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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】

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※毎週、月・金の19時に投稿予定です。 ※小説家になろう・カクヨムにも同名の小説を投稿しております。 ・小説家になろう  ⇨https://ncode.syosetu.com/n…
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第1章 人生っていうのは選択肢の連続だ」(1)

(1)  小学生の頃、島津大樹にとって二十歳は途方もなく遠い未来だった。  一日一日がとて…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第8章 ありがとう」

 あの朝から、一ヶ月が経過した。  抜け殻となった灰色の本は捨てずに今も本棚にしまってい…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第3章 予感って、」(2-1)

(2-1)  月末のとある金曜日だった。  大樹は、任されていた案件の報告書の作成に追われて…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第3章 予感って、」(2-2)

(2-2)  美咲からの返事はない。その代わりに鼻を啜る音だけが聞こえてきて、それが返事にな…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第3章 予感って、」(2-3)

(2-3) 「由香……」  ベッドに横たわっている由香は、体中を白い包帯で巻かれて、点滴や呼…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(3-1)

(3-1)  中途採用で入社した社員が大樹のいるチームに配属される事になった。先週のミーティ…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(3-2)

(3-2)   フロアに戻ると既にパソコンの設定を終えたらしい高木が、渡していた業務説明資料に目を通していた。 「ごめんね。一人にしちゃって。設定出来た?」 「はい。一通りは出来ました。合っているか確認していただいても良いですか?」 「うん。いいよ」  大樹は高木の設定を確認する。社内アドレスの設定や共有スケジュールソフトのパスワードの設定。特に問題はなく出来ていた。 「大丈夫じゃないかな? 何か不安なところとかある?」 「いえ、特には」 「結構。じゃあ業務の

【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(4)

(4)  高木は教えた事は素直に吸収するタイプで用意していた仕事を順調に進めていた。何度…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第4章 目をつむってただけだから」(5-2)

(5-2)  ビーフシチューを食べ終わると、大樹はお皿を台所へ運んで洗っておいた。鍋に残っ…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第6章 こんな所で何座り込んでるの」(1)

(1)  美咲が亡くなってから大樹は、由香と二人で暮らしていた。彼女が入院を始めてから、…

綾沢深乃
1年前
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【連載小説:ホワイトハニーの未来へ】「第6章 こんな所で何座り込んでるの」(3)

(3)  予め自分の命日が決まっているというのは、ある意味ではとても助かった。  何故なら…

綾沢深乃
1年前
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