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コラム24 チャットするのはレディだけにあらず

最近ライブチャットに関する本をちょいちょい読んでいます。読んでるとは言ってもアマゾンで検索して出てきたKindleの本を読んでいるだけなので、大したものではないのですが、けっこう発見があって面白かったです。
ちゃんと文献を調べるとしたらどうしたらいいでしょうかね。研究する能力はないんではわたしはできないんですが。

単語を検索してひっかかってきたうち、けっこう面白かったのがこれ。

チャットレディの仕事術に関するものがほとんどのなか、男性が行うチャットサービスについて書いていた本です。
要はゲイ向けのチャットサービスですね。しかもチャット黎明期に出てきたサービスですね。2008年の出版(?)ですからけっこうはやい。

著者である桃井アロムさんがチャットの世界に飛び込み、そこでの経験したあれこれを書いてくれています。

わたしが普段やっている(客の立場から利用してるヘテロ向けの)チャットの感じからすると、ずいぶん規約も緩い感じですね。これは黎明期なのか、サイトの質によるかはわかりませんが、建前上は禁止されている露出などをしていたとの記述があります。また客との連絡先の交換もしていたとのことなのでこれもなかなか。短い本なので引用は避けますが、キャラクターの強烈ななかなか面白いエピソードです。

チャットレディ体験記の定番として迷惑な客なエピソードがありますが、まあこれは非常に既視感のあるものでして、驚きです。出会い系と勘違いしてる人とか、即求めてくる人とか、チャットレディが書く迷惑客とほとんど一緒なんですね。ヘテロセクシャルかホモセクシャルの違いはあれど、迷惑な男性客はどれも同じなんだなと思わされますね。

ただ違いはゲイはそのコミュニティの中にハッテン場という、直接的な社交場のあること。そのためわざわざお金を払ってチャットに来るのは一部のゲイしかいないとのこと。これはなかなか面白い違い。そう考えるとゲイチャットは市場も狭ければ競争も激しそうな場所に思えてきますね。

チャットの世界は中に入ってみないとなかなか情報が入ってこない世界ですが、異なる性指向のものとなるとほとんど存在を意識できないものです。男側がチャットする側に回ることもあるという、可能性は頭の片隅に入れておいてもいいのかも。
自分もなにかのきっかけさえあればチャットする側になっていたかもしれない…と思うと、女の子にもっと優しくなれるかもしれませんね。


チャットレディと2人付き合った経験から、
こんな記事も書いています。
30000字、無料で2500字くらい読めますのでどうぞ。



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