Ruru.

はじめまして、アメリカ在住の20代です。日本の学士課程、アメリカの修士課程を修了。本、美術、音楽、哲学、写真、映画が好きです。自分のことを知ることが生きるということ。日々思ったこと、気づいたことを書いています。

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はじめまして、アメリカ在住の20代です。日本の学士課程、アメリカの修士課程を修了。本、美術、音楽、哲学、写真、映画が好きです。自分のことを知ることが生きるということ。日々思ったこと、気づいたことを書いています。

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自分の人生は自分のもの

私たちは日々、様々な声に囲まれています。 社会からの、”常識”とされる声。 親からの、”期待”を含ませた声。 友人からの、”羨望”混じりの声。 親戚からの、”心配”という偽りの優しさで語られる声。 人は弱い生き物です。 だから何が正解かを求め、人に意見を求め、人に承認を求め、そして貰えなかった愛を求めます。 しかし、その相談した相手自身も何が正解か分からず、でも知っているふりをしていないと、と思って語られる言葉は、その人の色んな想いが混ざった主観的なものです。

    • 15年越しの熱い想い

      私は最近、ギターを本格的に練習し始めました。 実は、中学生の時くらいから密かに憧れてはいました。ずっと。 なのに、本当にやってみるまでは約15年かかってしまいました。 習い事は小さい頃から毎日入っていて、約7種類を毎週毎週通っていました。 しかし、ふと振り返ると、信じられない事実に気付きました。 1つも自分がやりたい、と言って始めたものではない ことでした。 1つも、です。 この一年、人生の様々なことを振り返り、ようやくこの異常さに気付きました。 しかもこれ

      • 現世は、今に心を開いて生きるのみ

        最近、チャップリンがなぜ、あのように哲学が深いのに、喜劇を専門にしたのか、分かるようになった。 この世界は、考えてみれば喜劇だろう。 選んでもない生を受け、選んでもない親から、選んでもない時代と場所に生まれ、死ぬことだけは確定している。 なんという矛盾か。 その上でさらに、国や文化、時代によって、こうあるべき、こうなりなさい、などと周りから言われる。 そして1日1日を、確実に死ぬその日まで食い繋ぐために、労働をする。 矛盾のかたまりだ。 善と悪、絶対的価値観、宗

        • 心が帰れる家がなかった人たちへ

          今日、この本を読んだ。 最近の思考の切り替えにより、格段に心が軽くなり、見ている世界が変わり、幸せというような、うっすらとした暖かさを心の中に持てるようになったのだが、それが言葉ではっきりと説明されているのが、この本の内容に感じた。 たしかに、たしかに。 そう思ったところをメモ書きしておいたので、共有する。 本の最後の方からiPhoneのメモに打っていたからほんの少ししかここでは紹介できないが、実際には付箋をたくさん貼るほど納得する内容が多かった。 今、苦しい人は読ん

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        自分の人生は自分のもの

          プラトン 洞窟の比喩がまさに私の経験に当てはまった

          「洞窟の比喩」というエピソードが古代ギリシャの哲学者プラトンが著した「国家」にあります。 このプラトンのエピソードを読み、自分の経験と照らし合わたとき、これは真実だと思いました。 私は毒親育ちだったのですが、どちらかというと健全な家庭育ちの方と一緒に時間を過ごした日々がありました。 その方は、出会った時はなんとなく自分と似ていると思ったのですが、だんだんと何かが自分と違う、と感じ始めました。 同じ苦労をしてきたはずだ、そう思って話しても、どうも違うらしい、何か私のほう

          プラトン 洞窟の比喩がまさに私の経験に当てはまった

          20代で捨てるべきもの

          四角さんの本を拝読しました。 ちょうど前回の記事に書いた通り、様々なものを手放し、遊ぶように生きる、働くということの良さに気づいた時、この本に出会いました。 著者はミニマリストであり、現在はニュージーランドに住んでいるそう。 20代で捨てるべき50のもの、ということで、どの項目も今の自分がまさに納得できる説明が書いてあり、30分ほどで読んでしまいました。 私が今まで目にし、手に取ってきたものは、20代でやるべきこと、を強調した本が多かったので、今回のこの本は目から鱗で

          20代で捨てるべきもの

          歴史家ホイジンガの言葉で、初心を思い出す

          アメリカに来た当時のワクワクを忘れていた、と最近気づいた。 正確には、ワクワクを忘れようとしていたのかもしれない。 そして知らず知らずのうちに、大荷物を1人で抱え込んで、必死に握りしめていた。 この街で、大学院も、コロナ禍も、失恋も経験し、別の州でディプロマを取りに引っ越しもした。 その中で様々なことを学んだが、外部のあらゆるノイズに、自分の小さな心の声がどんどんかき消されていった。 もっと真剣に、ちゃんとやらなきゃ。 言われたことをしっかりやらなきゃ。 あれも

          歴史家ホイジンガの言葉で、初心を思い出す

          私たちはみな、最初から知っている

          人はとかく、他人が自分に対して放つ言葉を真に受け止める生き物である。 特に幼少期は、何も知らないし、狭い世界にいるため、身近な人の言葉がいつまでも鳴り響き、やがて自分の定義、信念になっていく。 無理もない、人間は自分を外から見ることはできないから。自分の顔も、背中も、真正面から直で見ることはできず、鏡やカメラ越しにしか見ることが、一生できない。 そして月の裏側のように、人には見せない部分が、誰だってある。 目に見えない性格や、内面などは特に、他人から言われたことは間に

