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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】

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※毎週、月・金の19時に投稿予定です。 ※小説家になろう・カクヨムにも同名の小説を投稿しております。 ・小説家になろう  ⇨https://ncode.syosetu.com/n…
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#ホワイトハニーの未来へ

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(1)

(1)  小学生の頃、島津大樹にとって二十歳は途方もなく遠い未来だった。  一日一日がとて…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】ホワイトハニーの未来へ あとがき

 「ホワイトハニーの未来へ」という作品を書いたのは、2021年頃です。  当時は精神的にも色…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第8章 ありがとう」

 あの朝から、一ヶ月が経過した。  抜け殻となった灰色の本は捨てずに今も本棚にしまってい…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第7章 私の為に」(2)

(2) 『こんにちは、大樹。あなたがこの動画を観ているという事は、もう私はこの世にいない…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(2-…

(2-1)  翌朝、大樹は父と一緒に家を出て駅に向かった。こんな早朝から父と出掛けるなんて何…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(2-…

(2-2) 「歳を取ると、あの階段が年々辛くなってくる。いい加減、誰かに任せて取りに行かせた…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(3-1)

(3-1) 「ただいま〜」  家に帰って玄関先で父がそう言うと、リビングから母の「おかえり〜」が聞こえなかった。専業主婦なので基本的にはいるはず。  時間は丁度、お昼時。買い物に行くにしても少し早いのでは? 玄関先で大樹と父が顔を見合わせる。 「朝、母さんから、何か聞いてるか?」 「いや?」 「まあ、いいか。買い物でも行ってるんだろう。手洗いを済ませたら父さんの部屋に来てくれ。さっきの本について、話がある」 「分かった」  父はそう言って、リビングに向かった。ど

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(3-…

(3-2)  大樹が呆気に取られていると、父がふっと小さく笑った。何故笑う? 意味が分からな…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(3-…

(3-3)   二人の間に沈黙が流れる。マグカップからユラユラと立ち上るコーヒーの蒸気。大樹…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第2章 有効に使ってほしい」(1-1)

(1-1)  灰色の本を本棚に入れてから手に取る事は一度もなく、最初はあった違和感も年月の経…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第2章 有効に使ってほしい」(1-2)

(1-2)  病院に向かう最中、大きな時差式の交差点に捕まった。  長いな、早く青になってくれ…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第2章 有効に使ってほしい」(2-1)

(2-1)  医者が言うのは発見が遅かったのが原因らしい。その事を言われた時、大樹は最初、母…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第2章 有効に使ってほしい」(2-2)

 (2-2)  またしばらく沈黙が漂う。番組では先日賞を受賞した若い女性の小説家が受賞作につ…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第3章 予感って、」(1)

(1)  あの朝、母が一年は残しておきたいと言っていた父の部屋は、大樹の予想通り、十年が経過した今も残っている。母は今も実家で一人暮らしをしており、寂しい毎日を暮らしているのかと思ったが、友人達と趣味の登山や観劇に勤しんだりと意外にも充実した日々を送っていた。  大樹は、大学時代からずっと付き合っていた美咲と数年前に結婚をした。結婚の際、美咲は母と暮らす事に賛成してくれたので、母に提案したが申し訳ないと断られた。その代わりと言っては何だが、母は美咲と仲良くしてよく買い物に