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コラム26 運営から見るライブチャット
今回読んだのはライブチャットの事務所を運営していた方の書いたこちらの本。
ライブチャットの事務所を運営し、女の子の面接から管理からすべてをやっていた方が書いた本なので、ライブチャット業界を知るのにうってつけです。女の子が雇用されて、実際にどのように働いているのかがわかります。
以前映画で、チャットレディがマンションみたいなところで働いてる描写がありましたが、それを含めたチャットルームの種類の説明なども書いてあります。チャットルームは実は意図的に演出した部屋なのです!がっかりしたでしょう!というノリで書いてあるのには、「さすがに知ってるよ」とはなりますが(笑)
この著者は管理者としてかなり細かく仕事をしていたとうかがわせる描写があります。わたしは利用者として、女の子によって事務所の意向を強く感じさせる子、そうでもない子がいると思っていましたが、この著者の事務所は前者なのでしょう。
著者によるとチャットの監視業務は、チャットの運営サイト側、そして事務所側の双方で行っているとのこと。セキュリティ面や法令順守のためにチェックしているそうです。
仕事ぶりはかなり多岐にわたり、たとえば画面録画の流出対策のために、海外サイトの巡回なども行っていたようです。またほんとうに事務所と呼ぶにふさわしい「プロデュース」や「育成」も行っていたようです。
著者はチャットレディと「会えることは120パーセントありません」と豪語します。理由として、すべてコメント等は管理者のほうでリアルタイムで監視しており把握しているからだそうです。
とはいえ、わたしは会ってるからなあ……(笑)
たしかにチャット欄で文字情報に残る形では会いたいと伝えることはありませんし、危ない客と警戒されるような行動はしていなかったので、そのへんはうまくすり抜けられていたのかもしれませんね。ふつうにいい客だったのは間違いありませんし。
うまくやる方法は有料記事に書いておいたのでぜひ(笑)
ちなみに直接連絡先を交換させない理由として、事務所間での引き抜きを防止するためという理由もあるそうです。これはなかなか利用者からは見えないところの理由です。こんな芸能界みたいな引き抜き劇がある(あった)んですね。
いろいろ読んだなかでもかなり面白い本でしたので、おすすめです。
ただ著者がほかに書いた本のリンクが最後に貼ってあるのですが……これがなかなか香ばしいラインナップで(笑)
FXやらイルミナティやら超古代文明やら投資やらあまりにひどい!
最後の最後で著しく説得力を欠いてしまっているのですが、この本は実体験に基づく面白い内容なのでぜひ!