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口伝32日目:勤める人々

今日は朝から
経部雑経5巻目の口伝が始まり、
14:05 読了。
14:06 6巻目口伝開始。
16:51 口伝会終了。

5巻目の口伝をなさっている時
「第7章 肉を食べない章」
と聴こえて、
『何という名前の経典だろう?』
と思っていたら、
後で『楞伽経』という
聴いたことのある経典の名前が聴こえた。

また6巻目の口伝が始まった時、
『密厳大乗経』という経典名が。
聴いたことのある名前が出てくると
嬉しい。

口伝を授けて下さる
サンゲェ・ニェンパ・リンポチェの背後
左右には経典が積み上げられてある。

向かって左が未読の経典
向かって右が既読の経典だ。

今、目に見えて左が少なく
右が多くなってきた。

毎日読んでいらっしゃるから
当たり前と言えば当たり前なのだけれど

99巻という沢山の経典の口伝を
本当に受けていて、
しかもこんなに短い時間で授けてもらえるとは
改めて恵まれていると感じる。

中国の仏教事情をご存知の方でも
ここ20〜30年間、
全経典の口伝の話は聞かないそうだ。

先生が真面目であることもあり
(賢・正・善良がそのまま感じられる)
口伝を受けに集まっておられる人々も
真面目に何かに勤しんでいる。

勉強している人は
外国人に多い。

A5サイズのプリントや
お経のコピペを見ながら、
スマホの辞書を使ったり
ノートを見たりしながら、
テキストに印を付けたり書き込んだりしている。

前に座っているチベット人らしきお坊さんが
質問されて答えている。
小さな勉強会が始まっている。

台湾の友人2人も
1人は仏教哲学の二諦について研究しており

もう1人は仏教クラスの試験があるといって
基礎の心理学や論理学を勉強している。

自分が勉強していたものだから、
一生懸命勉強している人を見ると
無条件に「頑張れよ」と思ってしまう。
聞思修に勤しむ人々は
美しく尊い。

仏教哲学を既に修めた方(仏教博士)も多く口伝を受けに来ているが、
彼らの間では
既に来年の法話の話も出回っていて

1月12日からは
ブッダガヤーで他の法話が始まり、
3月16日からは
ダラムサラでまた別の法話がある。

彼らの中で
参加はもう決まっているのだろう。

サンゲェ・ニェンパ・リンポチェと
ベンチェン僧院の方でも、
来年の9月22日から
再来年の1月18日まで
4ヶ月間の法話会が予定されている。
「リンチェン・テルズゥ」という
ニンマ派やカギュ派の修行者にとって
非常に大切なテキストだそうだ。
一部の人は
もう宿を予約している。

口伝会場には
瞑想に勤しむ人も多くいる。
よく見ると、数珠を持った手と
口がモニョモニョと動いている人もいる。

1番(文字通り)働いているのは、
筆者の目の前にいらっしゃる
筆者がどうしても「団子三兄弟」と思ってしまう

インドのシムラという場所から来た
3人のお坊さん。
皆がっしりポッチャりしていて、
頭も丸くて大きくて
お団子みたいである。

丁度良く
1㎝に満たないくらい髪の毛が伸びていて
あんこが乗ってるみたいだ。

1人は何かの印を
お守りに書いている。

耳に爪楊枝を挟んで
畳んだ正方形の紙に十字に5色の色糸をかけるお坊さんもいる。
糸の切れ目を折り目に挟みこむ時と、
糸の挟み目にボンドをつける時に
つま楊枝を使う。

江戸時代のお侍が
いつも噛んでいる爪楊枝を
耳の上に挟んでいるような感じで、
そこはかとなくカッコいい。

「最初は内職してる〜」と
面白く見ていたけれど、
本当に毎日ひたすらお守りを作り続けていて
その数も数百になろうとしてくると
尊敬の気持ちが起こってくる。

働き続けているので居眠りは殆どせず、
他人の居眠りを起こそうとしてくれる。

時々手の回りがゆっくりになると、
眠たいのだろうなぁと想像がつく。

ある時筆者の隣りに、
心が不安定そうな中年の尼さんが座った。
年老いたお母様と一緒である。

僧伽へのお布施のお金も
そのままお母様へ渡していた。

お母様は小柄ながらやや強めの方で
周りの人々と渡りあいながら
娘のことをしっかり守っている。

この娘さんが、
筆者の隣でハッキリ分かるくらい
居眠りをしていた。

仕事帰りの電車の中で
隣の人に寄っかかって寝ている人のようだった。

お母様と娘さんの様子を見ていたので
筆者はそのままにしておいだのだけれど、

団子三兄弟の二兄弟が
目の前でモゾモゾやっていた。

「寝てるけど起こさなくていいのか?」
「いい。(そっとしておく)」

優しいお坊さんである。

お祈りしている人も働いている人も
同じことを続けていると肩が凝るらしい。

お坊さんばかりが密集して座っているので
前のお坊さんの肩を揉んでるお坊さんも
時々見かける。

凝りすぎて痛い時には
前が顔で「ぐわぁ〜」と言っている。
揉んでる側は笑っている。

こののんびり感、安心感、
伝わるだろうか。

朝7時から夕方5時まで
ただ口伝を聴いているだけなのだが、
淡々とそれぞれのやる事をやっているだけなのだが、
心が落ち着いてきている。

これだけ沢山の人が集まっているのに、
荷物を置きっぱなしにしても
持って行く人はいないと安心できる。

特別なことをしているのではないけれど
良識を持って淡々と勤めをこなしている。
誰に強制された訳でもなく
誰かの利益のためでもなく。

ちなみにザワザワが起こった
今日の大事件は、
1匹のネズミが座っている人々の間を
ショロショロ走った事だった。

笑い声が起こった事件でもある。

。。。平和だ。。。

でも、
この感覚が、生きていく上で
実は1番大切な感覚なのかもしれない。

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