの大切さを教えてくれる教科書でもあるかもしれません。
少しでもヤキモキしている気持ちが出てきたら、どれかを見てみて、主人公達と同じようにどこかに繰り出してみるのも悪くなさそうですよね。
さ、今日もサウナ行ってこよ!