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かわいいおじいちゃん(おじさん)は正義だ

昨年、ポルトガルに行く前にポルトガル本を探していて、出逢った。

この時フェルナンド・ペソアという人をはじめて知った。ポルトガルの有名な詩人らしい。

表紙を見た時は「かわいいおじいちゃんだ」と思った。

そして帯の「ヨーロッパの西端の小国を世界に知らしめたいという"切なる想い"で書いた未刊のガイドブック」という言葉に、「読まなくては」と思った。

なんだか、どこに送るわけでもないのに市の紋章をこっそりこつこつ考えたり、いつか商品化するつもりなのか、孫の手などを自主制作したりしていたおじいちゃんのことを思い出した。

没になって捨てられた紋章のアイディアはゴミ箱から拾って今も取っておいてあるし、孫の手も玄関で靴べらに擬態させて今も大事にかざってあるよ、おじいちゃん。

ポルトガルは、高校生の時「世界の絶景」みたいな本で見てから、ずっと行きたかった。今勉強を頑張って、いつか絶対に行くんだと思っていた。

それからだいぶ時間が経ってしまったけど、ようやく行けたポルトガル。勉強は頑張ったけど、それとは関係なく旅行で行った。

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リスボンにいた時は天候に恵まれず。でも雨のあとの空もすごくきれいだった。

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リスボンだけではなくポルトやシントラにも行って、とにかくどこもとても良かった。人がとても優しい。ちょっと頑張ってポルトガル語で話すと、すごく喜んでくれる。私は海外にそこそこ長い間住んでいたけれど、あんなに外国人に優しい人たちっているんだね。。

そして、至るところに猫(最高)。

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この本は主に文字で、リスボンの名所について説明している。

想像に難くないと思うが、文字とたまに出てくる白黒の写真で名所を説明されても、あまりイメージが湧かない(私だけ?)。情報も古い。

でも、リスボンについて余すことなく伝えたいんだ!!という著者のパッションを痛いほど感じる。死体安置所の場所まで書いてあるのはおったまげた。

本書に出てくる名所を巡ってみるのも、なかなか良いものだった。

時間の関係で全ては巡れていないし、巡る順序もバラバラだったけれど。

帰国後に再読できていないけど、訪葡後に読んでみるのも楽しそうだ。

とにかくポルトガルにはまた行きたい。

そして驚くことなかれ。勝手におじいちゃんだと思っていたペソアさんは、おじいちゃんではありませんでした。1935年に47歳でこの世を去っているので、おじさんでした。ごめんなさい。




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