【書評・感想】 経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる(蔭山 克秀)
この本は、アダムスミスの国富論やマルクスの資本論のような代表的な経済学に関する名著50冊について簡潔にまとめている本です。
国富論や資本論のような歴史的名著を取り上げることはもちろんのこと、ピケティの21世紀の資本のような最新の経済学に関する本についても取り上げられており、興味深く読むことができました。
そして、この本で紹介されている本について、読んでみたいという気持ちになりました。経済学を学んでみたいと思っている方、経済学に少しでも興味がある方におすすめの一冊です。
【著者紹介】
蔭山克秀氏
代々木ゼミナール 公民科の講師
著書・・・大学入試蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本等
【この本で紹介されている本で読んで観たいと思った本】
・ムハメドユヌス自伝
この本は、バングラディシュにあるグラミン銀行の創業者ムハメドユヌス氏の自伝です。ユヌス氏は、貧困は根絶できるとの信条を胸に、バングラディシュで貧困をなくそうとする活動を行っています。具体的にはグラミン銀行で、貧しい女性の方を中心に融資を行い、貧困から脱出できる手助けをしています。こうしたグラミン銀行での取り組みの経過等を描いた作品です。
・スティグリッツ入門経済学
この本は、経済学の中で重要である①トレードオフ、②インセンティブ、③交換、④情報、⑤分配という5つの概念を軸にして、経済学の基本的な内容について書かれた本です。蔭山氏が本著の中で大変読みやすいと絶賛していました。私も、今少し読み始めていて大変わかりやすく勉強になっています。
個人的には、トレードオフという概念が印象に残りました。トレードオフという概念は聞いたことがあっても、日常生活でトレードオフを意識して考えることはありませんでした。何かを得れば何かを失うことを再認識しました。例えば、労働時間が増えれば給料は増えるでしょう。しかし、健康は損なわるかもしれません。自分の中で何が大切なのか優先順位を決めることが大切だと認識しました。
【最後に】
読みやすいので、ぜひ読んで観てください。