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「知識も経験もゼロから、サラリーマンを辞めて4か月で書店を開業するまでにしたこと」

✔はじめに

私は2023年6月末に会社を退職してから2023年11月1日に独立書店を開業しました。このnoteでは、退職後4か月(実際には6月から動き始めています)で私が経営する独立型書店「でこぼこ書店」の開業に至ったノウハウを書いています。

前半部分では、でこぼこ書店というお店はどんなコンセプトのお店であるかということのご紹介と、このnoteで伝えたいことを書きました。後半部分には時系列でお店を開業するまでの動きを詳細に書きました。

できるだけ時系列で読めるように書いたので(一部、そうでないところもありますがご容赦ください)読み進めていただくと4か月のテンポ感なども感じられるのではないかと思います。また、目次から読んでみたいと思うところをクリックし、興味のあるところから読んでいただいても構いません。

とてもありがたいことに開業してから取材をしていただく機会が増えました。私の学生時代の過ごし方や今までの経歴など、インタビューを通して記事にしていただいていますので、その内容も含めてここでお話しできればと思います。

でこぼこ書店(埼玉) 本を介して人が集まり、学ぶ場所。元バスケ青年が始めた小さな挑戦|好書好日 各地のこだわりの書店を訪ねる連載「本屋は生きている」。今回はさいたま市の「でこぼこ書店」へ。生命保険会社や大学職員などを経 book.asahi.com

【AtoZ】 でこぼこ書店 富井 弥さん 〜常に挑戦し続けるための秘訣〜

こちらの記事作成に関して、メインライティングをWEBライターの田中いずみさんにご担当いただいました。私のつたなくまとまりのない話を、きれいにまとめていただき、とても感謝しています。ありがとうございました。

田中いずみさんのXアカウント→ @zumikani115

なお、この記事に関しての全責任は私、富井にあります。何かございましたらなんなりとご指摘いただけますと幸いです。

✔でこぼこ書店のコンセプト

私は元々バスケットボールに携わっていました。選手としてだけでなく、コーチ経験もそれなりにあります。このチームスポーツの経験から「人それぞれ長所や短所を合わせて、全体としてより大きな力を発揮する」ということを経験的に感じてきました。

人々の異なる個性や特徴が上手く噛み合うことで、個人や組織全体が成長していく姿を凸と凹、それが組み合わさって一冊の本になっているロゴで象徴しています。書店がただ本を売る場所ではなく、人と人、人と本が出会い、相互に影響を与え合う場になることを目指しています。

このようにでこぼこ書店は、地域に根ざした人との出会いやつながりをつくっていける場所になりたいと思っています。

自分のお店がどんなふうにありたいかを考えたとき、まずは自己分析をしました。なぜ最初に自己分析したかというと、書店や出版業界での経験がなかったため、違う部分で特徴を出していかなければいけないと考えたからです。

自身の性格は根はわりと明るく、バスケットボールというチーム競技に打ち込んでいたこともあり、コミュニケーションにはあまり不自由しない性格だと捉えていました。社会人経験でも、保険会社では総務、その後は大学職員と様々な部署や人との調整役になるケースが多く、コミュニケーション能力やあまり人から嫌われない性格を活かしていたように思えます。

……と、このように性格やこれまでのキャリアも自分の個性と考え、自分の強みを活かせるような書店にしたいと考えました。

一口に「書店」といっても、自分の強みを考えることはどのような本屋にしたいかを考えることと同じ意味合いを持ちます。自分の「やりたいこと」と「できること」のバランスを考えることは重要です。そのため自己分析し、自分の個性に気付くこと。そしてそれを踏まえてお店の骨組みを考えていくことを意識しました。

✔店主の思い

このnoteでは自分の行動とともに書店開業のノウハウをお伝えしたいと思っています。これから事業に限らず自分で”なにか”やってみようかな、やってみたいなとぼんやり考えている人に向けて書きました。

「書店開業のノウハウ」と書きましたが、私の場合は何かを自分で始めたとき、それが書店だっただけです。なにか始めてみたいと考えたとき、それが本屋でなくてもいいのです。「自分がどんなことをしてみたいのか」を考えればよくて、何らかのお店を開業することに必要なことを書いています。

有料部分では、以下のものも公開しています。
・融資を受ける際に提出した「事業計画書」と「月別収支計画書」
・オープンしてから3か月の売上(金額と冊数)
・準備中の写真、オープン日の写真


このnoteを通じて、私が大切にしている想いが2つあります。
ひとつはこのnoteを読んだあなたの「自分で何かをしてみたい」という気持ちを応援したいということ。ふたつめは、どんなお店を持ちたいかを考えることが大切だということです。

今後の参考になる項目や1文があれば幸いです。


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