★【続巻マンガ紹介】『葬送のフリーレン 11巻』が熱い!
マンガが好き過ぎて、マンガの貯蔵量が60,000冊を越えながらも、毎月新しいマンガを買い漁る僕が、前回1~10巻までの名言を紹介したマンガである『葬送のフリーレン』(©原作:山田鐘人・作画:アベツカサ/小学館)の最新刊:11巻を紹介させていただきます。
ちなみに先週の金曜ロードショーを終えて、昨日10/6(金)からアニメの放送が始まりましたね!
葬送のフリーレン 11巻 感想
ついに黄金郷編が完結となりましたね。
最強最悪の魔族と謳われる七崩賢マハトと誰にも知られていない大魔族ソリテールとの戦いは、『共存』をキーワードに人間・魔族への理解とそもそもの「理解の在り方」を考えさせられました。
ソリテールの思考は、確かに当たり前だけど相手の立場になって考えてなかったということを思い出させてくれると同時に、背筋が凍るような考え方を持っています。
そもそも言葉をコミュニケーションというよりも、武器として使っているあたりに不気味さを感じますし、言葉を使うけどその本質が伴わない存在はやっぱり魔族なんだなって思いました。
その「言葉」の使い方も共存・人間の理解ではなく、「人間の習性を利用する」こと。例えば人が獣を狩るときに僕たちは、動物たちの習性を利用して待ち伏せしたり罠を張ったりします。
では”人間以外の何か”が、人間を狩るときに「人間のその習性を利用する」って考えらえるのか?思いつかないのは、僕たちにはそんな思考を持つ敵がいないという慢心なのかもしれません。
また、マハト自身も結局のところは「死なないと思ってる」からこそ共存ができると考えているんだろうなと思いますし、彼自身もどこまで行っても魔族でしかなく、命を捨てる覚悟なんてなくて、死にかければ生きようとする1つの命なんですよね。
マハトも人類との共存を願いながも、「だからこそ分かり合えない人類を絶滅させる道」として人間と共存するために人間を殺し続けるという思考は、個人的に未来永劫「共存の道」などないだろうと思わせてくれる一方で、動物たちから見たときの僕たちはどう思われているのだろうとも考えさせてくれます。
人間と共存する思想を持っていた魔王が、人間を理解するために人類を3分の1まで減らしても、人間のことを理解することができなかったのというのは、「共存の道」を示せなかった何よりの証明ではないかと思うのですが、この作品のすごいところは、『なぜ魔族が人間と分かり合えないのか』、『どちらが正義でどちらが悪か』という、単純に白黒つけず割り切らないところだと思います。
「魔族には魔族の論理がある」という絶対的な相手目線の軸がブレません!
そしてこの作品の魅力的なポイントでもある、主人公のフリーレンが少年漫画の熱血激情で情や矜持などを押すタイプではなく、『淡々』と『論理的』に詰めていく中に少しだけ混じっている想いは、魔法の習得も名声や力を求めるわけではなく、ただの趣味で魔法集めて普段の経験の中から得られたものを確実に分析するといった、実験を淡々とこなして結果的にそれですごく強くなってる点です。
この記事を書くにあたり、改めて10巻分を読み返してみると、ピンチのときはいつも過去から助けありますし、今回はフリーレンが勝ち目が無さそうな戦いでも、淡々と最善を尽くし、自分が解析したマハトの「万物を黄金に変えるか魔法」の解除して自分を助けてくれるという戦略を持って行動するしたことは、「人の強さは足りない力を補えあえること」「人を信じて背中を預けられること」なのだと思わせてくれますし、フリーレンが『信じること』を習得したことにグッときました。
葬送のフリーレン 11巻 名言一覧
いかがだったでしょうか?
次巻は新章:過去編に突入ということで、勇者一行の名言が光りそうな予感がしてます。ぜひ興味のある方は読んでみて損はないと作品だと思います!
それでは今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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