メタ認知による脳バグ
私は暇さえあれば自分の脳のことについて考えている暇人だと自覚しています。こういう思考をメタ認知と言うらしいですが,だとしたら私はメタ認知どころの騒ぎではないはずです。メタ認知を認知した場合はメタメタ認知となるためです。そのせいで脳疲労に悩まされているのです。
先日の深夜に脳内で嵐が起きたように混乱した。いつものように自分の脳について考えていたとき,あることに気が付き同時に新たな問題が大量に生まれた。そして考えることが一気に増えた。
深夜だったので早く眠ろうとしていたが,考えてしまうのでなかなか眠れなかった。脳疲労を起こしそうになったので,考えないようにするにはどうすれば良いのかということを考えた。結局考えていることには変わりないので脳疲労が起きた。
このように私は考えるということを考える癖があります。そもそもメタ認知とは認知を認知することですので,思考が高階層であるということになります。そのため考えることを考えた場合,もとの階層よりも上で考えるということです。
結論から言うと私はメタメタメタメタメタメタメタ認知(7階層上)をしていたとわかりました。順を追ってまとめます。
まずいつものように自分の脳について考えました。メタ認知(1階層上)です。しかし,大量に問題が生まれました。
混乱してしまい考えることを拒否するようになります。メタメタ認知(2階層上)です。しかし,考えることを拒否しても考えてしまいます。
そこで私は脳疲労を予期し眠ろうとしました。メタメタメタ認知(3階層上)です。しかし,眠ろうにも眠れません。
そして眠る方法を考えてしまいました。メタメタメタメタ認知(4階層上)です。しかし,また考えてしまっています。
そこで思考を停止させようと試みます。メタメタメタメタメタ認知(5階層上)です。しかし,停止しませんでした。
次は思考の停止方法を考えてしまいました。メタメタメタメタメタメタ認知(6階層上)です。しかし,また考えてしまっています。
そして我慢するしかないと気が付きました。メタメタメタメタメタメタメタ認知(7階層上)です。するとなんとか眠れました。
眠れたので良かったのですが,これは脳疲労の原因になります。当たり前ですよね。とはいえ私にとっては癖なので脳バグが日常茶飯事です。
何事にも根拠を求めてしまう癖です。「今自分は考えている」ということの根拠や「考えている対象は脳」ということの根拠を求めてしまいます。しかし,答えはいつも見つからないのです。
ちなみにこの記事に書くことこと(メタ認知の思考をたどること)自体を考えるということはメタメタメタメタメタメタメタメタ認知(8階層上)ということになります。