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大人になってから読む絵本 ~ 奥が深く 人生やキャリアへのヒントがいっぱい


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大人になってから読む絵本は奥が深く人生やキャリアライフへのヒントがいっぱい。

「ゴールディーのお人形」 M.B.ゴフスタイン 作


【ストーリー】


人形をつくる仕事を続けながら、ひとりで暮らす女の子ゴールディーは、人形をつくるときいつも、森で拾った枝を使っています。

それじゃないと「生きている」感じがしないからです。

ただの人形、と友だちのオームスに笑われてもひとつひとつ心をこめて、ていねいに仕事をしています。

そんなある日、お気に入りのお店で、ゴールディーはいままでに見たこともないほど美しい中国製のランプを見つけます。

とても高価でしたが、ゴールディーは思い切って人形18個分と引き換えにランプを手に入れようと決めました。

そして、すばらしい出会いをすることになるのです---

「会ったこともないあなたのためにこれを作ったのです。
どこかの誰かが、きっと気に入ってくれると信じて。」

                                     (Amazon サイトから一部抜粋)


作者ゴフスタイン 巻末のことば:


「私が本の中で表現したいと思っていることは、自分が信じるすばらしい何かのために黙々と働く人の美しさと尊さです。そして、本はだれか人が書いたということを知って以来、私は本を書く人になりたいと思っていました。」


【私のPOV】 (Point Of View)


・友だちのオームスには美しいランプの価値を理解してもらえませんでした。

そのときゴールディーは「悲しい」ではなく「寂しい」とつぶやきます。その「寂しい」って感覚に共感を覚えます。理解者が一人でもいるかいないかって大きい。最後の「自己肯定」へのすがすがしい結末に元気もらえます。

この絵本はキャビネットの中ではなく、デスクの上が定位置です。


・近年「こだわり」って悪い意味で使われているような気がします。

メンタリングの場合、メンティが強い「こだわり」というか「思い込み」を持っていると行き詰まりやすいケースが多いです。(ラジオ#3参照)

読み手によって「こだわり」と「思い込み」の区別は難しいでしょう。

私の解釈では、ゴールディーのお人形作りの「こだわり」は彼女自身、人生そのものだと思います。

メンターとして私なりの「こだわり」を大切にしています。その「こだわり」はメンティによって柔軟に変わりますが根っこは変わりません。

私がメンターだからです。人を安心させる存在。


・ゴフスタインの「人生において価値のあることは、そして本当に幸せなことは、仕事をすることであり、もし何かひたむきに自分を捧げるものがなければ、その人生はつまらないものだ」という言葉に思わず姿勢がシャンとします。

with all of my thanks and friendship


用語の説明


・メンター=人が学び、成長するためのアドバイザーでありカウンセラー

・メンタリング=タスクの熟達に重点を置くと同時に、仕事面でのサポートを提供していたとしても単に業務上のことだけではなく、メンティの学習能力が向上するように、私的な側面との相関的な点にも双方に重点を置きます。(R.B.ディルツ氏)

・メンティ=メンタリングを受ける人(ご相談者)




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