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“大人の学び”で意識するポイント(3)

この記事は約2,000文字。3〜4分で読めます。

前回までの振り返り


前回の投稿では、
”大人の学び”で意識する2つ目のポイント、
[◉ 時間の使いかた]について詳しくお話ししました。


【再掲】“大人の学び”で意識するポイント

 ◉ 始めかた
 ◉ 時間の使いかた
 ◉ 学ぶ単位(個人・複数)

前回の投稿へのリンク:


今回は最後のポイント、
◉ 学ぶ単位]について掘り下げていきます。


“大人の学び”で意識するポイント(続き)


◉ 学ぶ単位(個人・複数)


「義務教育的」「受験勉強的」な”子どもの勉強”では、
自宅での予習復習を除けば、基本的にはみんなで一緒に勉強します。

同じエリアに住む、同年齢の児童・生徒が、学校という同じ場所に集まり、
同じ目的に向かって、同じ時間に同じ科目を一緒に勉強する。

もちろん、この勉強方法は教わる側にも利点がありますが、
大人数に同じことを教えるのに効率的だという
「教える側」の都合を優先したものであることも否めません。


・”大人の学び”

一方で”大人の学び”では、
学び始める年齢や状況もさまざまですし、学ぶ目的も人それぞれです。
個人個人で使える時間の長さや時間帯にもに違いがあります。

一人ひとりが異なる状況に身を置いているので、
”子どもの勉強”のように、
みんなで一緒にやることが必ずしも効果的とは限りません。


「ひとり」で学ぶ。
「複数人(グループ・チーム)」で学ぶ。
それぞれにメリットもデメリットもあります。

どちらの方法でやるのが効果的かを見極めて、
両者をうまく使い分けることが大切です。


「学ぶ単位」によるメリット・デメリット


「ひとり」「複数人」、
それぞれの方法で学ぶ場合のメリット・デメリットをまとめました。


基本的には、
「ひとり」で学ぶ場合のメリットは、
「複数人」で学ぶ場合のデメリット。

「複数人」のメリットは、
「ひとり」のデメリット。

なので、
それぞれのメリットを中心に説明します。


■「ひとり」で学ぶメリット


「ひとり」で学ぶメリットは、
なんといっても「自由度が高い」ことです。

「いつ」学ぶかも「どこで」学ぶかも自由。
自分の都合だけで決められます。


理解度に応じて、
「学ぶペース」も自由に変えられます。

すでに知ってることなら、
飛ばしたりスピードを上げることもできますし、

わかりにくかったり納得できないところは、
じっくり時間をかけることもできます。

個人旅行と団体旅行の違いにも似てますね。


さらに「ひとり」で学ぶメリットは、
「集中できる」こと。

周りの人から話しかけられたり、
ペースを乱されたりすることがないので
集中して学びに取り組むことができます。


グループの場合だと、
グループの中に年上の人や上司がいたら、
なんとなく気をつかってしまうことありますよね。

また、一緒に学んでいる人の中に理解の遅い人がいれば、
その人に合わせて学びのスピードが遅くなり
ペースを乱されて集中が切れてしまうこともあります。

でも「ひとり」ならそんなことはありません。

「自由度が高い」「集中できる」。
「ひとり」で学ぶメリットです。


■「複数人」で学ぶメリット


「複数人」で学ぶメリットは、
他のメンバーから良い影響を受けられることです。

「ひとり」で学んでいると、
考えが固まってしまうことがあります。

同じところで思考が堂々巡りしてしまった経験、
みなさんにもありませんか?


でも「複数人」で学んでいると、
他の人の考えや意見から思考の枠が広がって、
思わぬ「気づき」を得られることがあります。

逆に他の人に自分の意見を説明することで、
自分の思考がクリアになることもあります。

研修は受けるより教える方が勉強になるといいますが、
誰かに説明することが自分の理解を促進するのに
いちばん効果的な方法なんですよね。


一方で、
他の人からの影響は良いものだけとは限りません。

意欲の低いメンバーがいると、
その人から悪影響を受ける恐れもあります。

みなさんも、せっかくやる気になっていたのに
近くにいたやる気のない人から悪影響を受けて、
モチベーションがダウンした経験ありますよね?

意欲的なメンバーが揃っていれば
「気づきを得られる」「考えが整理できる」。
これが「複数人」で学ぶメリットです。

次回に続きます。


まとめ

  • “大人の学び”では、一人ひとりが異なる状況にある。

  • ”子どもの勉強”のようにみんなで一緒にやる必要はない。

  • 「ひとり」と「複数人」それぞれのメリットを考慮して最適な方法を組み合わせる。

それぞれのメリット
 ・ひとり:「自由度が高い」「集中できる」
 ・複数人:「気づきを得られる」「考えが整理できる」
       ※メンバー選定は重要


次回のテーマ


次回は、
では“大人の学び”ではどのような組み合わせが最適か。
学びのステップごとに最適な方法を考えていきます。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。


ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」


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美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。

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