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ブイクックに転職しました。

2021年5月、新卒から勤めていた株式会社揚羽を退職しました。在職中お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

退職後の今は、渋谷でブイブイ言わせています。

渋谷屋上写真

お世話になった皆さま、お世話になり続けている皆さまには、直接ご連絡できておらず申し訳ございません。経緯と今後についてご報告したく、noteの執筆を決意しました。

よく、「ミステリアスで不思議」と言われます。Instagramで繋がっている友人には、毎日遊んでいる人だと思われているかもしれません。
なので、自分が何をしている人なのか、記しておきます。
この機会に知っていただけると嬉しいです。

長いので、「簡単にまとめると」の部分をおすすめします。

▼揚羽(前職)との出会い

上智大学3年生時、それなりに就活を続けていた中で、行きたいと思える会社が見つからず悩んでいました。そこで友人が「とても頼りになるお兄さんがいるよ!」と話していた方を紹介してもらいました。

藁にもすがる思い。

就活相談させていただき、とりあえずいろんな大人を知りたい、社会人とお話ししてみたい、ということで、いろんな会社の人事の方を紹介してもらいました。

その時紹介いただいたうちの一人が、揚羽の人事の方でした。
結構な人数を紹介いただいた中で、面談の予定が一番最後だったのが揚羽。正直疲れ気味で、最初は会社名も読めず(ようう)だと勘違いしたまま面談へ。

揚羽の事業もよくわからないまま向かい、就活の状況を話して相談に乗ってもらいつつ他己分析していただいた中で言われた「いつも、学んだトピックがあると、次の行動ではそれを何かしら活かそうとして、やることを選んでいるんだね。全部つなげているんだね。」という指摘が印象的でした。
たしかに〜〜。
自分の選択のクセを知ることができました。

揚羽の事業は何も説明されず、無理な勧誘もなく、その日は帰宅。
揚羽については唯一、「揚羽」=「アゲハ」と読むことを知れました。
でも、なんとなく、早めに到着してオフィスのカフェスペースで人事の方を待っている時に、「この会社に入ることになる気がする」と思ったのでした。
「会社どこ?アゲハ?新木場のクラブ??」と初対面の人に質問されている図まで想像できました。

その後、トントン拍子に話が進み、3月に無目的に面談に伺ってから5月には内定をいただきました。確か。
この時、最終決定を1ヶ月以上待っていただきました。ありがたかったです。。。
今でも最終面接で「揚羽のドメインが.tvなのはなぜですか?」と逆質問したことを覚えています。本当に気になっていたので。
気になる方は湊社長まで連絡してみてください。嘘です。やめてください。

ちなみに揚羽では採用面接の段階で、実際に取引先との打ち合わせや仕事現場に連れて行ってくれます。なんの関係もないいち学生に、こんなにオープンに見せてくれるなんて、絶対に良い会社だ、と思いました。

▼配属について

私が配属されたのは
制作プロデューサーグループでした。

入社前にその存在も役割もあまり知らず、営業配属だと思い込んで入社後の1ヶ月研修でもあまり説明を聞いていなかったので、発表された時は頭がハテナでいっぱいでした。

制作P???え、まず制作部なの???作るスキル何もないですけど。

制作Pは、営業が受注してきたプロジェクトに、制作段階で営業の代わりのような感じで入るポジションです。
制作進行として、各クリエイターの方を取りまとめ、目的達成のための仕様をしっかり把握したり納期を守るためにスケジュール管理したり、どうやってその制作物を作るのか考えてなんでもやる、みたいな立場でした。
配属されて3ヶ月くらいしてやっと理解しました。

▼配属されてから

揚羽は自由であたたかい会社です。

人間関係の悩みはゼロで、いつも優しくて頼りになる先輩方に助けていただきながら、なんとか仕事できました。
制作なんてしたことがないので、1年目はわけわからん、という感じでした。2年目になるとなんとなく要領を掴み、一人で進行を担うことがほとんどになったため自分のペースでスケジュール感を決めて進めることができました。

自由にコントロールしながら、すごいクリエイターの方とかっこいい制作物を作ることができたのは一生の思い出だと思います。
とても面白い毎日でした。

制作Pの良いところは、媒体に制限なく関われること。
Webもグラフィックも作るし、映像も作る。時にはぬいぐるみやスマホケースのようなノベルティも作る。かと思えば簡単なオンラインゲームを作ってみたり、社名や商品名を決めるプロジェクトに関わったり。
幅広い分定型がないのは毎度苦労しましたが、飽きることなく2年間を過ごせました。

