直子 デチェン

1999年初渡印。2003~2015年インド・ダラムサラ仏教論理大学聴講。現在はインドと日本でほぼ半々。チベット語-日本語通訳・ガイド。仏教&インド生活の知恵を生かして心のヒアリング、タロット占いセッションも行う。 一華五葉氏のお金の学校&ノート術講師。 心も現実もともに大切!

直子 デチェン

1999年初渡印。2003~2015年インド・ダラムサラ仏教論理大学聴講。現在はインドと日本でほぼ半々。チベット語-日本語通訳・ガイド。仏教&インド生活の知恵を生かして心のヒアリング、タロット占いセッションも行う。 一華五葉氏のお金の学校&ノート術講師。 心も現実もともに大切!

マガジン

  • モンゴル・カーラチャクラ

    チベット密教の教えカーラチャクラが、モンゴル・ウランバートルのガンデン寺で2024年8月に伝えられました。導師はチャド・リンポチェ。 許可を頂き最初から最後まで法要に参加させて頂いたありがたい経験と、法要後のモンゴルフィーリング。モンゴル、チベット仏教に興味のある方へ。

  • スピティ Spiti,H.P.

    2021年9月、インド北部ヒマーチャル・プラデシュ州、スピティへの旅行記です。 マナリから山を越えてチベット国境の近くまで。古い僧院や人界から離れた修行の地まで、友人と一緒にインドに来て初の自由旅行!

最近の記事

口伝17日目:般若波羅蜜の行

今朝法話が始まる前に アナウンスがあった。 明後日から、 朝7時からだそうである。 今日午前中で十万頌般若経が終わり、 明日は1日休日だ。 今まで、 戒律についての経典13巻と 般若経の中から十万頌の12巻が読了。 計25巻で、 全99巻のうち1/4が終わったことになる。 読了されて、 少し説明があった。 (一部抜粋) 一般に、般若経には21巻あり、 順に読む時には十万頌から。 それより忙しければ二万頌 それより忙しければ要経(八千頌) それより忙しければ般若心経

    • 口伝16日目:お加持の力

      法話会は7:30から始まる予定だけれど、 先生は毎日 7:20頃にいらっしゃる。 朝はお祈りも多く、 マンダラ供養で並ぶ人々も多い。 マンダラ供養が終わって 朝のお茶とパンを頂いて 口伝が始まる。 10:00 10巻目読了。 10:01 11巻目口伝開始。 https://www.instagram.com/reel/DCl6hU-unt_/?igsh=djJxYW1nYjA3MjJn 16:30 11巻目読了。 16:31 12巻目口伝開始。 https://ww

      • 口伝15日目:お誕生日

        7:30  法話会開始。 8:18  8巻目読了。 8:20  9巻目口伝開始。 14:30  9巻目読了。 14:52  10巻目口伝開始。 今日は口伝を授けて下さる先生 サンゲェ・ニェンパ・リンポチェの お誕生日。 還暦を迎えられるという。 口伝のスピードからは 年齢が感じられないというか、 人間の年齢を超越しているように感じる。 口伝を受けている人々も老若男女さまざま。 小さな子は赤ん坊がベビーカーに乗せられて来ているし、 お年寄りは家族の方に支えられて来ている。

        • 口伝14日目:経典の情報

          今朝は般若経7巻目から入った。 午後は8巻目が始まった。 先程アナウンスがあり、 21日は午前中のみで半日、 22日は休日の予定だそうである。 会場ベンチェン僧院の門の横に 先日から紙が何枚か貼ってある。 ひとつは経典の内容と巻数。 (般若経21巻のうち) 般若十万頌/12巻 二万頌/3巻 一万八千頌/3巻 一万頌1.5巻 八千頌/1巻 般若雑経(新訳経典)/1巻 (チベット語では二万と書いてあるが、英訳を見るとテキストには二万五千頌あるらしい) と書いてあるのだが

