純喫茶デビュー|珈琲王城
土曜日、3:30に起床
早起きにも程がある……
この土曜日を愛しい1日にしようと、前々から行ってみたかった純喫茶デビューすることに決定。
数日前から純喫茶のモーニングをリサーチしてから気になっていたこちらのお店。ソロ活女子のススメ4の純喫茶回を見ていたら偶然こちらが出てきて、もう運命だ!と初純喫茶はこちらに選ばれました。
電車に飛び乗り、上野に到着7:00頃
あまりにも早すぎる……王城のオープンは8:00ですよ私。
フラフラと辺りを散策。
居酒屋が立ち並ぶ街、まだ呑んでいる人達がチラホラいて、薄暗い朝の景色の中で居酒屋の明かりが煌々と照らされていた。
そんな街並みの中、異様な輝きを放つ王城の看板を発見。居酒屋の明かりとは違う、お店自体が纏う雰囲気がキラキラと輝いていて、思わず息を飲む。ここが私のお城なのか……?
今すぐにでもドアを開けてこの城に飛び込みたいが、、、開店までしばらくあるのでその思いをグッと閉じ込める。あとちょっと、、、ワクワク
辺りを散策し、7:55頃再び店の前へ。
すでに3人ほど並んでいた。せっかく近くにいたんだから並んでおけば良かったかな、まあすぐに入れるでしょう。
8:00を過ぎるとお店の方がドアを開けてくれた。人数を聞かれ、空いてる席に座る。
ドラマでは広く感じたので、このこじんまりとした雰囲気が以外だったが、祖父母の家のようなモダンさを感じられて一目で気に入った。
リサーチしていたためメニューは既に決まっている。トースト(厚焼き)のモーニングにホットコーヒーだ。
外の寒さに加え、初めてのこの雰囲気に若干の緊張を感じて上手く声が出ない。注文くらい気楽にやればいいのに、"王城"という名に相応しい行動をしようと肩肘貼ってしまった。
無事注文を済ませ、ほっと一息。
既に店内は埋まり始めている。恐るべし人気
持参した文庫本を開き、この空間に酔いしれながら話の世界に浸る。しばらくすると、先に注文を済ませていた方に料理が到着した。どうやら私と同じ厚焼きトーストのようだが、ちぎって食べている。トーストと言えばかぶりつくものだと思っていたので、そんな食べ方があるんだなあ、と感心。
「失礼します」と近くで声がし、珈琲の豆を挽き始めるような音が店内に響く。イヤホンをしていたが、耳から入る音も面白く感じた。イヤホンを外し、五感をフルに活用して楽しむことにする。
一人客が多かったが、ご夫婦のような方も見受けられた。耳に入っても心地よい程度の音量で会話が繰り広げられ、なんとも心地よい。厨房の方同士も仲の良さそうな様子で会話を楽しまれていた。
首を伸ばしながら待つ。時間にしては大したことないが、ワクワク感によってより待ち遠しかった。
すると先にコーヒーカップが運ばれてきた。そして目の前でコーヒーを注いでくれる。この光景が私にとって嬉しかったようで、数日経った今も鮮明に思い出せる。
恥ずかしながらコーヒーの味の違いが分からない人間なのだけれど、飲みやすくて美味しいコーヒーだった。
大事にチビチビと飲んでトーストを待つ。
美味しい、幸せだ。
さあ、待ちに待ったトーストがやってきました。
目の前に置かれたトーストの厚みに怯んでしまった。こんなにふわふわ分厚いの?!
恐る恐る口に運ぶ…
!!!!!!!!何これ美味しすぎる!!!!!!!!
コクのあるバターがしっみしみで、バターの塩味とパンの甘味がベストすぎて頬がとろけた。美味しい、美味しすぎる…
バターが奥まで浸っているところを最後の一口にしたくて、工夫しながら食べ進めた。けれども、一口一口、どこを食べても飛べる美味しさ。
ただ、あまりのふわふわ厚みにかぶりつくのは容易ではなかった。これはちぎって食べる方がいいのかも……と途中でシフトチェンジ。バターが付いていない部分もふわふわな食感のおかげで軽く食べられた。
セットに着いてきたゆでたまごは固茹でかな?と思いきや、若干半熟部分が残された大好きな硬さだった。
最後の一口を食べるのが名残り惜しかったが、口いっぱいで味わった。少し冷めたコーヒーを飲みながら、ふと外に目をやる。入店から40分ほどだったはずだが、もう外に列が出来ていた。
周りのお客さんたちはスマホを触ったり新聞を読んだりと思い思いに過ごしていたが、食べ飲み終わるとテキパキとお会計に向かっていく様子だった。
忙しない毎日の中でも、この朝の時間にふと足を止めて、ほっと一息つくことができる場所がこの城なのだろうか。美味しい珈琲によって心を落ち着かせ、一日の英気を養うこの喫茶店はずっとあり続けてほしい。
純喫茶デビューを終了し、すっかり明るくなった空の下、私は歩き出した。この日、買い物をしながら歩き続け、気になっていた他の店へも訪れている。純喫茶はしご!?その話もいずれ書きたい。
(クレジット決済はできないようでしたが、PayPayは利用出来ました。)