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ゲゼレ・マイスター留学とは?(製菓編)

皆さん、こんにちは!

ダヴィンチインターナショナル株式会社 広報部です。


今回は、ドイツで製菓のプロとして認められる
製菓ゲゼレ、製菓マイスターについて、ご紹介します。

日本人がドイツの企業への就職を果たし、はじめてチャレンジできるドイツでの国家資格取得のため、
まずは「どんな人か適しているか」についてご紹介します。

<製菓ゲゼレを目指すのに向いている人>

ものづくり、クリエイティブなことが好き :⭐️⭐️⭐️⭐️
食への関心、味へのセンスがある人 :⭐️⭐️⭐️
チームワークでの活動が好き :⭐️⭐️⭐️⭐️
手先が器用 :⭐️⭐️⭐️
完成度への執着がある :⭐️⭐️⭐️
ドイツ語 :⭐️⭐️
製菓の経験 :⭐️⭐️

※製菓専門学校卒業、または製菓店で製造に携わっていた人は目指しやすいですが、初心者でもお菓子作りが好きな方など、チャレンジ可能です!

これから製菓のプロになりたい方
もっともっと製菓の技術を身につけたい方、必見です!


1.製菓ゲゼレとは?


ゲゼレとは、日本語でいう「職人」「プロ」

見習い期間を経て、国が定めた試験(筆記試験・実務試験)に合格したその道のスペシャリストのことを指します。

ゲゼレを取得すると、ドイツでは製菓のプロとして認められますが、
その後、だいたい1、2年ほどゲゼレとしての経験を積むことで、
実力のあるプロとして認められる
ようになります。

研修期間中に、生ケーキ、焼きケーキ、パイ類、焼き菓子(小ぶりのもの)、ムース、プラリネ、マジパン、アイスなど、製菓の製造工程を一通り習得。

ドイツで取得する国家資格のため、
ドイツでしか学ぶことができないドイツケーキの製造工程や、
日本ではあまり学ばない「マジパン」などを学ぶことができます。

工房での3年間の研修と、職業学校での研修を受け、
ゲゼレ試験に合格することで、
製菓ゲゼレを名乗ることができるようになります。
(※詳しくは、最下部「6.~国家資格Geselle「ゲゼレ」取得について~」 をご覧下さい♪)

ゲゼレになると、
製菓職人のプロとして認められ、製造現場を任されることも多く、
マイスターと一緒に商品開発に携わることもあります。

また、ヨーロッパの各地の大会への出場機会などもあるんですよ!

デュアルシステムの教育制度に基づいて試験をパスしたゲゼレたち、
長時間の試験を受けて合格した職人たちも、
職人として認められたときからが本当の意味で、職人として磨いていくスタート地点とも言えます。

試験をパスした成績によってその実力にはもちろん差がありますので、
その後の就職の際の給料交渉のことを念頭に置いて、成績をきちんと取っておくことが大切

マイスターを目指したい人は尚更、
良い成績をとっておく
ことが大切です。
ゲゼレ取得の時の成績表が、その後マイスターを目指す時のマイスター学校への入学などにも影響があるからです。

ゲゼレの資格は、他のEU諸国でも認められているため、
将来EU諸外国においてもプロとして転職もすることができます。

周辺国への転職といっても、ドイツ語圏であれば語学の心配もありません!

ゲゼレになると、
製菓職人のプロとして認められ、製造現場を任されることも多く、
マイスターと一緒に商品開発に携わることもあります。
また、ヨーロッパの各地の大会への出場機会などもあるんですよ!

デュアルシステムの教育制度に基づいて試験をパスしたゲゼレたち、
長時間の試験を受けて合格した職人たちも、
職人として認められたときからが本当の意味で、
職人として磨いていくスタート地点とも言えます。

試験をパスした成績によってその実力にはもちろん差がありますので、
その後の就職の際に、成績をきちんと取っておくことが大切

マイスターを目指したい人は尚更、
良い成績をとっておく
ことが大切です。

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過去の参加者はどんな人?と思ったあなた、
2020年度『製菓』で参加し、2023年の春にゲセレを取得した参加者Ayanoさんへのインタビュー動画をご覧下さい。
(Ayanoさんが、留学生活を楽しんでいる雰囲気が伝わる動画です♪)


2.次のステップ、製菓マイスターとは?


