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早稲田蹴りICUの理由②

ずっと第一志望に掲げてきた立教異文化を蹴り、残すオプションは早稲田大学国際教養学部と、ICUとなりました

▶️前編はこちら

一年前には想像もしていなかった事態です😯

高校の先生方の話によると世間的にはやはり早稲田優位なようでした

それも自分でもわかっていました

そして受験前に見越した通り、早稲田を選ぶことのデメリットは何一つとしてなかったんです

逆に”早稲田”というだけで得することがたくさんあるように感じられました

例えば民間団体からの奨学金の多さ。
留学先の提携校数。知名度。
学歴フィルター通過。コネクション。

就職については実際のところはわかりませんが、これらは明らかにICUに勝る早稲田だからこそのメリットでした


しかしその上でも私が早稲田に即決できなかったのにはいくつか理由がありました

まず、今考えればちっぽけなことですがSILSでの純ジャパの立ち位置というのは非常に肩身が狭いものだと聞きます

一部記事では”カースト”なんて言われていますが

それは学部内の留学生:帰国or留学:純ジャパの比率が3:3:4と英語を使いこなせる人がマジョリティであることに起因していて

英語の出来は友人関係にも影響を及ぼしてしまうのだとか。


加えてSILSのほぼすべての授業は英語開講であり、英語を聴き取れなければ授業が中途半端にしか理解できず、よい成績が取れなくなってしまうことが容易に想像できました

しかし留学が必須なSILSでは志望通りの大学へ行きたければ、英語のスコアに加え良いGPAをとる必要もあります

ただでさえ英語スコアで太刀打ちできないというのに、GPAまで負けてしまったら好きな留学先を選ぶことなんてできません😥

そして留学まで話を進める以前に、せっかく授業で学ぶことを理解できないなんて受ける意味があるのか?そう思いました


正直自分の英語力に自信がなかったんですね

もうじゃあなんで受けたのかというそもそも論になってしまうのですが…(笑)

人間関係の話は本からの情報でも、在校生の方々とのLINEで聞いた情報でもあります

実際入ってみないとその実情、程度のほどはわかりませんが、とりあえず私は悲しい思いはしたくありませんでした


まぁでもこれらを特別重要視していたわけでもありません

友達ができないかも、なんて初めから悲観的になるような私でもありませんし

英語に関しても私は英語が大好きなので、SILSに入っていたとしてもなんだかんだ頑張れていたと思います

ですがICUの1年次の徹底した英語教育の後にとる英語開講の授業や、その先の留学先での授業の自分への還元率と比べたときに

より自分のためになるのはどっちなんだろう、というのは考えていました💭



そして何よりも取り違えないでいただきたいのは、私がICUに進学することを決めたのは上記の理由で早稲田がいやだったからなのではなく

下記の理由でICUがよかったからなんです


実は高校の先生に相談しに行く前日、私はICU23(私の1個上)の先輩に実際に会ってお話を伺いました

私の高校はあいにく少なくともここ3年はICU受験者がおらず、話を聞くにも相手が見つからなかったんですが、その先輩はたまたま兄の幼馴染の元同級生にいたICU生でした

HPやパンフレットを見ただけではわからない良い面悪い面両方を含めた”ICUの実際のところ”を聞ける良い機会だと思って取り次いでもらったんです


そしてその先輩は私の想像の何倍も積極的にICUの魅力を伝えようとしてくれました

もうこれは性格によるところかもしれませんが、聞いたことには一生懸命答えてくれて、求めた以上にこんないいところやあんないいところがあるんだよと教えてくれて、私はその熱意にとても心動かされたことを覚えています😳

また私はその先輩に早大生との違いを見出しました

これは⚠️一般化しすぎで偏見染みてしまいますが、🙇🏼‍♀️

私がICUの英語(=ELA)や学習全般についてどんなふうであるのか尋ねたとき、先輩は「たしかに大変だしきついけど、周りの子とか先生が絶対助けてくれる。から心配しなくて大丈夫!」と言ってくれました✨

対して、SILSの先輩に「どんな感じなんですか?」と聞いたときに返ってきた答えは「Speakingとかは日本人の子とペアになれば先生が見に来たらちょっとしゃべるだけで、あとは日本語でテキトーにできるし心配しなくて大丈夫だよ」というものでした

私はさぼりたかったわけでも、やりたくなかったわけでもありません

ただ様子や内容や質を聞きたかっただけなんです

でも答えは違いました。

きっと私の心配を和らげようとして言ってくれたのだとは思いますがその反面、この先輩は普段からそうやって考えているんだろうな、というふうにも感じてしまいました



ここで私は気づきました

自分がなりたいのはICU生のような学生であると。




そしてもう一つ印象に残ったこと、

それは「ICUには悪いところが見つからない」と言われたことです

どんな大学でも想像と違って満足できないことというのは多かれ少なかれ絶対あるものですよね、私はそれを教えてもらうことを求めていました

しかし先輩にとってICUにはそれがなかったんです

代わりにこんないい大学はない、大好きだと言われました

そして私は単純にすごい😳と思いました

1個上ということでまだ入学して1年ではありましたが、逆に卒業間近で思い出に浸っているというわけでもないのに、通っている大学に不満はないと、そう在校生に言わせることのできる、1年間で魅力を実感できるICUはどれだけ素晴らしいのかと。。🌸