▼揚羽でやったこと

私がやるべきことは、決められた納期を守り、制作物のクオリティを担保すること。

そのために自分で考えて進められる環境でした。

振り返ってみるとギリギリセーフなことも多かったですが、セーフなのでセーフ。あとは経験がなくとも、なんかやばそう、という危険信号の直感は当たるんだな、と学びました。
自分の直感は信じよう。
そして危機を感じたら全て確認して潰しにいこう。

もともと色んな業界と関わりながら社会を知りたくて広告業界を志したので、分野関係なくクライアントを持たせてもらえる揚羽は、好奇心を満たすには最高の環境でした。

揚羽_撮影風景

中でも、とある製鉄所に撮影に行き、ドロドロにとけた鉄やピラミッドほどもありそうな鉄鉱石を間近でみたり、
とある大企業の社内起業家を密着撮影し、起業後のプロセスを直接インタビューさせていただいたりしたのは、
今でも忘れられないくらいとても良い人生経験になりました。

1日で奈良の山奥と東京で映像撮影したのが一番怖くて、こちらも忘れられない。
こんなリスキーなことはもう2度とやりたくないと思いました。笑

▼心に残っていること

揚羽に入る前は、チームで動くことが苦手な人間でした。
自ら誰かを巻き込んで、同じゴールまで進む経験がほぼなく、チームに真剣に属したこともなかったです。
部活は入ってすぐ辞めたし、長年やっていた新体操では団体よりソロが好きで、団体系はこちらもすぐに辞めたし。
一人で勝手にやっていく方が楽だった。でも、一人で生きていける気はしなかった。寂しい。
だから、チームで何かをやる経験がしたくて、就職を選びました。

制作Pとしてプロジェクトを進める立場になり、
デザイナーやエンジニア、ディレクター、カメラマンなどなど様々なプロフェッショナルとの協業を日々繰り返すことで、
チームって最強だと知れました。

一人じゃできないけど、プロフェッショナルが集まるとできる。

できないことはできる人に任せればいい。

これを実感できたのは、これから生きていく上でかなり大きい収穫でした。
社会ってこうやって回っているんだね〜〜〜
最初はハテナ???な配属だったけど、性格上も目的上も、ぴったりな配属でした。配属してくださった方々、本当にありがとうございました。

▼揚羽について

社会人になることに対して、当然ながらビビり倒してました。
でも、実際入社してみると、揚羽はとても良い人が多かったです。
社会人1発目の会社がここで本当に良かった。変なトラウマを身につけずに済みました。

100名ほどの会社なのに、毎週末幅広い年代の社員同士で遊んでいる様子を見て、会社の同僚とこんなに楽しそうに遊ぶものなんだなあ、と驚きました。ディズニーに行ったり、キャンプしたり、釣りに行ったり、誰かの家で集まったり。しかも20代同士だけではなく、縦の繋がりで集まっていて、当初の"社会人同士の厳しい関係”イメージからかけ離れていて衝撃的でした。

退職した社員とも引き続き仲良い人が多く、よく集まっていることにも驚きました。「会社の人」ではなく「人生で出会った人」のような感覚なんだろうな、それってオッケーなんだ、と知ることができました。自分の中の認識の幅が広がりました。

意地悪な人も一人も出会わず、本当にいい人・・・と感動する方が多くて、人間的な面でもとても勉強になりました。

▼なぜやめたのか

良い質問ですね。
タイミングが来て、辞めざるを得ませんでした。
というのも、揚羽で働く傍ら、個人的に「ヴィーガン」についての発信を続けていたことが関係します。

InstagramYouTubeで発信したり、自身のイベントグループ「Green Rabbits Club」を作って定期開催したり。

稼いでないので副業とまではいかないですが、とても大きな趣味、むしろライフワークのようになっていました。

大学4年生、就職が決まる前後で発信を始めて、毎日発信の日々。
揚羽での経験や学びは、並行して開催していたイベントにもとても役立ちました。

焼肉イベント

クリスマス2-min

大学4年生の2018年から、社会人3年目を迎える2021年までの4年間
ヴィーガンを取り巻く環境は大きく変わりました。
マイナスイメージよりもポジティブイメージの方が大きくなり
大手もヴィーガン商品に着目し始め
SDGsやオリンピックも追い風となりどんどんヴィーガン業界は進化しています。

