DEERABBIT

東京都新宿区在住40代。 シカとウサギが好き。 最近キリンも気になります。 週末に妻と息子と 美術館やギャラリーに出かけるのが趣味。 絵画も文学も音楽も せつないものが気になりがちです。

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最近の記事

「ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」展

雨の日曜日☔️ 上野の東京都美術館で 『ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』 を見てきました。 作家は卓越した「感性の力」で 色彩も、時間も、場所も、人の心も 揺らして溶かして キャンバスの上に、もうひとつ別の 新しい世界を創り描く。 鑑賞する私たちは作家により 再構成された世界の姿(絵)と 自分自身の経験との対比から呼び起こされる 深い知的快楽に、ためいきをつく😮‍💨 今回の展覧会は ゴッホの作品を世界最大点数 個人で収集したという へレーネ・クレラ=ミュラ

    • 「庵野秀明」展

      乃木坂にある国立新美術館の 『庵野秀明展』🟣🟢へ行ってきました。 冒頭、庵野さんの中学生時代の油絵が 飾られていたのだけれど …めちゃくちゃうまい😳 …めちゃくちゃうまい(2回言う) エヴァンゲリヲンの 初期の設定画(決定稿と全然違う)や スタジオジブリ時代のナウシカの原画、 不思議の海のナディアのポスター、 シン・ゴジラの模型など サービス、サービスぅ!がすごみ🤩 若い頃の作品から現在までを 時系列で追うことができたので 庵野監督の中で 世の中の映像技術の進化と共に

      • 「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展

        今月から始まった 「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展を観に SOMPO美術館へ。 色相環でいうところの 黄緑から青にかけての 色の扱いが本当に美しくて目が逸らせず、 色彩という意味に於いては 2021年見たアート作品の中で 一番こころが揺れました。 1929年に描かれた『別府の朝』は 特に、深く静かに美しく… 研ぎ澄まされた作家の感性に対して 感謝の念すらうまれます。 こういった人が世の中に存在し 自らの才能を発露する機会を受けた事の素晴らしさ。 悲しい事件も多いけれど 世

        • 「gucci garden archetypes」展

          天王洲アイルの B&C HALLで開催中の 『gucci garden archetypes』へ🟢🔴 グッチの100周年記念事業らしく フィレンツェなど世界中で展開中。 クリエイティブディレクターである ミケーレさんの世界観がどっぷり楽しめるのに なんと無料!すげえ! なるほどなーと思ったのは、 参加するためには事前登録として LINEのGUCCIアカウントへ 「お友だち登録」が必要という仕組み。 企業は我々消費者とONE to ONEの コミュニケーションをとるために

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          「風景画のはじまり コローから印象派へ」展

          朝の公園ランニング(散歩)の帰りに SOMPO美術館で 「風景画のはじまり コローから印象派へ」展を見てきました。 (さすがにランニングウエアで美術館行ったのはじめて・・・) ランス美術館の収蔵作品が 多数来日中です。 ランス美術館といえば シャンパーニュ地方・・・ (といえばシャンパン🍾・・・飲みたい🤩) 美しいノルマンディーの風景を 描いた絵もあり・・・ (といえばカマンベール🧀・・・食べたい🤩) 19世紀にチューブ入りの絵の具が登場し それまで主に宮廷で描いていた

          「風景画のはじまり コローから印象派へ」展

          「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」展

          2020年度最後の美術館へ。 上野の森美術館で開催中の 「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」 を見てきました。 正直なところ、肖像画って いまいち興味がうすい分野なのだけれど、 フランスやイタリアの肖像画は頻繁に見かけるが、 英国の肖像画を大量に見られる企画展というのは 珍しいのではないか?と思い鑑賞してきました。 展示を見て テレビやネットがない時代には 肖像画がメディアとして 機能していたのだと知りました。 肖像画を

          「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」展

          「透明な力たち」展

          「透明な力たち」展を見てきました。 アイデアといった数値にし難いものから、 感情の力や重力や、 DNAがもつ遺伝子を受け継いでいく力など 我々の周りに存在する目には見えない力たち。 それらをアートで見える化したり 再解釈したり、問題提起したりしていて、 展示からは時々美大の卒業制作的な 実験感も感じる企画展でした。 「透明な力たち」を正確に見える化するのは 力学や生物学や数学かもしれないけれど、 「透明な力たち」を感じる力は 世界をいくつもの角度で観察することができる

