【書評・感想】君たちはどう生きるか?吉野源三郎著
この本は、14歳で中学生のコペル君(本田潤一君)の生活を題材にして、生きていくうえで大切な価値観や道徳・倫理について書かれた本です。コペル君のおじさんが主に手紙を通して、コペル君に大切なことを伝えていく形式となっています。
実際に、この本に出てくるような出来事に近い経験を私もしたことがあるので、身につまされる思いで読みました。
これから生きていくうえで、大切にしていこうと思う考え方に出会うことができたので、とても良い本でした。
考え方をもう一度見直そうかなと思っているかた、何か面白い本ないかなと思っている方におすすめの一冊です。
著者紹介
吉野源三郎
編集者、児童文学者、評論家、翻訳家、反戦運動家、ジャーナリスト等
代表作・・・君たちはどう生きるか
雑誌「世界」初代編集長、岩波書店常務取締役等
印象に残ったポイント
"生産者”
消費者と生産者の視点について考えるきっかけとなりました。生産するというイメージですぐに思い浮かぶのは自営業で商品等を生産している人だと思います。ただ、商品以外にもサービスであったり、生産の形態は様々だと思います。そのため、働いていれば何かを生産することに必ず携わることになると思います。
しかし、会社でも新しいことを考えて業務に取り組み生み出す人と前年踏襲であまり考えずに仕事を進めてしまい、あまり生み出すことが出来ない人がいると思います。わたしはどちらかというと後者です。何となく前のやり方で仕事を進めてしまうことがあります。やはり、自分が行っている業務について意味を考え、日々工夫して業務に取り組んでいくことが大切だと感じました。
また、いつか個人でも生産者になりたいと思いました。今の時代、様々な形で生産者側に回れると思います。生産者になるために、勉強を継続して行い自分にできることを少しづつ増やしていくことが大切なのかなと思いました。
”強い人”
ナポレオンのくだりでこの話がでてきました。ナポレオンは戦いに敗れ、囚われの身になって民衆の前に姿を見せたとき、決してみじめな姿は見せず堂々と振る舞っていたそうです。そして、その毅然とした姿に民衆は感動を覚え、自然と拍手が起こったそうです。ナポレオンが語り継がれているゆえんだと思いました。ナポレオンの伝記を読んでみようかなと思いました。
さて強い人とは、一体どんなひとなのでしょうか。
私は、”どんなことが起こっても動じずに冷静に立ち振る舞える人”だと定義しました。そういう人になれるように余裕を常に持てるようにしたいと思います。余裕を作れる人になりたいです。
”失敗から学び立ち直る”
私は、持病が悪化し2ヶ月間入院していました。仕事が忙しい時期に離脱してしまったので、本当に職場の方に迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
おそらく職場の人の中にも、私のことを良く思っていない人もいることでしょう。また、信頼も失われてしまったと思います。
過去のことは変えられない。今できることを精一杯頑張ることしかできないんだと再認識しました。
また、日常生活においても、友人や恋人、家族などになんであんなことを言ってしまったんだろうと後から後悔してしまうことがあります。本当に誤りを犯してばかりです。
”僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。だから、誤りを犯すこともある。しかし、僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。”
この言葉が特に胸に染みました。
最後に
この本は、今まで読んできた本の中でもトップクラスに印象に残っている本です。内容も濃いですし、小説のような形式で読みやすいのでぜひ読んで観てください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?