そんな中、発信を続け動き続けていた一人として、変わっていく社会を消費者としてただ眺めているのが辛かった。

文明を1から作っているようなヴィーガン業界を横目に、進化を享受するだけの傍観者でいたくなかったのです。

私も進化を飛躍させる一人の担い手でありたい。
社会を作っていく側になりたい。

そう思うと、2021年にはヴィーガン業界の方を主軸にしないともう乗り遅れる、と思いました。

楽しく生きていきたい、という人生の目的があって
そのためにはやりたいことをすぐ実行できる人でいたくて

やりたいことを世の中に生み出し、実現していく経験を積む必要がありました。
自身も当事者であり、時代の追い風も吹いている「ヴィーガン」というトピックは、絶好のチャンス。

24時間のめり込むほど興味を持てるトピックって、私はなかなか持てないタイプ。
せっかく興味を持てている「ヴィーガン」で勝負せずに、
いつ他のチャンスが来るんだ、いや、ない。


そもそも自分がヴィーガンであることが、プラスポイントになるかも知れないと気づいたのが大学4年生の時でした。
1年生から続けていたスタディツアー作りから離れ、さて、大学生活最後に何をしよう、と考えた時、
ふと自分のアイデンティティの一つである「ヴィーガン」についてちょっと着目してみよう、と思いつきました。

もっと自分ごとで、何かしたかったんだと思います。

そこから発信したり、発信してる人と繋がり始めたり、色々と動き始めました。いろんな事業者と知り合っていくうちに、自分も何かしたくなって、若者向けのイベント開催を始めました。

頑張っている事業者や、どんどん増えていくヴィーガン・フレキシタリアン人口を見て、
自分もエンタメ系とはまた違った、クリティカルに人々の生活に直結し、明らかに生活が便利になるものを、社会に生み出したい、と思うようになりました。

▼簡単にまとめると

時系列がごちゃごちゃになってきたので、経緯をちょっと整理すると

むかしむかし、あるところに自分が収穫したい「黄金の実」がありました。食べたら幸せになれます。
畑を耕して種を植えて、自らの力で育てていこうと考えました。

種を植えたところで、虫たちが寄ってきて受粉作業を進めてくれました。

名前を「アゲハ」と言います。ミツバチではありません。綺麗な蝶です。

その虫に受粉を託していたのですが、ふと「黄金の実」の食べ方を知らないことに気づきました。

「やばい。ヴィーガンレシピを
ブイクックで調べなきゃ。」

だから私はブイクックに転職しました。

実を育てたとて、うまい使い方を知らなければ美味しく食べられません。
ブイクックで「黄金の実」の美味しい食べ方をたくさん学ぼうと思いました。
その中で、一番美味しい食べ方で食べたい。
もともと料理には苦手意識があるので、たくさん作って慣れるしかない。
他のレシピサイトだと正確なヴィーガンレシピは出てきません。
なので、ヴィーガンに特化しているレシピサイトで勉強することにしました。

そんな感じです。あんまり綺麗にまとまらなかったです。


本当に料理をするわけではないですが、「ブイクック」という会社で
いろんなタイプの事業をやってみます。

地球温暖化がやばいとか、
環境汚染や異常気象で地球が住めない星になるかもしれないとか、
よく聞くけれどまだそんなに詳しくありません。

7歳からゆるヴィーガンを続けていますが、
自分が食べるために動物を殺したくないなと思い、ぬるっと食べるのとやめました。
すごい課題意識があったわけではありません。
でも、なんとなく地球にもベターな選択肢なら、ついでに貢献できてラッキーだなと思っています。

完璧なヴィーガン生活を送るのは難しいです。
完璧なんてないと思います。自給自足で、自分だけのスモールワールドで生活してたらできるかもしれません。

でも、それでも少しずつ、みんなの意識が変わってきています。

畜産動物の現状を知ったり、海がどれくらい汚れているのかをNetflixで観たり、地球温暖化によって起きているであろう山火事で家を失うコアラに心を痛めたり。

安くて味もほぼ変わらないのなら、ソイミートでよくない?という人が増えています。特に乾燥タイプなら、お肉を買うよりコスパが良いとTwitterで話題です。

まだまだヴィーガン生活を続けるには、少し努力が必要な世界です。

ヴィーガンメニューがあるレストランを探し、ヴィーガンでも食べられる商品やレシピをネットで検索する必要があります。
ちょっと頑張らないといけないから、興味はあるけど続けられない人がたくさんいます。

