新聞から学ぶ~坂本龍一さんが遺したもの
連続投稿チャレンジ。最後のお題は、これしかない。
「最近の学び」
私は新聞を読むのが好きです。
ちゃんと読んでいるとは言えません。後ろ面から読むくらいですから。好きなところだけ読んでいます。年を取ってきて、読む集中力がなくなったとも感じます。
子どもの頃から新聞は身近にありました。父親が新聞を熟読している姿をみていたからと思います。父はボールペンで線を引きながら読んでいました。定規でキッチリと。私も、しっかり読みたいときは同じように線を引きますが、いい加減なので曲がりまくっています。
新聞にはいろいろなことが書いてあって、学びの宝庫です。
「最近の学び」なので、今日の夕刊から。
長文決定です。どうぞ行き過ぎてくださいね。
朝日新聞 2024年4月2日 夕刊
取材考記が好き
「取材考記」が好きです。最近は記者にスポットが当たることも多いですよね。このコーナーも、記者の声を聞く(読む)ことができます。
今日は山内深紗子記者の
「坂本龍一さん一周忌 リベラルの灯 分け合おう」
坂本龍一さんが亡くなって一年。
親交のあった吉永小百合さんら7人に話を聞いた「坂本龍一が遺したもの」というシリーズを担当されていました。
このシリーズ。今、朝日デジタル(こういうとき便利)でざっくりと見直してみると、坂本さんのお人柄や功績と、話を聞いた方々の話が興味深いです。山内記者、素晴らしい。
「取材考記」とシリーズ「坂本龍一が遺したもの」の両方から、私の印象に残った文章を引用・紹介させていただこうと思います。
①吉永小百合さん
原爆詩の朗読を長年されてこられますが、坂本さんと一緒に活動をともにされました。吉永さんは、坂本龍一さんや大江健三郎さんのように、圧力的でなく、軽やかに大切なことを言う方がいなくなったと言います。
吉永小百合さんの言葉
②芸術家 李禹煥(リウファン)さん
李さんの言葉
「自然に根を持つ」つまり、世の中は人間が中心ではなく、大きな自然の中に人間やアートや芸術もある。そんなことかなと私は理解しました。
李さんは「自分でないものがあると面白くなるし、自分よりもっと大きなものがあると知ると、謙虚になる」
この言葉も印象的でした。
③東日本大震災の若者らでつくる「東北ユースオーケストラ」
坂本さんは、東北ユースオーケストラを設立し、監督をされました。
元団員 畠山茜さんの言葉
若い人の心にも、大事なものを遺してくれているのですね。
その他、手塚治虫さんの娘さんの話で
「父も坂本さんも『やんちゃ坊主』がずっと心にいました。ちゃめっ気です。我が家の中のいたずらは父でした。坂本さんと似ています」
という話も面白かったです。
リベラルとは
山内記者は言います。「リベラル」の本質とは? 守っていけるのか。
ここで、ちょっと待って。
取材考記の中に、「リベラル。その第一義は気前の良さである」とありました。
気前のよさ?
朝日新聞の「折々のことば」にある言葉だそうですが、リベラルとは、自由主義とか、自由主義者を指す用語ではないのですか?
Wikipediaには「政治的に穏健な革新をめざす立場。社会的公正や多様性を重視する自由主義」とあります。
英語やと思って、weblio英和辞書で見てみましたら、確かにありました。
liberal(リベラル)
「気前のよい、大まかな、惜しまないで、けちけちしないで、たくさんの、豊富な、寛大な、度量の大きい、開放的な、偏見のない」
このことを言っていたのですね。そっか。
それなら、と「リベラル」を私なりに考えてみました。
「自由で公正で多様性な考えをもち、寛大であり、自分の意見を無理矢理に押しつけず、穏健な革新をめざす」
どうでしょう。
最後に、リベラルの灯を分け合うこと
わお、ここにこだわっていたら、まとめに行き着かない。まとめます。
山内記者は書いています。
「戦争などで、不安で先が見通せない世の中だが、人々の心に灯をともしてきた人がいる。それを大切に継ぐ人たちがいる」(大意)
そして「灯をともし合えば、リベラルは守ることができるのではないだろうか」と結んでいます。
今回、この記事を書いていて、坂本龍一さんって魅力ある方だったのだなと改めて思いました。偉大な方が亡くなっていきます。
私も、リベラルってなんだろうと考え続けます。
そして「リベラルの灯」をみんなと、ともし続けたいと思っています。
趣旨を間違いなく伝えるために、やはり記事を貼り付けることにします。
(それやるなら、こんなややこしい投稿は要らんのに、ね)
ありがとうございました。
*ヘッダー写真、お借りしました。新聞は紙派。