お酒を飲むと勇気が出るという幻想
お酒を飲む理由の一つとして、「お酒を飲むと勇気が出るから」という人もいるかもしれません。
しかし、これは、全くもって間違った危険な思い込みです。
最初に勇気の定義を明確にしておくと、
「困難を乗り越えようとする力のこと」
「正しい認識と判断をし、良心や本音を選ぶ事」
だと僕は定義しています。
ですが、お酒を飲んで思考や感情を薬物の作用で麻痺させる事は、正しい認識と判断を鈍らせる事になります。
例えば、映画やアニメの主人公が、自分よりも強い相手に挑んだり、困難に立ち向かう姿は、まさしく勇気です。
その勇気ある姿に人々は感動して、「自分もあんな勇気のある人になりたい!」と思う事でしょう。
では逆に、会社の飲み会で、普段は物静かで大人しい人が、酔って虚な目をしながら、お店の定員さんに向かって、「注文が遅いよ!もっと早くもってこい!!」と大声で罵声を浴びせていたら・・・
「ああ、あの人はなんて勇気がある人だ。憧れる!自分もああなりたい!」と思いますか?
また、会社の飲み会で、普段は異性と話すのが苦手な口下手な同僚が、ベロベロになって、新人女性社員を口説き、ベタベタ体に触り、ボディータッチをしてたら・・・
「ああ、あの人はなんて勇気がある人だ。男として憧れる!カッコいいい!」と思いますか?
いいえ、そんな事は無いはずです。
多くの場合は、「自分は絶対あんな風にはなりたくない」と思うはずです。
つまり、お酒を飲むと勇気が出るのではなく、アルコールという薬物の力で、恐怖心や抑制心を麻痺させているだけなのです。
恐怖心や抑制心は人間にとって、とても大事なものです。
何故なら、恐怖心が無くなると、普段は「これは危険だ!」と思っている事も平気でやってしまい、自分も他人も不幸にしてしまう事に繋がるからです。(飲酒運転など代表的な例ですね。)
また、抑制心が無くなると、普段は人の気持ちを考えれる優しい人でも、平気で人の傷つく事を言ってしまう可能性があるからです。
繰り返しますが、勇気の定義は、
けして、酒を飲んでアルコールという薬物で、思考を麻痺させて、恐怖心や抑制心を麻痺させて、鈍った判断で行動をする事ではないのです。
そう思う方もいるかも知れません。
しかし、これも大きな間違いです。
何故なら、勇気は筋肉と同じで、 「使えば使うほど、成長するもの」だからです。
お酒で恐怖心を麻痺させる事は、勇気を出して成長する機会を奪い、一生弱い自分で居続ける事になります。
仮にその時だけ、お酒を飲んで緊張や恐怖心を紛らわせて、何かに成功したとしても、
また同じ場面に出くわした時に、またお酒を飲まないと何も出来ない人になってしまいます。
例えば人間関係が苦手な人がいたとして、本来なら、勇気を出して人とか関われば、コミニケーション力を磨いて自分の成長に繋げる事が出来ます。
しかし、自分の人間関係の不得意さをお酒に頼ってしまうと、一生「人間関係が苦手な自分」から成長する事が出来ません。
しかも、お酒には耐久性があるので、同じ量を飲んでも酔えなくなり、飲む量も増えていくでしょう。
その結果、周りの人から「あの人はお酒が無ければ何も出来ない臆病者だ」と思われてしまいます。
その事に気づいていないのは、お酒に酔って、「自分は勇気があるんだ」と勘違いしている自分だけ。
これから、お酒を辞めたい方や、すでに辞めている方は、是非「お酒に頼らない本当の勇気」を身につけてみて下さいね^^
今日もあなたの禁酒・断酒ライフを応援しています!
シラフの人生を最大限楽しみましょう♪
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