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元々は、誰もが『無知』と『無垢』だった


言われることで、どうしても傷付いてしまう言葉があります。

『そんな事も知らないの?』
『常識でしょう?』


私の場合、この言葉を強く忌避してしまうのです。

人生は千差万別で、存在している人々の数だけ人生が存在しています。
似ている境遇にあっても、それぞれがとても素晴らしい『個人』であり、『違う人物』なのです。


ドラマが好きなら、ドラマの知識が豊富。
釣りが好きなら、釣竿や疑似餌の知識が豊富。
宇宙が好きなら、沢山の恒星と惑星などの知識が。


でも、それらの知識を、最初から知っていたのでしょうか?


元々は『無知』であり、知りたいという探究と好奇心、興味があったからこそ、その『知識』を深める事が出来たのだと思います。


『無知』であった頃の自分自身を受け入れると、「そんな事も知らないの?」という攻撃的な言葉を使わず、知識の有無を他人へ投げ掛ける事もしなくて済むと思うのです。

『知らない』なら『知ればいいだけ』という、とっても簡単な答えだと思います。


そして、あなたが、私が。人生の中で得てきた数々の知識は、掛け替えがなく、誰にも奪うことは出来ない『宝物』なのです。

あなたの趣味や興味は、あなたの素晴らしい『才能』である事も、自ずと導きだされます。


「そんな当然の事を、今更何を……」
そう思った場合は、少し自分自身と向き合うのです。

『当然である』と思ってしまった時とは、強い慢心を抱いている現れだと思うのです。
その『慢心』は、大切な誰かを傷付けてしまうかもしれないのです。


初心を大事にする、ということは『無知』で『無垢』な自分自身を思い出す事が出来る、素晴らしい時間なのだと、そう思っております。

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