これはあくまでも一在学生の話なのでもちろんそれがすべてというわけではありませんでしたが、それにしても感動しました

こうして先輩と私はかれこれ2時間話し続け、私はICUは本当にいい大学なんだなということを知ることができました

そして同時に、もし早稲田を蹴ってICUを選んだとしても後悔することはないだろうと確信しました

こうして先輩との面会、高校の先生方とのお話しを経て

私の気持ちは80%、ICUに傾きました

このままいけば私は卒業する前にICUということできちんと進路を決められていたと思います



しかし、それは現実問題難しいのではないか、ということにその後になって気づいたんです😥

その理由は以下の私が大学4年間で達成したいことでした

・英語の教員免許取得
・1年間の交換留学
・正規年数での卒業(留年をしない)
・卒業年就職(3月卒業、4月入社)

ぱっと見、何が難しいのかよくわからないと思います。なので説明すると

まずSILSや異文化と違って交換留学が必修とされていないICUでは、留学をした分他の人よりも卒業必修単位取得が時間的に厳しくなってしまうという現実があります

まぁ厳しくなるといってもここまでならちょっと頑張れば普通に可能なんですが、

私の場合、そこにさらに教職課程の科目が入ってきます

これがなかなか厳しい。😓

教職課程の必修科目というのは想像以上に多く、本当に上手に計画的に時間割を組まないと必修単位を卒業までに取り切れず留年してしまう可能性が高いんです

ですが留学担当の方に問い合わせてみたところ、これを両立している方も少数ながらいるとのことでした

なので本当に他の人より忙しいようですが不可能ではないと。

しかしさらに大きな問題としてあったのが、ICUの定める交換留学の時期でした

日本の大学というのは、就活への影響を考えて留学時期を2年の秋~に設定していることがほとんどなのですが

ICUはさすが欧米式というかなんというか、就活よりも学業を優先して(交換)留学時期を1年後の3年秋~に設定しているんです

そうすると日本に帰ってくるのは4年の夏なわけですが、それってつまり就活に間に合わないんですよね

終わっちゃってるんです。😨

春の就活ができないとなると残された機会は海外で開かれるキャリアフォーラムくらいなんですが、それも帰国後の教育実習や取り終えていない単位を取らなければいけないことを考えると準備するのがかなり大変になります

追記: ポストコロナの今、選考の初期段階ではオンライン面接を活用する会社も多いようですが、最終面接はどうしても対面でということがメジャーらしいです


つまり私がICUでやりたいことをすべて叶えようとすると、なかなか茨の道なんですね🥀

そしてそんな忙しい中でも留学先を選べるようにするためには英語試験の勉強をし、良いGPAを取り続ける必要がありますからね

…もういつ休めるん?😩っていう。。

なにか一つくらい妥協しろよ!という感じかもしれませんが、当時の私にはそれは考えられませんでした


私は、そんな地獄のように忙しい毎日に足を突っ込む勇気がなかなか持てませんでした

計画することや、継続して努力することが苦手な自分の性格を分かっていたからです

またその就職後も、ICUのかなり高い学費の工面に必要な奨学金の返済を20年も続けなければならないことも頭の中にありました

当時高校生だった私にもその借金の重さは認識できましたし、20年先まで休めないのかと考えるとその重圧には耐えられそうにありませんでした😣



そこでもし早稲田に入学したらということを考えました

そもそも学費が安くなるのに加えて、
給付の奨学金の数が増えて負担が軽くなります
留学が必修かつ2年秋~なことで
教職と就活との両立も十分可能になります

…いいことしかないんです🤔

こうなると現実的には早稲田という選択が望ましいのは明白でした



行きたい気持ちとは裏腹に決意できないまま時間は過ぎ、卒業式前日、早稲田の入学金振込締切日となって経済面の不安が最大化した結果

結局私は”早稲田に入学する”と決断し、銀行へ向かいました


その車中で母は「残念だったね。でももうこの問題はここで終わり。あかねは(ICUのきつさから)逃げたわけじゃわけじゃないからね。早稲田だって大変なのに変わりないんだから。私は羨ましいよまだまだ未来があって。早稲田で頑張れ!」と私を慰めました


私は銀行へ行くと決めてからしばらくの間は、これでもう悩むことはないんだという安心感と、ICUは自分の行くべきところではなかったみたいという残念な気持ちと、ICUへの喪失感とで少し上の空だったのを覚えています

「あーあ。もうICUには通えないのか。」

「あーあ。でも早稲田も楽しそうだしな!」


翌日の卒業式の日、やっとお世話になった先生方にご報告をし、みんなとお別れをして高校を去りました

その頃には自分の気持ちにもいくらか整理がついて、結構すがすがしい気持ちだったと思います





しかしこのままだと今の私はありませんよね🙃


実はこのあと、あることが起こったんです。。



最終回へ続く🏃‍♂️

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