その後、さらなるキャリアアップをしたい人は、
マイスターを取得するための技術を身につけます。

マイスターとは、開業資格でもあり、
工房(会社)の社長業、「経営マイスター」として活躍する場合と、
現場の長として「現場マイスター」として活躍する場合があります。

「現場マイスター」は、
研修生をプロに育成する教育を担うほか、
商品開発の責任者としての立場になります。

責任者、管理者としての立場になるため、
権限と責任のある仕事に就くことができますし、当然お給料も高くなります。

では、マイスターになるにはどのような道があるのでしょうか。

(ゲゼレは技術力が備わったプロとして認められますが、)
マイスターは、技術に加え、開発力、経営学、教育学を学び、
「すべてを合わせた4本柱の試験に合格した人のみ」がなれるものです。

ゲゼレ試験を合格し、ゲゼレになった人が、
さらなるキャリアアップのために、マイスターを取得します。
誰でも取得できるということではありませんが、ゲゼレをいい成績で卒業し勤勉な人であれば国籍関係なく目指せます。

マイスターもゲゼレ同様、
他のEU諸国でも国家資格として認められています!

===

ここでちょっとブレイク・・・

弊社YouTubeでは、ドイツ語の学習動画も配信しています!
今回は、ドイツのカフェやケーキについての動画をご紹介。

ドイツ語がわからない人でも大丈夫!
ドイツ語とドイツのカフェの雰囲気を是非味わってみて下さい♪


3.製菓ゲゼレ、製菓マイスターは、こんな活躍ができる!

<ゲゼレ>
製菓の会社や工房で、製菓製造のプロとして働け、ホテルやレストランの製菓部門を担当することも。

ドイツの場合は、ゲゼレとしての給与水準が設定されており、プロとして認められたゲゼレは、安価な賃金での雇用はできません。

そのため、安定した収入を得ることができるようになります。

<マイスター>
開業資格を得るため、自分で製菓のお店を開くことができます
開業したり経営に携わったりするほか、マネージメントを伴う現場の長として活躍することもできます。

大手会社においても、マネージメントを司る中間層として活躍することが多く、
日本で活躍するドイツのマイスター資格取得者の方は、マイスターとしてのブランディングを構築し、大活躍する方がいます。
これは職種として製菓に限ったことではありません。
日本には様々な職種で、ドイツの本物のマイスターの国家資格を持って活躍する方達がいます。

ダヴィンチ留学 留学中の様子

4.ゲゼレ、マイスターの資格なしで、製菓の仕事に就けるのか?


ゲゼレ、マイスター以外で製菓の仕事に携わる場合は、ゲゼレの下に位置づけられます。

そのため、ゲゼレを目指す研修生、雑用係、ヘルプのような立場として働くことになります。
その後のキャリアアップも難しいため、残念ながら低賃金のまま雑務をしていくことになります。
正直、それでは日本人がドイツで働く意義が見出せない可能性が高いですね。

5.まとめ

ドイツは、製菓も含めスペシャリストを育成する仕組みが秀逸!
実際の工房で実務経験を積みながら、職業学校で理論を学びます。

ゲゼレになれば、一通り菓子部門の製菓製造ができるようになります。

さらにマイスターになることで、経営や教育に携わることになり、国家資格のキャリアアップが確実に可能に。

ドイツが優れている点は、
転職をする場合も、それぞれの国家資格のランクで採用されるため、給与水準が確保されています

転職に有利な国家資格の仕組みが存在しているんですね。

ダヴィンチ留学生 Sahoさんが研修中に自分が作ったチーズケーキと一緒に🎶

6.みなさんへのメッセージ


今回ご紹介したドイツでの製菓のゲゼレ、いかがでしたか?

