震災の夜
阪神大震災を経験した
あの日、あの場所でなにがあったのか
阪神高速は倒れていたし、ビルはあちこち倒壊していた
鳴り止まないサイレンと煙が幾つも上がっていた
幸い私の自宅はライフラインの停止くらいで済んだ
電気は早く復旧した
だから寒さ対策はできたが、水は最後の最後で復旧
水が出ない生活は本当に困ったのを今でも覚えている
別にあの日の事を思い出したくない訳じゃないし、こんなに辛かったと誰かに届けたいみたいな事もない
でも、一つだけ言えるのは一番怖かったのは夜
あの夜の怖さを書いている人があまりいない
街が意識を持っていると認識したあの夜
街灯は全て消えて真っ暗闇の中、警察ですら自分達の事で精一杯だった
信号は消え、道も寸断されて孤立していく街
コンビニはドアは開いたまま商品が何もなくなり、殆どのお店はシャッターが閉まっていた
今、ここで助けを求めても誰も来てくれない
人が亡くなり、叫び声や、啜り泣く声がする
水も食料も無い、理性を保つのが皆ギリギリだったと思う
盗む事をしないと生き残れない
奪い取らないと明日死ぬかもしれない
街全体がそんな空気感になる
それが震災の夜
幸いね、ギリギリ理性を保てる地域だったから私は助かりました。
そうではなかった地域もあったようです。
次は南海トラフが80%来るとの事です
またあの夜を経験するのかな