マガジンのカバー画像

おひさまやLIFE~木のおもちゃと暮らす日々「できるまで」編

28
福岡でドイツなどヨーロッパの木のおもちゃ専門店を経営しています。 「できるまで」編では、木のおもちゃ屋になろうと思ったきっかけ、準備、自宅ショップから新店舗のリノベーションなどを…
運営しているクリエイター

#木のおもちゃおひさまや

目次

目次

「おひさまやLIFE~木のおもちゃと暮らす日々」

目次
「木のおもちゃ・おひさまや」できるまで編
① はじめまして 
② 結婚して、すぐ夫が転職。出産、アトピーとの戦い。
③「息子をおんぶ」で、おもちゃの勉強を開始
④ 夫の転勤のたびに、私の仕事は「リセット」?
⑤ 信頼できる建築会社を探すぞ!おひさまやの開店準備、スタート
⑥ 悩んだ営業日。そして2006年12月、いよいよ開店
⑦ 人気のワー

もっとみる
㉕いよいよ、引っ越し!

㉕いよいよ、引っ越し!

リノベーションも終わり、いよいよ引っ越しです。

夫が差し入れてくれたコンビニコーヒーで、カフェタイム。
夏の暑い時期の工事だったので、夫が何度も大工さんや設計士さん、私のためにアイスコーヒーを何度も差し入れてくれました。
最初は、差し入れを持って来たら挨拶をしてすぐに帰宅するので「そっけないな、興味ないのかね」と不満を抱いていましたが、私と丸山さんが「こうしよう」「ああいうのもいい」と話しながら

もっとみる
㉔こびとのドア

㉔こびとのドア

丸山さんにお願いして、こんなものを特注してもらいました。

ドアですね?
でも小さな小さなドアなんです。

ちゃんと開きます!
これをどこに設置するかというと…

ここに!
ここはどこでしょうか?

エントランスの奥です!!
今まで知らなかったというお客様もいらっしゃるかもしれません。
あえてご紹介していない、小さなドアですよ。

開けると、こびとのお部屋に繋がっています。
静かに開けてみてね…

もっとみる
㉓商品棚は、おもちゃ達のおへや

㉓商品棚は、おもちゃ達のおへや

いよいよ店のインテリアを具体的に決める時期になりました。

一番迷ったのは「陳列棚」です。
今までのお店で使用していた棚を使うことも考えました。すべてが新しく変わってしまうのを避けて、今までの店の歴史を受け継ぐのもいいかな?と。新品ピカピカも素敵ですが、せっかくの古い一戸建てをリノベーションした店舗です。古い柱も生かしてます。おひさまや11年の歩みを感じながら、新店舗で頑張りたい気もします。
思え

もっとみる
㉒モロッコな授乳室と水玉なトイレ。

㉒モロッコな授乳室と水玉なトイレ。

授乳室とトイレは海外の壁紙にしようと考えて、ネットでリサーチしていました。ドイツの壁紙は質がいいし、イギリスの壁紙は柄が素敵だし…。見ればみるほど迷います。予算の限界もあるので迷っていたら、たまたまサマーセールをしていた壁紙専門店で素敵な物を見つけることができ、注文しました。宅配便できれいな状態で届きました。

思ってたより水玉が5倍くらい大きかった(笑)
でも、なかなか素敵です。

自分で貼ると

もっとみる
㉑在庫を置く場所、だけでなく。

㉑在庫を置く場所、だけでなく。

増築して作った倉庫スペース。
店頭に同じ商品の在庫をいくつも山積みするスタイルのお店にするのは避けたいと考えています。
ドイツで見たおもちゃ屋さんは、どこも同じ商品を山積みしていませんでした。少しでもバラエティ豊かな品ぞろえを楽しんでほしいです。

自宅ショップでは、リビングや和室が倉庫のようになっていました。
特にクリスマスシーズンは家族が「わぁ、いよいよこの季節がきたね!」と楽しそうに言ってく

もっとみる
⑳手洗いは、可愛く楽しく

⑳手洗いは、可愛く楽しく

トイレと授乳室の間に手洗い器を設置することにしました。あまりこのスペースは広くないので、授乳室の中に手洗い器を設置して、トイレは手洗い器付き便器にするか…と迷いました。こういうちょっとしたスペースこそ、工夫したい。その思いをわかってくれるのが設計士の丸山さんです!

