想像力事始〔フォーカス【現象の考察】17-1〕
想像力とは「知ること」。
僕の体重は"67kg"。
「身長167cmに対してこの体重は、ちょっと黄色信号だよな〜」と焦燥していることはさておき、自分の体重を告白すること自体は、なんてことはない。男なので。
なぜ、女の人が自分の体重を聞かれるのを嫌がるのか、いまだにわかっていない。
健全な男性は、女性に体重を(たとえジョーダンでも)聞かないが、それは女性の心持をダイレクトに想像できているわけではない。
「女性は体重を聞かれるのを嫌がる」と"知っているから"聞かない。それだけだ。
人は、自分が知らないことは想像できない。
例えば、「土星を想像せよ」と言われれば、難なくイメージがわく。"知っている"からだ
しかし、「ラブジョイ彗星を想像せよ」と言われても、当たり前の彗星のイメージしか抱きようがない(たまたま知っている人以外)。"知らない"からだ。
ここで、「ラブジョイ彗星は、毎秒375ℓ(ワインボトル500本分)のアルコールを噴出しながら進む、酒の彗星」という情報を"知れば"、そこで初めてどんな彗星か想像することができる。
想像力を身につける第一歩は、「知ること」。
人の気持ちを想像するのが苦手な人は、人の気持ちを「知ること」から始めればよいのだ。
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