英語の勉強方法・リズム②
日本では英単語を綺麗に一語一句はっきりと発音しようと一生懸命になっている方が多いイメージがあります。学校で国語の時間にハキハキと丁寧に話せと言われてきたからでしょうか。外国語はまったく違う言語なので、スイッチを切り替えても良いかもしれません。
風呂上がりに口にタオルをあてながら話しても、相手に話が通じる経験は誰にでもあるのではないでしょうか。または歯磨きをしながらの会話を想像してもらっても構いません。つまり一語一句はっきりと発声しなくても相手には通じるのです。それはなぜかと言うと日本語のリズムが完璧だからです。外国人がおかしなイントネーションで話す日本語に違和感を感じると思いますが、まさにそれです。ですのでリズムを学ぶと随分英語習得の近道になるのです。リズムが正確だと、英単語一つ一つの発音が良くなくても話は通じるのです。(究極な話し、口パクでもです)
自分の英語が通じないのは綺麗に発音ができていないからだと思っていた方、その説はこれでくつがえったのではないでしょうか?
リズムの勉強で最適なものは聞き流しだと思っています。先週は勝手に「聞こえてくる」ドイツ語のお話をしました。赤ん坊と同じで、脳オフ状態でも無意識に脳がリズムを学んでくれてると。これだと疲れないですし、ものすごいコスパが良いですよね。
具体的なお話に移ります。
英会話のリズムを効率的に学ぶ教材としては、YouTube動画などのスピーチの類はあまりお薦めしません。基本的に独りで話しているからです。実際の会話の場面で一人で話し続けることはありませんし、英「会話」になっていないからです。だから30分から1時間くらいの対談形式になっている英語を聞くことをお薦めします。これの何が良いかと言うと、話し手の言ったことに対する返事の仕方まで学べるからです。こんな返し方があるのか、相づちの仕方があるのか、が会話の中につまっています。言葉のキャッチボールのテンポも学べます。一息入れるポーズの長さもです。とてもリアルで、笑いも涙も声のトーンで感じ取る力もつきます。これほど生き生きとした会話が聞けるものはないと思います。
トークショーになってしまうと一人に割く時間が短いですし話しがコロコロ変わる上に、話題の範囲がとても広いのでお手上げ状態になる恐れがあります。その点 対談形式だとじっくり一つのテーマで話しが続き、内容についていきやすい特徴があります。
ドラマや映画に出てくる会話はどうなのか。どうしてもセリフしゃべりになり、何よりも一度も言葉に詰まることがないのが不自然というか、リアルさに欠けるのです。
こういうのが会話に出てくるリアルなフレーズではないでしょうか。そういうフレーズこそリズムを学ぶにあたっては大事なんじゃないかなと思うのです。ふとしたタイミングでしか出てこないようなあまり意味のない言葉。この種のものは対談形式でないと耳にすることは少ないのです。
Filler Wordsと呼ばれる
などもです。
これらは机の前に座って何度も書いて真面目に暗記するものではありません。決してテストにも出ません。どの場面でどれを使うのが適切なのかということは、大量の英語を聞き流していると勝手にオフ脳が無意識のうちに覚えておいてくれるはずです。自然にリズムで体得していくものだと思います。
TED TalksなどYouTube動画を有効的に活用すると、ひとえに英語と言ってもいろんな角度から勉強ができるはずです。今の世の中ほんとうに恵まれていると思います。この『英語の勉強法・リズム』はリズムに注目すると英語の習得の近道になりえると、僕の実体験(失敗談)からお話しています。このコスパが良い、聞き流すだけの疲れない勉強方法。次回は更に具体的に進めてリズムのお話を終わらせたいと考えています。
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リズムには、話のテンポ・ポーズ・声のトーン・相づち、更には意味のない言葉まで含まれるとお話しました。すべて話の流れに関わるものです。この流れに注意を向けるとどんな言語も習得するのが楽になると思います。あとは具体的にどのように、何を、どれくらい聞き流すか。More to come!
Until next time!
寺ピー
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