マインドフルネスとは
マインドフルネス(mindfulness)とは,①批判することなく観察すること。②すなわち,自分自身に思いやりを向けることを意味します(ウィリアムズら(2016);佐渡・大野 訳)。
いくつか例をあげて説明します。
さて,いままで,こんなことはありませんでしたか?
いろんなことが頭を駆け巡り,眠ろうとしてもなかなか眠れなかったり,授業や仕事に集中して取り組みたいので,他のことに気を取られて集中できなかったりする。
それは心ここにあらず(マインドレス)で,全く集中できていない状態です。続けていると,不安やストレスはさらに増し,そして疲れ果てるのです(ウィリアムズら(2016);佐渡・大野 訳)。
マインドレスの状態とは逆の状態は,マインドフルといいます。
この「気づきの状態」を目指すことがマインドフルネスとも言われています。
マインドフルネス(mindfulness)とは,①批判することなく観察すること。②すなわち,自分自身に思いやりを向けることを意味します(ウィリアムズら(2016);佐渡・大野 訳)。
マインドフルネスでは,「悩み」や「不安」,「ストレス」を考えて解決したり,何度も考えたりするのではなく,「空に浮かぶ黒い雲が過ぎ去っていくのを,そっと,しかし,好奇心をもって眺めるように対処できるようになること(ウィリアムズら(2016);佐渡・大野 訳)」です。
また,マインドフルネスを継続することで,「気分や幸福の度合い,満ち足りた感覚」といったものが徐々に変わっていきます。
これまでの研究の結果から,「脳の機能にまで影響を与える」ことが明らかになりました(ウィリアムズ(2016);佐渡・大野 訳)。
では,マインドフルネスはどうやって行っていくのでしょうか。
マインドフルネスはトレーニングで行われることが多いです。
そのトレーニングは日本でいうところの「禅」に似ています。
私がよく行っている「音声ガイダンスに従って実践するマインドフルネス」のトレーニングは二つあります。
とても取り組みやすいので,おすすめです。
マインドフルネスについて,以下の本を引用しながらまとめました。
マインドフルネスは,従来の学問と比べると,体験を重視します。
「マインドフルネスの勉強したらからマインドフルになれる」ということは,おそらくありえないと思います。マインドフルに近づくためには,マインドフルネスへの「学び」と「トレーニング」,そして「体験」を通して行うことが必須だと考えています。
実際に,私も日々トレーニングを行っていますが,なかなかマインドフルネスを理解するには程遠いと感じています。
マインドフルネスに関する研究は多くの国で行われています。
発展途上ではないかと思っています。
特に,マインドフルネスを継続して行うかが重要になってくると思いますので,無理なく取り組みながら,毎日行っていくことが大切だと思います。
マインドフルネスの詳細についてはこちらの本で解説されています。
CD付きでトレーニングも楽しいので,どうぞお試しください。
引用文献
マーク・ウィリアムズ,ダニー・ペンマン;佐渡充洋・大野裕 訳(2016):自分でできるマインドフルネス:安らぎへと導かれる8週間のプログラム:創元社
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