【教室=メイド喫茶!?】レジェンドメイドから学ぶ教養科目「現代文化論」に潜入!
2023年5月9日。デジタルハリウッド大学(DHU)の教養科目「現代文化論」を受講する学生たちが集まったのは、日本で一番有名なメイド喫茶のひとつである「あっとほぉーむカフェ」秋葉原本店。
「キャンパスではなく、メイド喫茶で授業…?」
授業記事の取材ということで、集合場所と時間だけを事前に知らされていたnote取材班。果たしてどんな授業になるのでしょうか?
今回のnoteでは、在学生によるメイド体験の様子やレジェンドメイドが語るメイド観などをご紹介します。
教養科目「現代文化論」とは
DHUでは、創造力の源泉となる知識を学生に蓄えてもらうため、専門教育と合わせて教養教育にも力を入れています。教養科目のひとつとして学生たちに人気なのが、梅本 克(うめもと まさる)先生が担当する「現代文化論」です。
日本の代表的なポップカルチャーである「メイドカフェ文化」を取り上げ、まだ学術的に研究や分析が進んでいない現代の文化を実践的に学ぶことができます。
秋葉原のメイドカフェ「あっとほぉーむカフェ」で授業スタート!
今回訪れた「あっとほぉーむカフェ」は、2004年から営業を始めており、秋葉原のメイドカフェブームを牽引。秋葉原だけでなく大阪やバーチャル空間にも店舗を持つ、最も有名なメイドカフェのひとつです。「萌え萌えキュン」という「愛込め(あいこめ)」の発祥店であり、「萌え〜」でユーキャン新語・流行語大賞2005トップテンを受賞しました。
フードとドリンクのサービス、食事がよりおいしくなるおまじない、チェキ撮影、ゲーム、歌とダンスなどを提供しており、エンターテインメント性が高いコンセプトカフェとして親しまれています。
今回の授業では、約20名の学生が「あっとほぉーむカフェ 秋葉原本店」に集合。約100名の学生はZoomで授業に参加しました。
学生がメイドになりきり、お給仕を体験
「あっとほぉーむカフェ」では、非日常的な感動を味わうことができる。この感動こそが「萌え」であると話す梅本先生。萌えの案内人であるメイドとはどんな仕事なのか、5人のゼミ生が体験しました。
学生メイドをサポートしてくれたのは「あっとほぉーむカフェ」でお給仕している現役のメイドの皆さん。授業の中心を担ってくれたhitomiさんはメイド歴18年。NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』など数々のメディア出演し、海外のイベントなどにも引っ張りだこのレジェンドメイドです。
指導役メイド(メイドトレーナー)たちに見守られながら、早速お給仕がスタート。まずはご主人様のお出迎えですが皆さん少し緊張している様子です。
学生メイドたちの声が店内に響きます。ご主人様を案内し、着席してもらったら担当するメイドが自己紹介をします。
hitomiさんは、ご主人様とメイドが出会う、この瞬間がとても重要だと話します。「自己紹介のときに緊張して声が小さくなってしまったら、名札を手で持ちながら強調してかわいらしくあいさつするとご主人様のハートをつかめるかも」。お出迎えの段階から、細やかな所作についてアドバイスいただきました。
愛込めは、メイドカフェのメインディッシュ
続いてはメニューの紹介です。学生メイドは美しい立ち姿で、かわいらしく説明することができ、指導役メイドさんからの評価も上々。店内に滞在するご主人様・お嬢様たちはさり気ないところも見てくれているので、いつでもどこでも、かわいらしくいることが大切なんだとか。
ご主人様が注文したのは、メイドがふりふりしてくれる「ふりふりしゃかしゃか♪みっくすじゅーちゅ」と、ケチャップでお絵描きしてくれる「ぴぴよぴよぴよ♪ ひよこさんライス」です。「あっとほぉーむカフェ」の地下深く、萌えの泉から汲んできた「萌えウォーター」と一緒に提供されました。
人気メニューである「ぴぴよぴよぴよ♪ ひよこさんライス」を提供する際には、メイドがイラストを描いて愛込めをします。「うまく描けないかも...」と話しながら、ケチャップでネコを描き始めた学生メイド。しかし意外なことに、その「自信のなさ」が指導役メイドさんから高い評価を受けます。
「いってらっしゃいませ、ご主人様」
お食事の後はチェキで記念撮影をし、ご主人様を見送ります。ここでもhitomiさんからワンポイントアドバイス。
「あっとほぉーむカフェでの滞在は、すべてエンターテインメントである」というアドバイスをもらい、学生メイドのお給仕が終了。メイドさんたちが普段されているという心配りに驚かされました。
お給仕を終えた学生に感想を聞いてみると、「プロの方にヘアメイクをしてもらって、メイドの格好をして、いつもと違う自分になれた」「声や所作など、細かいところまであっとほぉーむカフェさんのこだわりが詰まっていて、メイドカフェの世界に没入できる秘密がわかった」と大満足の様子でした。
レジェンドメイド・hitomiさんへ、学生から質問
授業の終盤には、学生からレジェンドメイドであるhitomiさんへ質問が寄せられました。
Q. 接客時やメイド文化について発信する際、これだけは守っていることは?
どこにいてもメイドであることを意識しています。海外のご主人様・お嬢様と接する機会も多いため、言葉だけでなく大切なのは笑顔でいること。自分の笑顔で相手も笑顔にさせちゃいます。
Q. メイドの髪型は決まっている?
髪型は人それぞれで、自分がなりたいメイド像に合わせます。わたしは永遠の17歳なので、大人っぽくならないよう前髪は短め。また、週に何回も会いに来てくれるご主人様・お嬢様に楽しんでいただけるよう、ヘアアレンジできる長さにしています。
Q. メイドという仕事のやりがいは?
誰かの人生をちょっとだけ動かす存在になれていることです。メイドを知るきっかけ自体がわたしだった人、わたしがきっかけでメイドカフェに来てくれた人、わたしに憧れてメイドになったという人。メイドを長い間続けている中で、さまざまな人から声をかけていただきました。
最後にhitomiから学生へメッセージが送られ、「現代文化論」の特別回が終了しました。
以上、DHUの教養科目「現代文化論」@あっとほぉーむカフェでした!
デジタルハリウッド大学ではこれ以外にも、文化、歴史、自然科学、心理学、宗教など、バラエティに富んだ授業がたくさんあります。アイデアの源となる「知」の引き出しを増やし、それぞれの創作活動を豊かにする教養科目について詳しく知りたい方は、公式Webサイトやイベントへ!
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