【歴史さんぽ#3】東京駅八重洲口に残るオランダ人の痕跡
東京駅東側にある八重洲口。
丸ノ内口のシックな趣とは対照的に、八重洲口は近代的な構造となっている。
そんな八重洲という地名だが、どんな由来があるのだろうか?
八重洲という名前の由来を調べに、東京駅周辺を歩いてきた。
●八重洲の名前の由来はオランダ人!?
八重洲という名前の由来。
八重や洲といった感じに意味があるのかと、感じてしまう。
しかし、八重洲の由来は漢字と全く関係がない。
八重洲という地名と大きな関係のある人物に、ヤン・ヨーステンというオランダ人が関係する。
ヤン・ヨーステンは江戸時代初期に生きた人物だ。
徳川家康に気に入られ、江戸幕府の外国人顧問として採用された。
ヤン・ヨーステンは日本人と結婚し、その屋敷は今の八重洲の場所にあったと言われている。このことからヤン・ヨーステン→ヤンヨス→ヤヨス→ヤエスといった感じで、訛って八重洲という地名となったといわれている。
●八重洲にはヤン・ヨーステンの像が
八重洲の由来となったオランダ人のヤン・ヨーステン。
八重洲を探索すると、その痕跡が確認できる。
八重洲通りの真ん中にはヤン・ヨーステンの像が飾られていた。
八重洲という馴染みの深い名前だが、調べてみると意外なところに由来が見つかった。