          「透明な力たち」展

          名和晃平「Oracle」展

          名和晃平さんの「Oracle」展を見に表参道のGYRE GALLERYへ。 名和さんの作品を見るのは 今年の夏にMOTで企画されていた 「おさなごころを、きみに」展以来。ごぶさたしておりますッ! ガラスビーズで包まれた鹿の作品「PixCell」は 相変わらずの素敵さだったのだけれど、 ギャラリーの正面入り口入ってすぐの所に えらい豪華な金銀の鹿様まで鎮座しておらっしゃって沼! 日本古来の伝統的なモチーフや技法と現代的な素材が組み合わさっていて とってもクール&エレガント!

          名和晃平「Oracle」展

          「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展

          東京都現代美術館で開催中の 「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展へ。 学生の頃「デザイン史」の授業で習った 資生堂やPARCOをはじめとした石岡さんの広告たち。 そのエスキースや色校正の生原稿&赤字が見られるなんて! グラフィックデザイナーとしてのキャリアから ディレクターとしての広がり、 そして石岡さんにしかつくることができない 世界観を活かした舞台や映画の仕事への躍進。 2Dの平面アートワークから 3Dの立体、テクス

          「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展

          「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展

          銀座エルメスの八階にはギャラリーがあって そこで企画される展示の作家さんの作品からは いつもどこかで、ふとエルメスらしさをかんじる。 それが、色であることもあれば、 言葉であることもあり、 時間のかけ方であることもあれば、 視点であることもある。 つまりは作品の中に込められた作家の想いと エルメスが大切にしていることの 共通性なのだとおもう。 正直なところ僕などは、 今まで生きてきて一度も触れたことのない作家の 展示が多いのだけれど、 少し涼しい秋の日、 鼻の奥で僅かに

          「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展

          「わかりあえなさ」をわかりあう

          東京ミッドタウンの 21_21デザインサイトで 『トランスレーションズ』展を見た。 翻訳のことを 「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの 同士が意思疎通を図るためのプロセス」と捉え、 手話や料理やAIなどなど、 様々な切り口で翻訳を解釈した展示がなされていた。 会場に入ってすぐ設置されていた翻訳マシーンはかなりかっこいい。 「今日の空は青い」と吹き込んでみると 瞬時に自分の声がモニターの中に文字に変換され、 その後、多言語に翻訳される。拡散・展開されてゆく「声」と

          「わかりあえなさ」をわかりあう

          「日本美術の裏の裏」展

          『日本美術の裏の裏』展を見にサントリー美術館へ。 円山応挙の青楓瀑布図なども素晴らしかったのだけど、 個人的大ヒットは室町時代に描かれた「かるかや」のヘタウマゆるキャラ!😆 おもわず作品の前でほほえんでしまう。 単純にうつくしかったり 技巧が素晴らしいものが キュレーションされることが スタンダードなアート界で ヘタウマ日本画が 展示されたことがあっただろうか?! 江戸時代の七澤屋が作った ミニチュア家具もギュンかわ💕 「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし

          「日本美術の裏の裏」展

          「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展

          2020年秋。紅葉散策のついでに目黒の東京都庭園美術館で開催の 「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展を見てきました🍂 この作品を嫌いな人がいたら驚くわー!的な美しさを放つ 山口啓介さんの「カセットプラント」をお目当てに行ったのだけれど、他の7名の作家さんの作品もどれもとても素敵でした。 青木美歌さんの暗闇の中でキラキラ光るガラスアートはウイルスがモチーフになっており、その美しい作品の前で今年一年様々に交錯した言語化し難い感情がギュッと

          「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展

          もうすぐ40歳

          2006年にアーティストの「ゆず」が 「もうすぐ30才」という曲をリリースした時に まだ20代だった僕は 「ほほう、30才になるとそういう感じかー」と他人事だったのに あとひと月ちょっとで40才になろうとしている自分が居ます。ぎゃー。 いつの間にか、結婚をして、家を建てて、子どもが生まれ、 部下ができ、目尻にシワが出て、 どこのブランドで服を買うのが正解かと 悩むことが多くなった最近です。 note。 ノート。 光の速さで過ぎていく毎日と 変化が大きい

          もうすぐ40歳