「こんな歳になったら怖いもんなしやで!」と言っていたおばちゃんの年齢をとっくに超えていたことに気づいてしまった話
15、6年前、私がまだアラフォーで痩せていた頃(どうでもいい情報すみません!)
上のイラストのような50過ぎのおばちゃんが職場におられました。
仕事が正確で速く、皆さんに一目置かれる存在でした。しかもいつも柔和で優しい笑顔の方でした。
当時、私は同居している舅の認知症がドンドン悪化してきたせいなのか、
それともなれない金融関係の仕事でのストレスからなのか、
突然、吃音に悩まされることに……
職場でも徐々にふさぎ込んでいきました。
そんなある日、おばちゃんが(Sさんとします)上司に
「備品を買いに行って来ます、たおたおさんも一緒に。」
一目置かれているSさんの言うことは、だいたい何でも通りました。
「さ、たおたおさん行こ!」
私の様子を見て外に連れ出してくださったのがすぐにわかりました。
温かい人です、Sさんは。
歩きながらSさんは、いつものニコニコ顔で私にこうおっしゃいました。「もうなぁ、私みたいな歳になってきたら、なーんにも怖いもんなしになるで!楽しいだけや!」
それを聞いた私はSさんが羨ましくて羨ましくて、「そんな心境になれるんやったら、40代すっ飛ばして早く50歳過ぎたいわ!」と、単純に思いました。お恥ずかしい私です。
今日なぜかフッとSさんの事を思い出しました。
当時まるでおばあちゃんを見るような気持ちで接していたSさん、
気づけばその時のSさんの年齢より3歳も上になっていました!
しかも「怖いものなし」どころか、「怖いものだらけ」の心境で過ごしております。更に身体が心について行ってない感じもいたします。
「あんだけ早く50歳を過ぎたかったのに、ぜ~んぜんSさんのような感じになってないわ!」
「みんながみんな、あてはまらないんや!人によるんやわ…」
それに気づくのに、なんと私は15年以上もかかりました(笑)アホですね。
たおたおです、よろしくお願いいたします。