ダヴィンチインターナショナルは、日本人でドイツでこのゲゼレを目指してその後ヨーロッパで活躍したい人、または帰国して活躍したい人のためのフルサポートを行なっている会社です。

特徴は、ダヴィンチが参加者の特徴を見て、適した会社に就職を導き
特に昨今難しい労働許可の取得において、確実な手続きのサポートを実施し、
安心した手続きのもと研修に入り、研修を受けるサポートを実施していること。

そのためには参加者が日本にいる間からドイツ語の準備を行うこともとても大切。
そのため、留学参加者の準備のためのオンライン語学学校も運営しています。

日本にいる時からしっかり準備し、ドイツで就職する土台をしっかり作ってドイツに留学することが大切

ダヴィンチはドイツに渡ってからも、ドイツ人のスタッフと日本人のスタッフが参加者の心に寄り添い、丁寧にサポートします。

就職前の準備、就職の面接時の同行・サポート、就職後における、現在あちらこちらで問題になっているビザ取得のためのトラブルシューティングをしっかり行い、留学参加者の皆さんの安全な研修ライフをサポートしています。

それには、もちろん参加者のドイツ語の習得に向けた努力も欠かせません。

ドイツ語の習得と、ドイツでの生活に馴染むことが、このプログラムで充実したドイツ生活を送るための大事な要素であることは言うまでもありません。

そのため、このプログラムでとても充実する人もいる一方で、海外でのチャレンジそのものが向いていない場合も残念ながらあります。

海外にそもそも興味がない人や、日本を基準になんでも評価しがちな人、自立していない人、海外チャレンジする際にお客様になってしまう人、好奇心が弱い人、こんな要素がある人は残念ながらドイツでのチャレンジも向いていないことが多い傾向があります。

しかし、人は本当に様々。
海外チャレンジが向いている人にとっては、ドイツでの数年間が自分の人生の宝物になると言っても過言ではありません。
日本にいて100パーセント体験できない様々な国の人との出会いは、その後の人生も変えてくれますし、
海外での仕事の経験、周辺国で体験できる様々な有意義な時間、
これがあなたの人生の価値観や考え方を広げてくれることは言うまでもありません。

その上、ドイツは世界有数の労働環境が優れた国。
環境が整ったヨーロッパのど真ん中のドイツで、海外でのチャレンジにワクワクする君、自分の人生の可能性をグッと広げてみませんか。

製菓に限らず、他の職種でチャレンジしてみたい方も含め、
ドイツ留学・就職、このプログラムに興味がある方は、お電話やメールなどでまずは、お気軽にお問い合わせ下さい。


7.~国家資格Geselle「ゲゼレ」取得について~ ※詳しくはこちら


ゲゼレを取得するための研修には、以下の要件が必要です。

①ドイツにおける以下の学歴(主だったものをご紹介)を有する者
 ・実科学校Learschuleレアルシューレ卒業
 ・基幹学校ハウプトシューレ卒業
 ・本来は大学を目指す人が多いGymnasiumでAbitur(大学進学資格)取得者

※日本人が研修に参加する場合は、「高校卒業資格」が必要となります。

研修を受けるための就職先の確保(就職活動)
 研修生として受け入れてもらう会社に応募し、就職活動をおこないます。
就職できてはじめて、(日本人の場合には外国人局で申請し取得する労働許可・滞在許可も必要)研修を開始できるようになります。

②ゲゼレになるための3年間の研修スタート!

会社に就職ができた後、しっかりと外国人局で労働ビザと滞在許可を取得してはじめてゲゼレ「プロ」になるための研修がスタート。

週に5日勤務(業務時間8時間)し、そのうち1、2日は職業学校に通いながら、ゲゼレの試験を受けるために、日々勉強を重ねていきます。

【基本的 勤務スタイル】
週に4日:研修先工房での研修
週に1回:職業学校での研修
 ※数週間まとめて学校で実務を学ぶ期間もあります。

③ゲゼレの試験を受ける

(ゲゼレ試験の前にある)中間試験

研修2年目にうける試験。
※この試験の結果で、本試験の合否を把握することができ、十分に準備をして臨むことができます。

試験に合格し、ゲゼレを取得

その後更なるキャリアを積みたい人は、マイスターを目指します。


※マイスターになるためには、ゲゼレ取得の際にいい成績を取得しておくことも大切。

マイスター学校へ入学し、試験を受けるシステムにおいて、マイスター学校への入学にも一定程度の条件が課せられている場合があります。

***

お電話やメール、お問い合わせフォームで、お気軽にお問い合わせください。😀✨


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