          私たちはみな、最初から知っている

          人間、近代化、その先

          (どっちが悪いとかなんとか、この記事で言いたい訳ではない。事実を哲学的、人類学的に想像しての私見になる。あらかじめご了承を願う。) この地球も、女性も、本来は寛容で包み込むような存在であった。(もちろん寛容さがあるというのは、その逆も同時に存在はしているということにもなるが。) それを人間の高知脳✖️本能的な男性脳というものにより、人間の女性、そしてこの母なる大地を少しずつ少しずつ傷つけられてきたように思う。 自然界では、孔雀など分かりやすいが、メスに選ばれるように、色

          人間、近代化、その先

          自分の気持ちを尊重し、はっきり伝えることができる人を育てる必要性

          今まで、何の疑いもなく"人は根本的にはみな良い人だ"と信じてきた。 要するに性善説を信じてるようなものだ。 だからこそ、人間関係が少しでも壊れたり、相手が嫌な素振りをほんの少しでも見せたり、裏で陰口を言われたりしても、いつも自分を責めていた。 相手は根は良い人で、私が関係を壊してしまった。私が〇〇を言わなきゃ良かった、あの時感情を出さなきゃ良かった、などなど。 本当はその時傷ついた。という事実さえも、すぐさま自分でガスライトし(事実をねじ曲げて)、たしかに私が考えすぎ

          自分の気持ちを尊重し、はっきり伝えることができる人を育てる必要性

          アメリカで成功者と言われるような人たちと話してみると

          この世の中について、全てを理解してて、自分が何をやってるのか分かっている人なんて、いないんだな、ということに気づきます。 わたしは5年前にアメリカに来て、それ以前から"成功、ゴール"と言われるような分かりやすい目標に向かって、地道に努力してきたつもりで、それをそのまま"成功者"になるまで続けるつもりでした。 なぜなら、そこに辿り着いたら人生が変わる。 成功者や偉大な方々に囲まれて、より人生が深まるはずだ、と。 でもそこからコロナ禍に突入し、世界が一変したことも1つの原因

          アメリカで成功者と言われるような人たちと話してみると

          本質は平凡だったりする

          アメリカと日本、両方の教育機関で学んでみて、思うことがあります。 日本は、あまりにも言いたいことを言えない。 そしてアメリカはとにかく自分の言いたいことをどんどん言わないといけない。むしろ、内容はなんでもいいから何かを"主張"しろ、と。これは実際に言われて、すごく違和感を感じたことです。 でもね、この世の中、本質は至って平凡でつまらないんだと私は思うんです。 だって、善は悪にもなるし、愛は憎しみになるし、光は闇を伴うし、全ては表裏一体なんです。 そうすると、ある事柄

          本質は平凡だったりする

          オーストリアの彫刻師を知って思うこと

          オーストリアの彫刻師メッサーシュミットの「頭」という作品群を調べていたら、メトロポリタン美術館の解説がでてきた。 その解説の一説によると、彼は統合失調症があり、自分が感じる様々な感情などを作品に込め、自分と切り離すかのような目的もあったらしい。 芸術家のそういう話を聞くと、思う。 現代では、心理学など医療的、科学的な研究が進み、ちょっとでも自分が人と違うと感じたり、生きづらいと感じれば医者に行ったり、診断を行ったりする。それはきっとSNSの影響も大きいだろう。 でも本

          オーストリアの彫刻師を知って思うこと

          紛れもない、この宇宙の法則

          人間について考えると、人間が機械や人工物と違うのは、生物であり、生物というのは、生まれてやがて死ぬというサイクルであり、 それは紛れもない、この宇宙の法則であり、 これだけは、ビックバンがあった、宇宙の誕生から決まっている絶対的な不変なもの。 私たちは、必ずこの宇宙から肉体が消え、もちろん来世があるとか、魂は残るとか人によって考えは違いますが、今のこの身体は必ず朽ちます。 そして、多くの人は死ぬ時、少しばかり苦しみながら死にます。 必ずその日はやってくるのです。

          紛れもない、この宇宙の法則

          英語で思ったことをつぶやく イーロン・マスク氏の生い立ちを聞いて私は思う

          If a child’s parents don’t value the child without any success or status, then even though the child makes them proud by hard work and money and success, they will never have true love for that child, because if they only become happy by th

          英語で思ったことをつぶやく イーロン・マスク氏の生い立ちを聞いて私は思う

          自分と違う価値観の人や環境に身を置くことの大切さ

          ニーチェの哲学書、”悲劇の誕生”を読んでいてふと、気づきました。 5年前アメリカに来るまでは、ほぼ自分と同じような価値観の人々の中にのみ、身を置いて生きてきたことを。 私は6歳から芸術、芸能の世界に身を置き、学校も中学からずっと芸術専門でした。 高校生の時、ドイツに留学しましたが、それも音楽系の高校だったため、一般教養は普通の高校と等しくありましたが、その上で演奏会、演奏旅行も行うような学校でした。(その時にあった哲学の授業で、ショーペンハウアーにのめり込みました。)

          自分と違う価値観の人や環境に身を置くことの大切さ