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家族について:『14歳からの哲学』
11/28の対話会に向けて『14歳からの哲学』について考えています。
この本は、著者・池田さんが14歳の人に手紙を書いているような、そんなテイストで書かれています。(手紙にしては、ハードな内容かもしれませんが…)
1章1章追うごとに、考えるってなんだろうね?言葉ってなんだろうね?自分って何だろう?心ってどこにあるんだろう?…ということを一緒に探求しながら進んでいきます。
その第2部のスタートが「家族」という章です。今回の対話会ではこの章に限定してみようと思っています。
「家族」というと、夫婦関係も家族ではありますが、ここでは、親子関係に焦点が当てられています。
私には子どもはいませんから、親という存在にはなれていません。でも、誰しもが誰かの子どもであることは確実であり、そしてもちろん、誰かの親である方もいらっしゃいます。
うっとうしいなぁ、めんどくさいなぁと思うなり、ありがたいなぁと思うなり、きっと多くの人が、何かしらの感情で「家族」というものを考えたことがあるんじゃないかと思うのです。
▼ 「14歳」という年齢の鍵
本のタイトルは『14歳からの哲学』です。なぜ14歳なのだろう?
批評家・若松英輔さんの解説を聞き、自分の経験を照らし合わせてみると納得しました。
小さな頃は親の言うことは絶対です。この世で生きていくために、親の価値観をそっくりそのまま受け継いで、鵜呑みにして学校へ行くなど、社会生活を送ります。
小学1年生の姪と会話をしてもそうですが、彼女がやっていることに対して「こうしたら?」と提案をすると「お母さんがこうやるって言っていたからこれが正しい」という主張をしてきます。
でも、14歳、中学2年生くらいになると…反発心が生まれるからでしょうか、なんとなく、親の矛盾も見えてきたりします。まだまだ親の影響にどっぷりではありますが、親の干渉を避けるようになったり、徐々に、親が言うこと以外にも可能性を見つけられるようになります。
もちろん、人それぞれかと思うのですが、自分で生きるということをし始める年齢なのかなぁと思うのです。
私にしても、もう14歳という年齢を過ぎて、随分な時間が経ってはいますが、ちょっと時間を巻き戻して、子どもの心に立ち返り、親御さんがご存命であるなしに関わらず、子という立場を改めて考えてみるのもおもしろいんじゃないだろうか。新しい発見がありそうな気がするんです。
私は、改めて、14歳までぐっと年齢を下げた上で子どもの立場で池田さんの問いかけを受けて、大人の私が感じることとはまた違う感覚で受け取るものがありました。
もちろん、親という立場から著者・池田さんとともに自分の子どもがこんなことを考えているとしたら、どう感じるだろうか?ということも面白そうです。我が子にこんな質問を受けたり、子がこんな疑問を持っているとしたら、親として、背筋を伸ばす気持ちになったり、人生を突きつけられる感じがしてヒヤッとしたり、でも、そうか、親だからと気負わずに、子供と一緒に考えていくしかできないのだな、と考えたりしました。
それって、自分の子供がいるかどうかは問題ではなく、自分より若い子、後の世代の人たちにどんな働きかけをするのか、どう向き合っていくのかということと通じると感じています。
子の立場でも、親の立場でも、もちろん両方の立場でも、「家族」を考えてみるのはどうでしょう?
次回のメールから、ぐっと中身に入っていきますね。
(文責:森本)
追伸。
参考図書など
↓ この回で若松英輔さんが解説されているのを見て、この本にぐっと興味を持ちました。この回だけの紹介なので、25分で終わります。
11/28(月)20時〜
答えのない対話会:家族っていったいどういう関係だろう『14歳からの哲学』
追伸3。
12月は毎年恒例の「1年を振り返る会」です。
日時:12/26(月)20時〜
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