データの誤謬#9 『ホーソン効果』
リモートワークでは、「見られている」が減少。
やる気を失ってしまったら、「見られている」状況を自分で作り出すのが効果的かもしれませんよ。
#9 ホーソン効果
誰かを監視するという行為が、その人の行動に影響を与え、
偽りの調査結果につながること。
ホーソン???
1920年代、イリノイ州にあるホーソン工場では、
「労働時間」や「照明」、「休憩時間」などの物理的環境を変えて、
労働者の生産性を調べる社会実験が行われました。
条件を悪くしてみたにも関わらず、結果はなんと、
どんな条件でも”生産性が向上”してしまいました。
あれなんで?ということで、さらなる調査を進めました。
そして判明しました。
実際に労働者の生産性を向上させたのは、
なんと「横にいた調査員」だったのです。
どういうことかというと、周囲の注目を浴びることで「よく見られたい」、「誰かの期待に応えたい」という意識が働き、悪条件でもやる気がアップしたことで、作業効率が向上したのです。
つまり、生産性向上の理由は、
自分に関心を持ってくれる隣の「人」だったわけです。
人間を対象とした調査では、
ホーソン効果に気をつけなければならないこと、覚えておきましょう。
ホーソン工場での実験から100年経った現代でも、組織の生産性向上の鍵を握るのは、円滑な人間関係ではないでしょうか?
リモートワークで、最近は「見られている」が減っていますね。
ホーソン効果を自分に当てはめ、今まで以上にチームメイトとのコミュニケーションを積極的にし、「見られている」状況を自分で作り出すことで、自分のやる気も高めていきましょう♪
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※当記事は、英国ロンドンDatachoice Solutions Limited社とのライセンスに基づいて、転載・加筆しています。