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悪魔との格闘に勝つこと

明日から新人賞に応募する小説を書こうと思っている。

約二ヶ月ぶりに筆を執るのでしっかりとコンセプトから考えていこうと思っている。

SNSを更新しなかった期間に色々と深く自分と向き合うことができた。

それはとても自分にとっていい効果があった。

自分の中で何か焦りがあってうまくいかないことに自暴自棄になっていたのだと思う。

今は誤解や偏見で凝り固まっていた部分は無くなってフラットに向き合える自分になった。

今まで趣味で小説を書いていたが完成しないことに不安感を覚えてなかなか思うように筆が進まない時があった。

その時に助けてくれた人達によって自分は生きて復活することができたように思う。

何事も人に頼ってもいいことに気がついてゆっくりと自分のペースで歩いていこうと思った。

現代までの小説家と自分は別の人間なのに過去の偉人と比べて何もできていない自分にイライラとしていた。

僕は八年間小説と向き合ってきた。

その中で芥川賞作家の平野啓一郎さんに会ったり、村上春樹原作の舞台を見に行ったり貴重な体験をすることができた。

僕はその二人の作家を最も尊敬しているが平野さんと村上さんと同じことはできないし、同じ文章は書けない。

人の模倣をすることでどこかで安心感を得ようとしていた弱い自分がいたのかもしれない。

これからは本当に自分の書きたいものをオリジナルで書くフェーズだと思う。

僕は作家になる夢とデザイナーになる夢がある。

そのどちらも並大抵の努力ではできないことだけれど、時間はかかるかもしれないが達成したい。

ここからは本題の小説作品のコンセプトについて話したいと思う。

真似される危険性があるのでコンセプトや作る過程を晒す作家はほとんどいないが僕の小説はコンセプトに従って書くわけではないので今の思いという形で公開してみようと思う。

これから書く作品は20代から30代前半の人に向けて書こうと思う。

自分の同年代であることと僕自身もそうだけど一番壁にぶつかりやすくて悩み多き世代だからその人たちに向けて書けば勇気や元気を与えられるのではないかと思ったからだ。

今の自分の困難を昇華するように力強いタッチで言葉を紡いでいきたい。

この作品のベースとなるのは平成から令和にかけての東京の風景だ。

自分は東京に育ててもらったと思うし、埼玉から東京に通うようになってさまざまな機会に成長させてもらうことが多かった。

そこでたくさん恋もしたし、失敗や、挫折も経験した。

たくさん東京で映画を見たり、舞台を見たり、映画撮影の現場を見たり、CMのスタンドインをやったり、さまざまな経験をさせてもらった。

その中で芸能人に会う機会や、偉大な先人と触れ合う機会もあった。

それらは現代を生きる全ての人が体験していることではないと思うし、時間があったから、運が良かったから経験できたことだと思う。

そういう当たり前ではない特別な感情や感覚を表現していきたい。

日常は一見地味でありきたりなものに見えても見る角度を変えるだけで素晴らしいものになるんだよということを伝えていける作品ができたら嬉しい。

この作品の根幹になるコンセプトは「破壊からの再生」「苦闘からの自由」「栄光への復活」の3つだ。

令和はなんでも夢が現実になる時代だと僕自身は思っている。

自分の願った通りの人生を歩めていると思うし今は泥まみれで汚い持たざる者かもしれないけれど床磨きをしていたシンデレラが魔女の魔法で舞踏会に出て王子様とガラスの靴を通じて結婚するように僕も自分だけのストーリーを綴っていきたい。

僕はずっと叶っても叶わなくても夢を追い続けていたいし立ち止まって世間に合わせて辛酸を舐め続ける人生は嫌だ。

デビットボウイのようなカールラガーフェルドのようなロックンロールな人生を歩いていきたい。

自分に出来ることはまだまだ少ないし、まだ世の中に認知されるほどの人間にはなっていないけれど、自信と実力と運を手に入れて真っ直ぐ光の道を歩いていきたい。

この困難な場所から自由になれるのはいつだろう?

ずっとこのままなんだろうか?

など頭をよぎることはたくさんある。

それでも毎日懸命に孝行をしながら生きていれば必ず誰かが見ていてくれると思う。

この新しい小説ではCHANGES(変わる)という事も大切にして書いていきたい。

僕の書いていることは漠然として抽象的に思えるかもしれない。

正直言ってまだ何も頭の中には浮かんでいない。

僕はフリーインプロビゼーション、つまり即興で書くタイプの人間だ。

構想はあまり詳しく作らない。

書いている中で考えて新しい発想が浮かんでくる。

小説の面白さの一つは書く人によって書き方が変わることだと思う。

構想やリサーチを入念にやってから書く人もいればその場で思いつくがままに詩のように書く人もいる。

僕は即興では書くが大体は頭の中に文章が入っている。

終わりまでは見えていないけれど、何を具体的に描写するのかとかどこを強調するのかとかは半分くらい書く前に決めている。

書き始めてから書く内容が大幅に変わったりすることはあっても根幹となる考え方は変わらない。

一作ごとに成長していける感覚があるしその分人生も豊かになっていく気もする。

書くからには多くの人に読んでもらいたいという思いは当然ある。

又吉直樹さんの火花のように何百万部も売る作品も書いてみたい。

芥川賞を取れる水準の作品も作りたい。

僕の中で大切にしている価値観は「POP」ということだ。

現代はポップカルチャーが一番受け入れてもらいやすい時代だと思う。

僕はファッションが好きなので洋服の着こなしについてはよく考える。

その中でいかにポップな着こなしをするかということはよく考える。

とはいえ黒や地味な服を着ていることも多いけれどポップさは自分を表現する上で大切な価値観だ。

小説にポップを取り入れることもこれからの時代は必要だと思う。

具体的には色について考えて書くとか相手へ伝わりやすい文章で心を打つような描写をすることだと思う。

村上春樹や星野源はポップな文章の達人だと思う。

村上春樹の海辺のカフカや星野源のポップウイルスはポップカルチャーの代表格だと思う。

そういうものを僕も作ってみたいし、多くの人に受け入れてもらえる素敵な作品を生み出すことができたら嬉しい。

今大学ノートに色々思いついたことやこのように作ってこうと言うことを殴り書きしている。

これが役に立つかどうかはわからないけれど、初めての小説になるかもしれないから気合いをいれて真剣に時間をかけて作っていきたい。

小説はつくづく難しいものだと思う。

自分の正直な気持ちを伝えるのは困難だし、他人に正しく解釈してもらえるかはわからない。

歪んだ捉えられ方をするかもしれない。

タイトルだけで判断されるかもしれない。

今現役で書いている作家はみんな偉大だと思う。

その中でも売れている作家は大スターだと思う。

僕がいつ本業として作家になれるかは未知数だけど、なれないかもしれないけれど、今書かなければいつ書くのだという衝動があって自分の中の悪魔と格闘しながら書いている感覚がある。

その悪魔に打ち克つことができたらデビューできると思うし、今僕は完全に悪魔に勝っている。

最後にこのnoteの読者に伝えたいことがある。

自分の自尊心を持って強く生きてほしいということだ。

僕は今日まで生きている自分を尊敬する。

強く生きるための小説を書きたいと心から思っている。

まだその試みは成功していないけど、この作品で完全勝利で飾ることができたと胸を張って言えるものを完成させたい。

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