        マガジン

        • モンゴル・カーラチャクラ
          15本
        • スピティ Spiti,H.P.
          40本

        記事

          口伝13日目:諸空

          8:52 6巻目口伝開始。 15:43 7巻目口伝開始。 般若経に入って 毎日「空性」という言葉を 数えきれないほど聴いている。 空性の反対は 実在。 われわれが経験するもの 見聞きするものなどは 知覚に映った時点で実在の現れがある。 一般人は 知覚に映ったものをそのまま認識するものだ。 知覚に実在の現れがあれば それもそのまま認識するので、 実在が当たり前のこととして そのまま認識され、受け入れられている。 それはいつもあって 当たり前すぎて 「実在の現れがある

          口伝13日目:諸空

          口伝12日目:般若経ロングバージョン

          般若経の口伝は続いている。 13:32に5巻目に入った。 以前T先生が言っていた。 般若経には 長短いろいろある。 十万頌という非常に長いものから 1文字般若と言われる「ཨ」(あ)まで。 般若心経は25偈。 人界にある最も長い般若経は 十万頌 (龍宮にはもっと長い般若経があるという)。 般若経は空性を説いている。 空性を説いていることが同じなら、 何故これほど長短さまざまな般若経があるのかといえば、 内容の違いではない。 長い般若経は瞑想するためのものなのだ。

          口伝12日目:般若経ロングバージョン

          口伝11日目:満月の幸運

          般若経は8:50に3巻目に入った。 「千が百」とチベット語でいわれる 十万頌般若経である。 今日が満月であることを教えてもらったのは 会場へ行く途中の道だった。 昨夜、一緒に口伝をうけている台湾人の女性から連絡があった。 「明日友人がマンダラ供養をすることになって 6人まで供養に参加できます。 あなたも来る?」 というメッセージだった。 マンダラ供養を捧げるのは彼女の友人で、 台湾の法友達からの布施を ネパールに来ている彼女が 代表で捧げるのだそうだ。 今まで、その

          口伝11日目:満月の幸運

          口伝10日目:般若経

          昨日1日休みで、 今日から般若経の口伝に入った。 般若経は21巻。 第1巻目は545ページ(紙数?)あり、 「大変だ」 とおっしゃられていた。 「今日は読むお経が多いから、 話は明日しようと思う」 とおっしゃられたものの 口伝の前に少し法話があった。 般若母(智慧波羅蜜のお経)で説かれているのは 全てのものごとは 幻のような、夢のようなもので、 現れて(知覚に映って)いるけれど本質は無い。 その言葉を言うだけ、考えるだけでは役に立たない。 全てのものごとを 幻のよ

          口伝10日目:般若経

          16017年前の仏陀

          今日の口伝はお休み。 お世話になっている家には ボン教の先生がいらっしゃる。 ダラムサラにボン教のお寺はない。 今まで言葉でしか知らなかったボン教だが、 今日は初めて ティテン・ノルブツェ僧院という ボン教のお寺に参った。 僧院の大切な大先生は 現在99歳でご健在。 来年は100歳になる。 数日前から、 先生の更なるご長寿を祈って ブンツォク(10万供養)を行っていた。 先生の100歳記念に 大きなお堂を建設中で、 来年2月に完成予定だそうである。 チベットのボン

          16017年前の仏陀

          口伝9日目:智慧と福徳の集積

          今日は朝から 戒律の経典全13巻中の 13巻目の口伝に入られた。 今日は1巻のみ読み終わればよいと 皆が知っているので、 先生も心なしか ゆったりされているようだ。 ここで 先日までのブログ内容に訂正がある。 日本から来られた李さんが 中国語通訳の方と ベンチェン僧院図書館の方に確認して下さったところ、 リンポチェが口伝をされているのはリタン版ではなく、ラサ版ということだった。 初日のリンポチェのお話で、 ラサ版は文字が小さくて読み辛いと聴いたけれど、ラサ版で字の大き

