「瞬閃爆(フラッシュ・ボム)」〔コイネージ【新造語の試み】7-3〕
「瞬時に閃くボムジョーク」。
これを「瞬閃爆(フラッシュ・ボム)」と呼んでみる。
「ナイスジョークをかましたつもりが、ドン引き、大スベり」というのは、よくある話。
例えば、女性に
「君の顔丸っこいね〜?」
と(ジョーダンノツモリデ)言う男がそうだ。
このような"スベるジョーク"というのは、大抵"一瞬の産物"だ。
「あ!面白いこと思いついた!」
ら、即行動。
ジョークを思いつくのも"一瞬"だし、そこから行動に移すのも"一瞬"。この間1秒にも満たない感覚だ。
本人は「爆笑」を狙ったのかもしれない。
しかし、結果はドン引きの大スベり。
①"Flash"(これおもろいっ!)
↓
②"Done"(どやっ、おもろいやろ!)
↓
③"ドーン"(引き…)
(この間3秒以下)
という"リズム"で「爆死」してしまう。
筆者自身、“やらかした"ことがあるので、よくわかる。
ただ正味、スベった程度で済めば御の字。
内容が甚だ不謹慎だったり、他人を著しく不愉快にするものであれば、いわゆる「大炎上」を引き起こすこともある。
学生バイトが、「ジョーダンのつもり」で食材を弄んだ動画を投稿し、「大炎上」した件が、その典型例だ。
著名人レベルだと、若き女性選手の金メダルをかじった某市長。
社会人講座で「シャブ漬け戦略」と言い放った某取締役。
最近だと「死刑ハンコ」の某法務大臣も、これにあたる。
いずれも、「ナイスジョーク」のつもりで、大惨事。
生み出したのは「お茶目なジョーク」ではなく、「破壊爆弾」。
もたらしたのは「爆笑」ではなく、「爆破」。
「爆破」したものは、他者、大勢の気分・利益、そして自分の信用と未来である。
これを瞬時に閃いたボムジョークで、瞬時に爆破…。まさに「フラッシュ・ボム」である。
違う意味でも"笑えない"。これほど"つまらない"ことはない。
それゆえ「フラッシュ・ボム」は、断固忌避の対象だ。
何か「面白いことを閃いた」なら、まずは立ち止まって考えるべきである。
「それはなにをもたらすのか」を。
それを考える間もないくらい"フラッシュ"でやるのが問題なのだ。
※「しゃぶ漬け」と「死刑ハンコ」は、活字を通してしか状況を知れないが、「メダルかじり」は映像が残ってる。
あれをみる限り、「手に取った瞬間、かじるジョークを閃いた」のではないかと予想する。それがもたらした惨事は周知の通り。
筆者のいう「フラッシュ・ボム」のイメージは、まさにあれ。あの例が、一番わかりやすい。
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