それを、めちゃくちゃ簡単にしたい。
もうすでにヴィーガン生活に興味を持っている人が、簡単に続けられる社会にしたい。

ふらっと入ったレストランにヴィーガンメニューもあったら、友達に別レストランに提案する必要なく簡単気軽にヴィーガンメニューを選択できます。

コンビニにヴィーガンOKなラーメンが売っていたら、疲れて帰ってきた仕事終わりにも簡単にヴィーガン商品を選択できます。

いろんな観点からせっかくヴィーガン生活に興味を持った人たちが、
ストレスなく簡単に続けられる環境を作っていきたいです。
コース料理のメインメニューを「肉・魚・ヴィーガン」の選択肢にしたい。


大きな未来を見ながら、目の前の仕事をちゃんとこなしていこうと思います。

作業中2

※これは去年の夏

▼退職後について


ブイクックという会社に転職して、ヴィーガンに関する事業をやっています。

210507_ボードメンバー記念写真

ブイクックは、クックパッドのヴィーガンバージョンのようなレシピサイトとか、冷凍お惣菜のサブスクとか、ヴィーガン商品が買えるオンラインサイトとか、ヴィーガンに関するいろいろをやってる会社です。

入社した時の社長のnote

経緯としては、揚羽で完全に性格が向いている仕事だ楽しーい!と働いていたところ、4年前から知り合いだった社会起業家 工藤柊くんが「そろそろおいでよ」と言ってくれました。「たしかに〜」と言ってブイクックに入社しました。

まだ入って1ヶ月ちょっとですが、すでに全然タイプの違う3事業に関わってみて、てんてこまいになっています。
これから事業やプロジェクトも増えていきます。がんばります。

ヴィーガン当事者として事業作りをできる貴重な機会です。
本当に役に立つサービス、かゆいところに手が届いて、愛したくなるサービスを作っていきます。

▼1ヶ月経ってみて

日々のミーティングが全てヴィーガンに関することなの、最高だな、と思ってます。自分の時間をフルでヴィーガン事業に使えていること、本当に最高です。最上のよろこびでいっぱいです。

一方、難しいこともあります。

以前はある意味第三者、一歩遠いところからいちユーザーとしてヴィーガン業界のサービスたちを見ていました。
だからこそ生まれる意見や、アイデアもありました。

実際中に入ってみると、冷静に客観視するのが結構難しいことに気がつきました。
エゴが入ったり、当事者であるからこそユーザー起点ではなく自分起点になりそうな時があったり。

第三者視点、ユーザー視点を忘れずに持ち続けけたい、というのが今の最重要事項です。
気づいたら失っているので、忘れないよう、意識的に。

▼そしていま

今は、渋谷にあるシェアハウスでこのnoteを書いています。
ヴィーガン4人で6月から住み始めた、とても快適なおうちです。
(全員が社員ではないです)
大好きな渋谷の街に住めてるの、最高すぎる。

ブイクックハウス

ブイクックでは、実は転職してすぐの6月から、1ヶ月限定のオンラインサイト「ブイクックモール」をオープンしました。

モール_横長

サイトの管理などなどに追われ、気づけば7月になっていました。
自分たちの企画が、実際に世に出て、リアルに生きている人たちの生活に届いていることがとても嬉しかったです。
勢いのまま早速このプロジェクトができてよかった。
協力してくださった大好きな6店舗、そして何よりいつも暖かいコメントと共に応援してくださるユーザーさん、、ありがとうございました!!
本当に素敵な方々に囲まれている会社だな、と思います。

これからも、もっと簡単にヴィーガン生活を続けられるようなサービスを計画中です。毎日あーでもないこーでもない、と話し合っています。
クリティカルなものを見つけたい。

尊敬している工藤柊くんとは家でも会社でも一緒にいるので、
ずーーーーーっとそばで学びっぱなしです。
たくさん学んでいるので、そろそろ貢献したいです。頑張ります。

インタビュー写真

個人的には、事業を回せる人になりたいと思っています。
そのためにいち工程いち工程、大切に丁寧に進んでいこうと思います。

ブイクックと並行して、2年前から定期開催している #日本で唯一の若者向けヴィーガンイベント 「Green Rabbits Club」もそろそろ復活させる予定です。
実は8月にいちイベントを控えていたり。。。。。

そんな感じで、ブイクック社員として頑張りつつ、
個人でもインスタYouTubeで発信を続けつつ、
自分のイベントグループGreen Rabbits Clubも復活させつつ

2021年は、全方向で前進する年にしていきます。
これからもよろしくお願いいたします。

八百屋さん前

コンセプチュアルな空間が素敵な遊園地にて、ヴィーガンらしく八百屋さんの前でパシャリ。

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