現場に行くと「大工・マルヤマ」に変身していました。

レジカウンターにカーブをつけてくれていました!
壁塗りだけではなく、大工仕事ま

もっとみる
⑲大工の堂園さんがエントランスのウッドデッキを作ってくれました

⑲大工の堂園さんがエントランスのウッドデッキを作ってくれました

「玄関の右側の壁面を生かしたい」と設計士の丸山さんに話しました。
小さいショーウインドウを壁に作りたかったので、壁に「このくらいの…」と印をつけて、堂園さんに相談しました。

「大丈夫、できますよ!」と笑顔の丸山さん。
「いや、作るのは俺やから…」と堂園さん(笑)
どんなリクエストでも挑戦して叶えてくれるおふたり。
写真の右にいらっしゃるのは、建築士を目指して勉強中の学生さんです。夏休み中はアルバ

もっとみる
⑱外壁の色。モデルはオーストリアのカフェ。

⑱外壁の色。モデルはオーストリアのカフェ。

いよいよ外壁を塗ってもらう日が来ました。
打ち合わせでは、小さなサンプルを見て色を選びます。
実際の壁は面積が広いから印象が変わりそう。
でも想像するしかありません。難しいなー。

いろいろな色があります。
最初は黄色の壁を考えてました。
おもちゃ屋っぽい楽しい色にしたいなと思って。
あと、インターネットで見つけたドイツのこういう家の色。
楽しい雰囲気が出るかな、と思って。

「他で見たことない」

もっとみる
⑰こだわりの天井=漆喰グラデーション!

⑰こだわりの天井=漆喰グラデーション!

さて、いよいよ下がり天井に色を塗る日がきました。

壁にちょこっと色がついてるのは、私が「グラデーションにしたい」と言ったのを受けて、設計士の丸山さんが試しに手で塗ったらどんな雰囲気か…と絵の具を塗ったあとです。大工さんが壁を貼ったら、ちゃんと隠れました(もちろん、隠れるとわかっているからお試ししています)。

左官さんの登場!まず汚れてはいけないところに養生します。

「ザ・職人」という風格があ

もっとみる
⑯旧店舗の営業最終日。子どもとのごはん作り=台所育児だったな。

⑯旧店舗の営業最終日。子どもとのごはん作り=台所育児だったな。

8月20日。11年間、自宅併設shopとして営業してきた「木のおもちゃ・おひさまや」最後の日です。

夏休みに入って、毎日お客様がたくさん来店してくださっていますが、今年は店内ワークショップの企画もなし。移転に備えて、7月から少しずつ「近くの広いお店にうつるんですよー」と来店してくださったお客様にお伝えしてきました。

Twitterを始めました。
「開店しました」のつぶやきを営業日にツイートして

もっとみる
⑮おひさまやの照明デザイン

⑮おひさまやの照明デザイン

さて、店舗運営の大事なツールのひとつが「照明」です。

我が家を建てる時は、最後の最後だったし、インテリアデザイナーの方が退社する直前のタイミングでバタバタする中でなんとなく決めてしまい、照明の位置をじゅうぶん検討せずにいつのまにか決定、引き渡しになってしまいました。照明器具はかなりこだわって、吉祥寺のアンティークショップを回ったり、ちょっと予算をかけて選んだりしていたので、バッチリの位置に器具を

もっとみる
⑭壁と壁紙の「色」にこだわってみる。

⑭壁と壁紙の「色」にこだわってみる。

ドイツのシュタイナー園を見に行ったとき、グラデーションの壁が印象的でした。

新店舗の壁にもグラデーションを入れたくて、下調べを重ねてきました。漆喰の塗り方できれいなグラデーションが出せるようです。

YoutubeのDIY紹介動画も見つけました。

家にあった木切れに自分でペイントしてみることにしました。

ホームセンターの町、新宮!自然塗料のお試しミニボトルが100円でした。

楽しい…。左官

もっとみる
⑬在庫スペース確保のため増床。天井のデザインにも、こだわる。

⑬在庫スペース確保のため増床。天井のデザインにも、こだわる。

移転の一番の理由は「在庫が居住スペースを占領して、くつろげなくなってきた」からです。11年おもちゃ屋を続ける中で、取り扱う商品数も増えました。店の広さの割に、取り扱っている種類が多いとお褒めいただくことも。そのぶん、ストックヤードは当初の予定をはみ出して、リビングにまで進出してきました。クリスマスシーズンだけは「家族の協力」に甘えていましたが、ここ数年はクリスマス過ぎてもおもちゃの箱がリビングにま

もっとみる