【本当かな?】今年のJリーグ、ゴールが少ないらしい
実際に数字を出して比較してみると、印象変わるよね〜
先日、Jリーグの記事で、こんな記事をみかけた。
今年、2022年シーズンのJリーグが、例年よりもゴール数が少ないとのこと。リーグ全体で、39試合(第4節+α 終了時点)で86得点のゴールが生まれているけど、チーム別の1試合平均ゴール数は1.10点らしい。
これは、Jリーグ史上一番低い数字とのことだ。
※※<補足>※※
記事内では「1試合平均のゴール数」を出しているけど、他の記事との兼ね合い上、「チームごとの1試合平均ゴール数」を表記した。
また、日本プロサッカー選手会も以下のような、報告資料を公開している。
こちらでも、2022年シーズンが1ヶ月経過した時点の、ゴール数を分析している。この記事においても、得点の少なさと引き分けの多さが指摘されていた。
レポートでは、例年に比べて堅い試合が多いと結論づけている。
1. リーグの3分の1が経過したけど、今はどんな状況?
上の記事から、今シーズンは比較的ゴールが少ない傾向にあるらしい。
じゃあ、開幕から2ヶ月以上経過した、今はどうなんだろうね?
記事では、開幕から1ヶ月での話だった。ただ、個人的な感覚だと、その後だんだんアグレッシブな試合が増えてきた印象だ。
今のゴール状況について、Jリーグ公式の記録から調べてみた。
上の表は、第10節終了時点における、ゴール数の状況を示す。
2018年から2022年までの「ゴール数」と「チームごとの1試合平均ゴール数」を示した。
2021年のみリーグのチーム数が20と多かったため、ゴール数の比較には「チームごとの1試合平均ゴール数」を比較するとわかりやすい。
2. いわれてるほど、ゴール数は少なくないね
上の結果でゴール状況を比較すると、今シーズンが特筆してゴールが少ないというのは違う気がするね。むしろ、第10節終了時点だと、昨シーズンの方がゴール数は少ない状況だ。
ただ、2018年から2020年の結果と比較すると、今シーズンはゴールが少ない傾向ではあるようだね。まあ、記事にあるように「極端にゴール数が少ない」というのは言い過ぎかなといった印象はあるね。
この傾向に対して、いろんな意見はありそうだけど、個人的にこの傾向はポジティブに捉えたい。「1点の重みが試合を左右する、緊張感のある試合が多いシーズン」といえるんじゃないかな〜
3. 数が少なくても、ゴール一つ一つが貴重な瞬間だ!
上で見てきたように、今シーズンは現状ゴールの少ない年ではあるね。
でも、ゴールが少ないからといって、ゴールの価値が下がるわけではない。
(むしろ、数が少ないから相対的にゴールの価値が上がってる)
一つ一つのゴールは全て素晴らしいプレーから生まれた最高の瞬間だ。
例でいうと、先日行われたJ1リーグの第10節。この試合でも素晴らしいゴールがたくさん生まれている。
個人的には、FC東京×G大阪の試合で生まれた、レアンドロ選手のゴールがとても印象に残った。
2ヶ月もの間、怪我で離脱していたレアンドロ選手。
長いリハビリを経た、復帰戦でとんでもないゴールを決めた。
レアンドロ選手はノッてくると止められなくなる選手だ。ここから更に魅力的なゴールがみれることを楽しみにしている。
また、清水×広島の試合で生まれた、チアゴ・サンタナ選手のゴールも非常に素晴らしいゴールだった。
最近、個人的に気になっている、清水の左サイドバック、山原怜音選手。山原選手は左右両足で正確なキックが蹴れる大卒ルーキーの選手だ。
チアゴ・サンタナ選手のゴールは山原選手の素晴らしいクロスから生まれている。山原選手の正確なキックがなかったら生まれなかったゴールだった。
このように、Jリーグでは毎試合、素晴らしいゴールが生まれている。
たとえ、ゴール数が少ないシーズンであっても、1試合1試合で魅力的な試合が繰り広げられている事実は、変わらない!!
シーズン中盤戦に入るにあたり、さらに熱い試合が繰り広げられることを期待したい。