【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(3-2)
(3-2)
フロアに戻ると既にパソコンの設定を終えたらしい高木が、渡していた業務説明資料に目を通していた。
「ごめんね。一人にしちゃって。設定出来た?」
「はい。一通りは出来ました。合っているか確認していただいても良いですか?」
「うん。いいよ」
大樹は高木の設定を確認する。社内アドレスの設定や共有スケジュールソフトのパスワードの設定。特に問題はなく出来ていた。
「大丈夫じゃないかな? 何か不安なところとかある?」
「いえ、特には」
「結構。じゃあ業務の