          口伝9日目:智慧と福徳の集積

          口伝番外:父の誕生日

          11月11日は 亡き父の誕生日。 昨日の寅の日に 家族名義で口伝会に寄進した。 今回の口伝には、 父と、父方の祖父も 聴きに来ているかもしれない。 というのも、 不思議なご縁があったのだ。 日本からいらしているお坊さんの李さん、 大連市のご出身だそうである。 大連という文字を見た時、 何か引っかかるものがあった。 どっかで聞いたことがある。 例の如く、後で気がついた。 父の生誕地が 大連だったのだ。 当時は満州国で別の名前だったそうだが、 今は大連というのだと

          口伝番外:父の誕生日

          口伝8日目:お坊さんの戒律

          今朝口伝が始まる前に アナウンスがあった。 今口伝をなさっている 戒律についての経典は 明日めでたく読了されるだろうとのこと。 明後日は1日なか休みで、 翌日から般若経の口伝が始まる予定だそうだ。 戒律についての経典は13巻ある。 今朝10:30に11巻目が終わり 12巻目が始まった。 あと一息である。 日本で得度されたお坊さん 李さんと話をして 参加者数を事務所に訊いてみた。 お坊さんと尼さんを合わせて 3300人以上 在家の人々もあわせたら 総計6000人程だろうと

          口伝8日目:お坊さんの戒律

          口伝7日目:超宗派

          今日も午前7時半から 律経10巻目の口伝が始まった。 昼休みを経て 1時からのセッションで 午後2時に10巻目完了。 11巻目に入った。 今回の口伝は リンポチェが属するカギュ派だけではなく ゲルク派、ニンマ派、ジョナン派と、 宗派を超えた参加者が集まっている。 https://www.facebook.com/share/dqRHp8PU1hv5NnS5/?mibextid=WC7FNe 随分集まったものだと感じていたが 同じタイミングで チベット仏教、ディゴン・カギ

          口伝7日目:超宗派

          口伝6日目:経典のバージョン

          今日午前中に 戒律についての8巻目が終わり、 午後は9巻目から始まった。 先生が受けた経典の口伝は ナルタン版、 今口伝をなさっているのは リタン版である。 経典は同じだから 巻数も同じだろうと思っていたら、 違った。 紙の大きさで 印刷する文字の量も違ってくるらしい。 チベットの印刷所を 「パルカン」というが、 そういえばそれぞれの印刷所に 「パルシン(版木)」が保管されていたと 聞いたことがある。 チベットには 薄くて軽くて、 虫がつかないように薬草が漉き込んで

          口伝6日目:経典のバージョン

          口伝5日目:恐るべし経典

          本来の予定では 今日は経典のバージョンについて シェアしようと思っていた。 ところが急に 経典には現実を大きく動かす力があるのではないか と思われるような 不思議な経験をしているので 新鮮なうちにシェアする。 鉄は熱いうちに叩け。 今朝、口伝が始まる前に ベンチェン僧院長の先生から アナウンスがあった。 集まっている出家・在家の求道者達へ 敬意を表された後の、 口伝を授けて下さるサンゲェ・ニェンパ・リンポチェの体調についてのお話だった。 以前、リンポチェは経典1巻を

          口伝5日目:恐るべし経典

          口伝番外:会場への道

          古い街ではよくあるように スワヤンブナートの住宅街にも 複雑に交差した細道が 縦横無尽に走っている。 宿から法話会場まで、 迷うことのない大通りを通っていけば 徒歩30分ほど。 近道を行けば、 20分ほどで行ける。 でも近道はあまり勧められない。 説明が難しいことと、 説明しても聴いた側がきっと迷うだろうと心配して、 地元の人も勧め難いのだろう。 早朝会場に向かう時には 行き先が同じ誰かが歩いているので 道がうろ覚えでも何とかなる。 問題は帰りだ。 暗くなってから

          口伝番外:会場への道