入浴拒否のお爺さんがするすると入って下さったパワーワード。それは、、「今日は○○○○です」
お風呂で好きな曲を流して浴槽に入れるようになってたお爺さん。 最近、何をやってもお風呂に入ってくれなくなっていた。 とりあえず体重測定で、、とお誘いして風呂場までは来てくれるがそこからのステップが「昼に入ると風邪ひくから」でお断りされてしまう。
服を脱ぐ面倒くささがあるんじゃないか?と推測。1、2枚服を自然に脱ぐシチュエーションはないか?と夜中ぐるぐる考えて明くる日。 「今日は健康診断の日です」とお誘い。 風呂場で体重、血圧測定をするとお伝え。そして「まずは上着とズボン脱いで下着になって下さい」と声かけ、脱いでいただける。
計測しながら、お好きな曲を風呂場用無線スピーカー(ダイソー300円)で流す。 おおっ!と笑顔になられ、歌を歌われる。 浴槽の蓋をとり「入浴剤入れておきますね」と温泉の素を入れる。すると「これ入ったらいいの?」とご自分からその気になられる発言。(!!でも平静を装い)「良かったらどうぞ」
と脱いだ服を入れるカゴを置いて退室。 するとご自分で脱いで、入られる、、、! 曲に合わせてご機嫌で歌いながら浴槽につかっていらっしゃった、ふう、、良かった~。 健康診断のお誘い、これで、しばらくは入っていただけそうです。。
本日も担当の日。帰るよ、の訴え多くて今日はだめかな、、、と思いながらお誘い。 服を脱いで体重測定して、お風呂促しても「今日は入ったことにしてよ」と。こりゃ無理か、、ダメもとで 「健康診断で入ります」とお伝えすると「ここ入ったらいいの?」と服を脱いで入ってくださった、、、??
健康診断のワードでコロッとその気になられる、私も何故入られるのか不思議。。 前回健康診断で、、、とお誘いしたことは忘れてる位、短期記憶障害が強い方。前にやっただろ、、と言われないだけありがたいですね。ということは、短期記憶障害があるおかげでお風呂に入っていただける、という逆説ともいえる?。
企業勤め40年、しかも管理部門一筋の方。それもあって健康診断というのは馴染みがあったのかもしれません。
入浴できない時のステップとして、脱衣場に行く、服を脱ぐ、浴室に入る、、が、ありますが最初に「お風呂にいきましょう!」でことわられるケースはやはり多いので移動の声かけは別でお誘いしてみると有効かもしれません。(最初、ストレートにお誘いして入ってもらえるのが一番なのでそのステップを踏んでから別の声かけにかえます)
私は良く「体重測定で、、」とお誘いすると来てくださることが多いです。そこからお風呂を見せてお誘いするのですが、ちゃんと「入りたくない」といったらやめる選択肢を残すことが大事、無理強いは決してしないことがご利用さんの権利として守るべきで、そこは忘れないようにしています。(懇願してみたことはありますが、、ダメでした)
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