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不死身の心優しき人造人間、まっくさん
まっくさんと出会ったのは、今から5年前、2015年の夏、インターネットでだった。
当時の僕は、建築学科のなんともいえない閉塞感や、
分かってない難しい専門用語を高校生ラッパーの高速フローのようにまくしたてる学生のスノビズム、
建築意匠系の設計課題における謎のヒエラルキー、
自分が本当に好きか嫌いかも分からずに、とりあえず思考停止でマイナーなものをありがたがり、メジャーなものをバカにした結果、画一
面倒だけど全力で向き合ってくれる、僕の美容師さんについて
一年半くらい前、ドレッドヘアーにしようと思ってからからお世話になっている美容師さんについて書く。
いつも、僕は彼女をまつさんと呼んでいるので、以下まつさんで書く。
まつさんと最初に出会った時、
「ちょっと、藤井さんが本当にドレッド似合うか見極めたいから、まずはパーマかけながらお話してもいい?」
と言われて、その時僕は「ああ、この人は信頼できるな」と思った。
僕はそこに、プロとしてのプライドと、
ガチで世界平和の為に戦ってた、僕の伯母さん
伯母さんとの一番古い記憶は、僕が幼稚園の頃、乳がんの抗がん剤治療で抜けた髪の毛を丸刈りにして「隆太〜!!おばちゃんだよ!!!」とカツラを勢いよく外してきた伯母さんだ。
今考えると、乳がんを発症して、女性としてもとても傷ついただろうに、よくそんな冗談を言えたな、と思う。
後から、僕がその丸刈り頭をみて、動じずにただ笑って頭を触り「じょりじょり〜」とだけ言ったのがとても嬉しかった、と何度も言われた。