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Step and Step


小説を書いていると表現の難しさに直面する。描写をすることの難しさ、キャラクターの作り方、言葉選びなど。文章を書いているように見えて自分自身の人生を表現しようとしているのかもしれないと思うことがある。僕はもっと活発に自己を表現していきたい。2021年はそれが叶わなかった苦難の年になったが2022年はもしかしたらさらに表現ができるかもしれないとも思う。表現というのは独りよがりではできない。さまざまな人との相談やディスカッションの上で生まれるものだ。小説は一人で行う表現形態に見えて実際は多くの人の努力と人生が詰まったものなのだと僕は思う。僕は言葉を使うのが難しいことだと思う。一言で相手を傷つけたり、感動させたり、怒らせたり、泣かせたりできるのは言葉があるからだ。聖書に「はじめに言葉ありき」とあるけれど、人間は言葉で表現する生き物だ。数年前と比べて表現できる幅は広がったけれど、相手への伝わりにくさは増した気がする。それは交友関係が広がったこともあるけれど、僕の話す言葉が難しくなっていたり複雑なことを言っていたりするからかもしれない。でも確実に小説自体は良くなっている。2021年は途中で書くことができない状況に追い込まれたけど、2022年は小説を完成させたい。そして新人賞を再来年あたりにとりたい。他の表現の道でもなにかできるかも知れないとも思っている。今年はとにかく自分と向き合って頑張った一年だった。こんなに自分と向き合う年はなかったんじゃないだろうか。27歳の誕生日も初めて自宅以外で迎えた。小説を書くことは難しいことだと改めて認識した。来年は慎重にでも深く小説を作り上げていきたい。多分27歳の同い年のスーパースター達と比べても遜色ないくらい頑張っているんじゃないだろうか?デビューまでの道のりは長いけれど、しっかり形としてさまざまな人の琴線に触れる作品を作りたい。現代は努力すれば夢を叶えられる時代だということを証明したい。あらがいながら、壊しながら、新しい作品を創造して、世界をより良くしていきたい。僕が小説を書く理由は、人間は挫折から立ち直れることを肯定したいからだ。僕は何度も挫折してきたし、今も挫折の途中で耐えている。昨日Mステを見ていてNizi Uが歌っている歌が心に響いた。「大丈夫よそのままで安心して遅れてないから」「Step and Step 私の歩幅で Step and Step 私だけのペースで ゆっくり行ってもいい 休んでみてもいい 歩いていく 自分らしく」
この一年ありのままで生きていくことの大切さを学んだ。焦って早く進んでいる人のペースに追いつこうとしても成果は出ない。自分の歩幅で自分だけのペースで進んでいく中でいつか光明が見えるのだと思う。8年前、本格的に小説を書き始めてから僕の中に蓄積されているものは本当に他の誰とも比べられないほど大きいと思う。誰よりも学んだし、誰よりももがいた。ひどい言葉や、比べられて揶揄されたりもした。でもそれでも構わない。いつかもっと輝いた舞台に立っている僕を想像したらそんなことはなんとも思わない。いつか見返せると信じている。自分の立つ場所は小説や演劇だと思う。そこに向けて自分らしく進んでいくだけだ。他はどうだっていい。人それぞれ使命があるんだ。その与えられた役割をこなしていく中に光の道はあるはずだ。ゆっくり自分らしく進んで何年先になっても遅咲きだったとしても輝いた場所に行きたい。自分のためでもあるし、家族を守るためでもある。僕が努力して夢を叶えることが誰かの希望になるはずだと信じている。まだ道は作られたばかりだ。歩くのはこれからだ。ゴールはもっと先だ。しっかり前を向いて朗らかに進んでいきたい。

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