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安寧日記|2/1〜2/4

2/1(Sat.)
いつのまにか2月。
1〜3月の流れってあっという間なんだよなぁ。
1(急ぐ)2(逃げる)3(去る)とはよく言ったもので。
ねこのカレンダーをめくり、歯ブラシとスポンジを取り替え、夫にお小遣いを配給するという月次の細かなことを滞りなく終える。

2/2(Sun.)
雪が降ると言っていたけれど、普通に雨だった。よかった。
おうちでぬくぬくと映画デー。
雪で覆われた北国が舞台で寒々しい。こちらの気温は10度くらいあるのに、寒い寒いと騒いでいる自分が恥ずかしくなる。

フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ合作(2021)

寝台列車での長時間の旅は、肉体的にも精神的にも大変そう。
最悪の出会い方をしたふたりが時間を共有するにつれ、だんだんと心を通わせていく。
地味な映画ではあるけれど、人物の背景をすべて説明するわけでなく、観る側が想像する余白を残しているところが良い。
しかめっ面が多かった主人公が顔を綻ばせるシーンは心にくるものがあった。

あと、やはりロシア語の響きがきれい。
覚えたことを片っ端から忘れてしまうから、やはり復習しないとなぁと思いつつ、今日に至る。

2/3(Mon.)
気持ちの良い接客をたくさん受けられた日。

まず、一日の始まり。
出かける支度をしているときにインターホンが鳴る。重たい荷物を持って、ヤマトの爽やか好青年が来てくれた。寒くて忙しいだろうに、いつも笑顔で尊敬する。(いつもといっても人の顔を覚えられないので、同じ人物かは不明)

午後に行ったカフェの店員さんも親切だった。ちょうどアンケート期間だったので、その店員さんを褒めちぎっておいた。何らかの形で彼に還元されればいいんだけれど。朝礼で拍手くらいされるだろうか。頑張っている人が頑張った分、評価されてほしいという至極当然な願い。

日本の接客はもっと楽をしてもいいのではと思う反面、にっこりされると微笑みがうつる。
(でも大変だろうから、お客がいないときは座って休むなど、省エネできる風潮になるといいのにな)

自分で作るとおじやになってしまうリゾット。外で食べられる機会があって嬉しい。

2/4(Tue.)
メルヴィル「白鯨」を読了した。
新訳だけあって読みやすかったけれど、噂通り、鯨の生態に関する内容が長くて忍耐を要した。
旧約聖書の知識が少しだけあるので、宗教的背景を踏まえて物語に没入できたと思う。

決闘シーンは最後の60ページほどだったけれど、臨場感があり壮大だった。自然と人、さらには神と人類の戦いと言ってよいほどの。

読んだ達成感と疲労感が同時にやってくる。「この人物が⚪︎⚪︎の象徴」などと考察を深めれば底なしになるので、少しずつ咀嚼していく予定だ。

今年の課題図書!と決めたら、年の早い時期に読み始めるのは、私の読書スタイルなのか。

去年のこの時期は「カラマーゾフの兄弟」を読了

さて、次は何を読もうか。
積読の山を前にして、にまにましている。

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