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コハルはパンク。目のまわりにゴリゴリアイラインを入れる。 ナツキはサイバー。白のカラコン…
薄ら白い花明かりで満たされた、真夜中の公園をわたしは歩く。ときおり、白い花びらと涼やか…
相対するは2つの影。 ひとつは古風なヴィクトリアン・メイドの格好に身を包んだ、眼光鷹…
「出てこいババァ!」 深夜、爆音と共に屋敷の扉が破壊されたかと思うと、現れる人影/少女。…
立ち止まるのは悪い癖。私はどうせ、限界がある。 「…ねえ! お願い!お願いッ!」 もうだ…
「これが、世界の果てだって?」 その壁は、黒い鉄と黄色い銅が互い違いに層をなし、美しい縞…
「最後は同門同士で殴り合いか」 弾切れの拳銃を捨てる。血で濡れたアスファルトの上を拳銃が滑り、男の死体に当たって止まった。男の手の甲には、見慣れた紅天会の刺青がある。月光だけが頼りの暗い夜の路地に残された生者は、もはや私とミナの二人だけだ。 ミナもまた銃を捨て、拳を鋼のごとく、固く握った。脇を締め、拳を顎の横へ。足を肩幅に開いて、腰を落とし、つま先をやや内側へ傾ける。私と同じ構えだ。 「人の宿命とは皮肉なもんだね。ミナ」 ミナは応えない。射抜くような眼光で見つめてくるだ
p.m.3:00 アイチ県 ナゴヤ市 「ついにこの時がやってきましたね………」 袈裟を着こなす牧原…
姉妹は眠りに就くべきだと、カレアは思った。救済は人間の虚妄だとしても、眠りだけは確かに…
拝啓 久しく御無沙汰しておりますがその後いかがお過ごしでしょうか。かねてよりお伺いした…
アマンダが初めて殺したのは父親だった。彼女の父はのんだくれの自動車修理工で、酒を飲むと…
イビツな水晶が生え、霧が立ち込める街で豚顔の男は首を掴まれて持ち上げられていた。少女は…