手足と頭は繋がっているか?
議員研修三日目
今日で研修も終わりです。
講師の「そら豆の会」理事長の下吹越かおるさんから図書館を運営する指定管理者としての喜びと困難のお話を伺いました。
喜びの部分は住民のみなさんとの関わりから生まれ、困難の部分は市の担当課との関わりから生まれるものでした。
今までの取り組みで住民を巻き込み、いろんな団体や行政ともコラボして、本と人、人と人、人と地域を繋いで来られた「そら豆の会」さんの熱意に感動しました。
選書をして書架を整え、地域に出て住民と関わり、認知症や自殺予防などの行政の取り組みとも連携しておられる。
それでも、市の施策や図書館行政には関われないという現実があります。
住民とつながり、地域を回り、手足のように図書館運営の実務を担う指定管理者と、図書館の進む方向性を考える担当課との間で、情報や思いの共有が十分に図れないということは、手足と頭が繋がっていないようなものだと思います。
現場を持たない頭だけが考えた施策は、本当に住民一人一人に寄り添ったものになるのでしょうか。
地域への熱い思いを持った指定管理者がどんなに頑張ったとしても、それが担当課に繋がり市の図書館行政に反映されなければ未来にはつながりません。
これは指定管理者制度自体が持つ欠陥だと思います。
情報の分断、未来を見通せない有期契約、期ごとのプレゼンと選定があるために指定管理者制度をとる限り継続性は担保されません。
だから、遠い未来に思いを馳せ10年20年後の実りを夢見て日々の業務にあたる図書館への指定管理者制度の導入に、私は強い疑問を持っています。
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