「論理」で人は「動かない」
このように物が溢れかえり、
豊かになる事で
人々の価値観が多様化した。
今の時代は
人の心を動かすことが
昔以上に難しいと
感じるようになった。
このような課題への解決策を
過去の哲学者の意見を
参考にしてみることにした。
アリストテレス
アリストテレスは古代ギリシャの哲学者である。
このアリストテレスの思考を参考にする。
アリストテレスは
「論理だけでは人は動かない」
という言葉で有名である。
人を動かす3要素
人の行動を本当の意味で
変えさせようとすると思うのであれば、
3つの要素が必要であるといった。
アリストテレスは人が本当の意味で
人を説得して行動を変えさせるためには
「ロゴス=論理」
「エトス=倫理」
「パトス=情熱」
論理
論理だけで人を説得することが
難しいとは指摘したが、
論理は必要である。
論理的にむちゃくちゃだと
思われる提案は人の賛同を
得ることは難しい。
主張が理にかなっている
というのは重要な条件である。
倫理
「論理」は必要条件ではあるが、
十分条件では無い。
道徳的に正しいと思える営みでなければ
人のエネルギーを引き出すことは出来ない。
人は道徳的に正しいと思えること、
社会的に価値があると思える物に
自らの才能と時間を投入したいと考える。
情熱
本人が思いを持って
熱っぽく語ることで人は初めて共感する。
人の行動を本当の意味で
変えさせようと思うのであれば、
「説得よりは納得、納得よりは共感」が
求められる。
論理的思考に優れたコンサルタントが
往々にして事業会社に移ってから
苦戦するのは、論理によって
人が動くと誤解しているため。
まとめ
「人を動かす」という場合
この3つの要素が必要になる。
経験から納得できる人もいると思うが
意識しないと取り入れることが出来ない。
これらはどれも
欠けてはいけないモノである。
そもそも
人を変えることが出来るのか?
という問いに対して
アドラー心理学では
「馬を水辺まで連れていくことが出来ても
水を飲ませることは出来ない」
と言っている。
他人は変えることが出来ない
と言っているが、自分はそうは思わない。
確かに変わるという行為は
相手にしか出来ないが、
変えるための
手助けは出来ると思う。
相手にとって良いと思ったことは
変える手助けは怠ってはいけないと思う。
その時に必要になる事が上で挙げた
3つの要素である。
「ロゴス=論理」
「エトス=倫理」
「パトス=情熱」
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