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めちゃくちゃ見てくるイカついヤンキー

高校生の頃、当時お付き合いして彼女とカラオケに行った
彼女は入口側
私は目が悪いので歌詞が見えるようモニターがある奥に座る

2人でカラオケは盛り上がっていた

部屋は長方形で、私の左にモニター、右に彼女
彼女の後ろにガラス張りの入口がある

ここは中が見えるようにドアはガラスで、中は丸見えなのだ
まぁラブホ代わりにする奴がいるのでガラスドアは抑止力だったのだろう

そのガラスドアの向こうにめちゃくちゃ睨んでくるイカつい兄ちゃんがいた…

サングラスにマッチョな体
ずーっとこちらを見ている
最初モニターしか見てなくて気がつかなかったのだが
彼女の方を振り向いた時、視界にサングラス兄ちゃんが入ってきた
腕を組みながら、サングラスの兄ちゃんはずーっとこちらを睨んでいる
私は、見ていないフリをしたが、チラッと見たらやっぱりお兄ちゃんはジーッと見てる
(めちゃくちゃ睨んでるやん…
えー、どゆこと、なんで俺?)

彼女は楽しそうに歌っている
片や、頭の濡れたアンパンマンのように徐々にテンションが下がる私

まだ格闘技をする前の話し
正直めちゃくちゃビビってました笑

(やばいやばいやばい)
彼女の前で弱いとこは見せたくないが、私のスーパーコンピュータが出した答えがこれだ

グラサン+腕まくり+太い腕で腕組み=死

死しか見えない…


生きた心地がしなかった
これって部屋を出た瞬間に拉致られてボコボコにされるのかな…

そもそも地元以外のカラオケなんて行くんじゃなかった…

彼女だけでも逃してくれるかな…

てかあの人だれなんよ…

40分くらい睨んでる

仕方ない
(はぁ…1人で話つけるか…)

彼女になんかあると大変なので、私1人ボコられたらいいか…と意を決した
「トイレ行くわ…」
と伝えてドアを出てビックリした…
イカついその兄ちゃんの正体は壁に貼られた炭酸飲料のポスター
目の悪い私は、サングラスにマッチョ男性のポスターが、実在する男性と勘違いして1人で焦っていたのだった
(ま、まぎらわしいポスター貼ってんなよー)
と思いながらめちゃくちゃホっとした私(笑

頭を交換したアンパンマンのように元気になった私だったが、気を取り直して歌おうと思ったら利用時間終了の電話がなり退店

最後に歌いたかったな
愛と勇気だけがとーもだちさー🎵


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